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2009/09/18

「私の中のあなた」私的映画考Vol.196

先日、「私の中のあなた」の試写会へ行ってきました。ニック・カサヴェテス監督作品(「きみに読む物語」)。出演:キャメロン・ディアス(「ホリデイ」「イン・ハー・シューズ」)、アビゲイル・ブレスリン(「リトル・ミス・サンシャイン」「幸せのレシピ」)、アレック・ボールドウィン、ジェイソン・パトリック、ソフィア・ヴァジリーヴァ、ジョーン・キューザック他。

11歳のアナ(アビゲイル・ブレスリン)は、白血病の姉・ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)を救うために、臓器を提供するドナーとして“創られて”この世に生まれてきた。母のサラ(キャメロン・ディアス)はある日、アナが両親を訴えるという知らせを受ける。「自分の体は、自分で守りたい。もう、姉のために手術を受けるのは嫌」だと。ケイトの延命のために、愛する家族のために、当然と疑わなかった母は、戸惑いが隠せない。そして、裁判が始まろうとしていた。

白血病の姉・ケイトの臓器提供するためのドナーになるため遺伝子操作をされて生まれてきたアナ。生まれてすぐに臍帯血や血小板の提供に始まり、大きな注射針を打たれ続けていました。幼い頃は、本人の同意も何もなく姉を救うことなのだから当たり前という両親の意思の元、すべては行われてきていました。それでも、アナはケイトを愛していたし、もちろん家族も愛していました。

そんなアナが一体何故、大好きな姉を救うことをやめようと言い出したのか?確かに腎臓を提供すれば、これから迎える青春時代を謳歌することはできないかもしれません。では、ケイトが死んでも良いのか?家族を守る、助けることは大事なことです。でも、姉を助けるために妹を犠牲にしても良いのか?優先順位を付けることはできるのか?非常に難しく微妙な問題です。

家族それぞれの想いを、各自の視点から過去がフラッシュバックするように、物語は美しく、そしてリアルに綴られていきます。訴えられることによって、家族がばらばらになってしまうかもしれない。そんな恐れもあります。そんな中「ビーチに行きたい」というケイトの願いをかなえるために、家族で海に出掛けるシーンが、実に美しく感動的に描かれています。

泣き所は幾度となく訪れます。観る者それぞれの経験により、そのシーンは違うかもしれません。そして、アナの決断の裏には、驚くべき真実が隠されていたのです。それにしても、アビゲイル・ブレスリンは、問題のある家庭の娘を演じさせたら天下一品です。

白血病の姉のドナーとなるべく遺伝子操作によって生まれた妹が、姉への臓器提供を拒んで両親を提訴する姿を通し、家族のありかたや命の尊厳を問いかける感動作。非常に微妙で、非常にシリアスなテーマではありますが、そこから伝わる家族愛をも越えたもっと大きなモノがあるような気がしました。

2009年10月9日公開。

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