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2009/10/24

「エスター」私的映画考Vol.202

先日、「エスター」を観てきました。ジャウム・コレット=セラ監督作品。出演:ベラ・ファーミガ、ピーター・サースガード、イザベル・ファーマン他。

赤ん坊を死産して悲嘆に暮れるケイト(ベラ・ファーミガ)は悪夢にうなされていた。夫のジョン(ピーター・サースガード)と相談の上、養子を迎えることを決意する。そして訪れた児童養護施設で、他の子どもとはどこかかが違うエスター(イザベル・ファーマン)という名の少女に惹きつけられる。エスターを養子として迎え入れ、ふたりの子どもと5人での幸せな生活が始まると信じていたケイトとジョン。しかし、彼らの身の回りで謎めいた事件が起こり始める。そして、子どもたちの身にも刻々と危険が迫っていた・・・。

見た目は9歳の普通の子どもであるエスター。でも、どこかが違う。笑顔は愛らしい。しかし、時折見せる恐ろしいまでの目つきは尋常ではありません。なにが彼女をそこまでさせるのか?次第に、エスターは養父のジョンの前では猫をかぶり、養母の前ではまるで違う人格を出すようになっていきます。

同級生を傷つけ、シスターを傷つけ、それを知る兄妹たちを脅す。愛しているふりをしながら、脅すのですから、まるで悪い大人のやり口。入浴や歯科検診と伏線を重ねながら、次第に犯罪はエスカレートしていきます。謎に迫るケイト。エスターの生い立ちには驚愕の事実が隠されていた。

三人目の子どもを死産した夫婦。表面だけでもなんとか普通の生活に戻ろうと必死です。ケイトには自分の不注意で長男のダニエルの身を危険にさらしそうになった過去がありました。そして死産。精神的に問題があるケイト。そこを追い詰めていくエスター。

とにかく怖いです。カメラアングルや音楽にだまされるシーンがいくつもあり、怖さが増していきます。その扉を閉めると誰かいるって、と思うようなアングルを見せ、怖そうな音楽が盛り上がる、閉めると、誰もいない。しかし次の同様シーンでは、現れたり。他にも、子どもが画面を横切るだけなのに、ドキッとしたり。何気ないシーンが妙に怖いです。

エスカレートしていくエスターの仕業に、さらに身の毛がよだちます。そこまでするか?と思ってしまいます。エスターの真の目的とはいったい?

典型的なホラー映画の作りではありますが、それを越えた複雑な心理ドラマが展開される本作。ただのホラー映画ではありません。怖いには怖いですが、それほど残酷なシーンはありませんから、ホラー作品が苦手な人でも、ご覧になれると思います。物理的な怖さより、精神的な怖さの方が、怖いと言うことですが。エスターは本当に悪だったのか、愛が欲しかったのではなかったのか、それとも・・・。

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