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2009/08/15

手塚治虫2009「手塚治虫戦争館」鑑賞

先日、NHKで放送された手塚治虫2009 ~いのち・科学・未来へGO!「手塚治虫戦争館」を観ました。2009年8月8日(土)、午後8:00~午後11:00  BS2。司会・石澤典夫アナウンサー。

今年2009年は、手塚治虫の生誕80年、没後20年にあたります。おまけに、衛星放送も20周年。と言うことで、「2009年BSは手塚治虫」と題して、様々な特集、番組が用意されています。

4月から放送されている「週刊手塚治虫」。8月はレギュラー放送はお休みで、今回は「手塚治虫戦争館」と題して3時間の特集番組となります。田原総一朗さん、里中満智子さん、矢作 俊彦さん、香山 リカさん、森下 千里さん 、半田 健人さんという6人のゲストをスタジオに迎えての座談会形式。

「来るべき世界」「太平洋Xポイント」「0次元の丘」「ジョーを訪ねた男」「カノン」「1985年への旅立ち」「アドルフに告ぐ」等、戦争にまつわる作品群に基づき、大いに語り合ってくれました。

各作品の内容を紹介しながら、戦争の時代を生きた手塚治虫の足跡をたどるように、年表に基づいて番組は構成されています。何年にどんなことが起こり、その当時にどんな作品を発表されていたのか。第二次世界大戦、ベトナム戦争、中東戦争・・・。確かに手塚治虫の生きた時代だけでも、戦争は絶えず繰り返されて来たのです。

モーション漫画は「神の砦」と「1985年への旅立ち」。

「紙の砦(1974年)」は軍需工場での勤労動員中に空襲を受けた手塚自身の戦争体験を描いた自伝的漫画。少年時代に読みましたが、何とも衝撃的だったのを覚えています。そして、この作品こそが、手塚の戦争と平和への思いの原点だとも言えるのです。

戦後、20年、30年、40年という節目の年になると、戦争に対する思いをより強めてきた手塚治虫。世界で起きる戦争に触発されたかのように、自らの体験を後世に伝えるべく作品を発表してきました。

8月15日は手塚治虫の原点と語っていました。戦争の愚かさ、悲劇、それを改めて、戦争をテーマにした作品が多いことに気づかされます。戦地での悲劇、自国での悲劇、戦争のあるところ悲劇はつきまとっているのです。それは戦争を知らない世代にでも、滲んでいるのです。

戦争には、それぞれの正義があります。何が正しいのか、何が悪いのか。戦争には互いの正義があり、その正義の前では、人を殺すことさえ正しいことと正当化されてしまうのでしょう。恐ろしいことです。

人類の歴史は戦争の歴史かもしれません。それでも、その愚かな行為は繰り返してはいけないのです。手塚治虫は、戦争に対する責任、子供たちへの責任、そして生命の尊さを多くの作品の中で語り続けてきたのです。

戦後64年。日本では、戦争自体が風化してしまっている今の時代。それでも世界のあちらこちらで紛争は続いています。そんな今だからこそ、戦争への様々なメッセージが込められた手塚作品を改めて確認するにふさわしい番組でした。

次回、「週刊手塚治虫」創刊第13号のスタジオゲストは落語家 林家正蔵さん。2009年9月4日(金)、午後10:00~午後11:00  BS2。9月の月間テーマは「闇と痛み」。「どろろ」を中心に語ってくれます。少年時代から何度も読んだ作品なので、楽しみです。

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