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2009/06/04

「重力ピエロ」鑑賞

先日、「重力ピエロ」を観てきました。森淳一監督作品。原作:伊坂幸太郎(「死神の精度」「ラッシュライフ」「オーデュボンの祈り」)。出演:加瀬亮、岡田将生、小日向文世、吉高由里子、岡田義徳、鈴木京香、渡部篤郎他。

遺伝子を研究する大学院生・泉水(加瀬亮)と芸術的な才能を持つ2つ年下の弟・春(岡田将生)は、一見、仲の良い普通の兄弟。母は他界し、父と三人で平穏に、そして楽しく暮らしていた。だが、この家族には春の出生に関わる哀しい“過去”があった。その原因をもたらした“ある男”が街に戻ってきたと言う噂を耳にする泉水。同じ頃、不審な連続放火事件が発生し、その現場の近くには謎めいたグラフィックアートが残されることに、兄弟は気づくが・・・。

以前、原作小説を読んでいますが、本作は印象の違う作品になっています。家族の絆をより深く描きだすように、過去の情景が何度も描かれています。楽しかったあの頃。思い出の夏。アルバムを紐解くように過去が甦ります。しかし、辛い記憶も一緒に甦ってきてしまいます。

中でも家族4人で、サーカスを見るシーンが印象的でした。人生生きていれば悲しい出来事もあります。でも、悲しい時だからこそ、辛いときだからこそ笑顔で楽しくしたい。楽しく生きてさえいれば、地球の重力さえも消すことが出来るのだから。ピエロの泣き顔メイクと対照的な愉快な動きで、人々を幸せにする力がある。タイトルの「重力ピエロ」には、そんな意味が込められているのかもしれません。

アヒルと鴨のコインロッカー」と同様に、原作の舞台である仙台でロケを敢行。お祭りのシーンやちょっとした街角、雑踏を上手く映画に取り入れています。いつかどこかで見たことのあるような優しい風景が物語に深みを加えています。惜しかったのは、引越後住んでいた家の周辺の風景を俯瞰で入れて欲しかったです。美しいであろう海辺の情景が見たかったです。

血よりも強い家族の絆を描きつつ、伏線が絡み合いながら物語は展開していきます。絡み合ったすべての謎が解けたとき、過去から現在へとつながる家族の真実が明らかにされ、感動のラストへと繋がっていきます。原作小説を読んだ方には、別の作品として鑑賞していただくことをオススメします。

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