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2009/06/09

「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」私的映画考Vol.188

先日、「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」を観てきました。トラン・アン・ユン監督作品。出演:ジョシュ・ハートネット、木村拓哉、イ・ビョンホン、トラン・ヌー・イェン・ケー、ショーン・ユー、イライアス・コティーズ他。

シタオ(木村拓哉)という青年が失踪し、彼の父の依頼により、元刑事の探偵クライン(ジョシュ・ハートネット)は捜索を開始する。手がかりは、名前と年齢、数枚の写真だけ。シタオの足跡を辿り、LAからフィリピン、そして香港へと辿り着くクライン。そこで刑事時代の仲間メン・ジーと共にシタオの足取りを追っていく。香港マフィア・ドンボ(イ・ビョンホン)と警察の抗争、壮絶な逃走劇に巻き込まれながら捜索を続けるクラインは、シタオを探し出すことが出来るのか・・・。

クラインのトラウマとなった過去の事件が、今回の捜索に色濃く影響を及ぼしていきます。連続猟奇殺人鬼の犯人との回想シーンが何度も悪夢のように現れ、クラインを精神的に追い詰めていきます。ついには犯人と同化してしまうクライン。今回もまた・・・。

フィリピンで殺されたというシタオ。しかし、シタオは生きて香港にいた。なぜ?クラインは手掛かりを辿ってシタオに近づきます。シタオには、他人の痛みを身代わりとなって引き受けるという不思議な力を持っていたのでした。また、不死でもあるかのよう。そして、人々を癒し続けていたのでした。

ミスをした部下をなぶり殺すドンボの冷徹さ。自分の心の痛みを、ハンマーで殴り続けることによって癒しているかのようでした。反面、心から女性を愛していました。それもまた癒しなのでしょうか。

それぞれに地獄を見てきた三人の男が、香港で追走劇を繰り広げます。そこに描かれているのは「苦痛」でした。人類の苦痛は驚異であり、それこそが世界で一番美しいモノなのかもしれません。苦しみから痛みから逃れるため、癒しを求め赦しを請う人々。キリストの存在。苦痛こそが人間にとって最も尊いものではないのでしょうか。シタオの得た能力、シタオの使命は、神の試しなのでしょうか?その誰もが持っている苦痛を癒す姿こそが、世界で一番美しいモノなのでしょう。

いらだたしいまでの焦燥感、そこはかとない緊張感、そして神々しいまでの美しさ。人間とはなんと弱いものなのでしょうか。三人の男が出会うとき、ドラマは動き出す。

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