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2009/07/12

「週刊 手塚治虫 創刊第11号」鑑賞

先日、NHKで放送された手塚治虫2009 ~いのち・科学・未来へGO!「週刊 手塚治虫 創刊11号」を観ました。2009年7月10日(金)、午後10:00~午後11:00  BS2。司会・石澤典夫アナウンサー、杏。

今年2009年は、手塚治虫の生誕80年、没後20年にあたります。おまけに、衛星放送も20周年。と言うことで、「2009年BSは手塚治虫」と題して、様々な特集、番組が用意されています。

今年2月から続々と放送された手塚治虫関連番組(「手塚治虫のすべて」「手塚治虫・現代への問いかけ」)に続いてスタートした「週刊・手塚治虫」。レギュラー放送は、月間3本の準ウィークリー番組として、4月から10月まで放送されます。月ごとにテーマを設け、作品を掘り下げていきます。7月のテーマは「愛と勇気」。

創刊第11号のゲストは漫画家 ひさうちみちおさん。「0マン(ゼロマン)」を中心に語ってくれました。

「0マン(1959-1960)」は、近未来、日本も参加した戦争のさなか、一人の日本兵がリスのようなシッポの生えた赤ん坊を拾って連れ帰る。リッキーと名付けられた赤ん坊は日本で人間の男の子として育てられ、小学生になっていた。いつしか、自分が「0マン族」であることを知ったリッキー。0マン国へと向かうリッキーだったが、罪人の扱いを受けた母親とともに脱出する。そして、0マンと人類との戦いが始まるが・・・。

独特の世界観を持った作品を発表しつづける漫画家のひさうちみちおさんは、その中にも手塚作品からの影響や、共通点があると言います。中でも、「0マン」には強い印象を持っているとか。

「0マン」で描かれているモノは、子供にしてみれば、小さいけれど優しく、強いリッキーの活躍にわくわくする冒険活劇ですが、その裏にあるテーマは「差別」や「社会性」であり、それを子供ながらに感じたひさうち少年も、他の漫画とは違う何かに影響を受けていたようです。

0マン族でありながら人間の世界で育った主人公・リッキー。そこには現在でも世界のあちこちで存在している民族間の争いでもありました。その間で揺れ動き、悩むリッキー。何ができるのか、何をしなければいけないのか、手塚治虫からの現代へのメッセージなのかもしれません。

私自身も、昔読んだときは、大河ドラマ的な大きなスケールのSF漫画として受け取っていましたが、改めて思うことは手塚漫画のテーマ性の深さでした。それが、あからさまに描かれているのではなく、そこはかとなく感じられ、子供には子供の、大人には大人の受け取り方があり、そこが手塚漫画の奥行きになっているともいえるでしょう。

アニメは「W3」から第52話「サヨウナラ、ワンダースリー(最終回)」、モーション漫画は「荒野の七ひき(1972)」。

「荒野の七ひき」は、手塚治虫漫画全集61 「ライオンブックス 」第1巻に収録されている作品で、「0マン」と共通する宇宙人に対する差別が描かれています。差別は畏怖する存在に対する恐怖からくるのかもしれません。相手を理解する努力を惜しまず、誠意を持って接する。そこには、よりよい未来があるのかもしれません。

次回、創刊第12号のスタジオゲストは落語家 桂三枝さん。2009年7月17日(金)、午後10:00~午後11:00  BS2。「リボンの騎士」を中心に語ってくれます。少年時代から何度も読んだ作品なので、楽しみです。

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