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2009/05/19

「天使と悪魔」私的映画考Vol.187

先日、「天使と悪魔」を観てきました。ロン・ハワード監督作品(「ビューティフル・マインド」「バックドラフト」)。原作:ダン・ブラウン。出演:トム・ハンクス(「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」「アポロ13」)、アィエレット・ゾラー、ユアン・マクレガー(「彼が二度愛したS」「ミス・ポター」)、ステラン・スカルスガルド他。

ハーヴァード大学の宗教象徴学教授のロバート・ラングドン(トム・ハンクス)。ある日、秘密結社・イルミナティの復活の証拠を見せられ、ヴァチカンに赴く。そして、カトリック教会=ヴァチカンに致命的な脅威が迫っていることを知る。イルミナティの計画が密かに進行していることを突き止めたラングドンは、400年の歴史を持つ古代のシンボル=暗号をたどりながらヴァチカンを救う唯一の手掛りを探っていくが・・・。

コンクラーベ(教皇選出選挙)が行われる中、科学者たちの秘密結社イルミナティの復讐が始まり、ヴァチカンを危機に陥れる自体になります。有力候補の4人の枢機卿が誘拐され、一人また一人と犠牲になっていきます。手掛かりを掴んだラングドンでしたが、時間が足りません。そして、反物質を利用した時限爆弾のタイムリミットが迫ります。ラングドンは、このピンチを救うことができるのか?

前作「ダ・ヴィンチ・コード」では、キリストにまつわるダ・ヴィンチの暗号に迫りましたが、今回は科学対宗教の400年闘争とも言えるイルミナティにまつわるガリレオの暗号を追いかけます。イルミナティの真の目的は?犯人の正体は?

前作に比べ、アクションも多めでよりエンターテインメント性が増しています。宗教を題材にしていますので、その意味の深さを理解することは難しいかもしれませんが、そこに描かれる人々の信仰心や欺瞞、愚かさは感じられるような気がします。

本来、宗教と科学は、融合すべきものだったのかもしれませんが、過去には宗教が科学を否定した歴史もあったのでしょう。確かに宇宙創世の秘密を科学が解き明かしたら、宗教の存在自体が危ぶまれるのかもしれません。

冒頭の加速器を使って反物質を生成する下りはリアルで、なんだかワクワクしてきますが、それが事件に深く関わっていきます。反物質は”神の粒子”とも言われ、宇宙を創ったのかもしれませんが、それがこの事件に関連していくのが、興味深いところです。

宗教に欠点があるのは、人間に欠点があるからであり、両方が補完しあって、成立していくのかもしれません。本作で描かれる人物たちは、一見、良い人が悪で、悪い人が善だったりという演出が意図的に為されているのでしょうが、人間の中にある天使性と悪魔性は表裏一体なのでしょう。そして、狂信的な信仰は、人間の愚かさを極端に表現しているのかもしれません。

ユアン・マクレガーやステラン・スカルスガルド等々、実力派俳優たちの共演も見応えがありますし、緊張感のある演出はロン・ハワード監督お得意の所ですが、サスペンスとしてもアクションとしても楽しめる歴史犯罪ミステリーとなっています。

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