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2009/10/23

「路上のソリスト」私的映画考Vol.201

先日、「路上のソリスト」を観てきました。ジョー・ライト監督作品(「つぐない」「プライドと偏見」)。原作:スティーヴ・ロペス。出演:ジェイミー・フォックス(「Ray レイ」「ドリームガールズ」)、ロバート・ダウニーJr.(「アイアンマン」「トロピックサンダー」)、キャサリン・キーナー、トム・ホランダー、リサ・ゲイ・ハミルトン他。

LA。コラムニストのロペス(ロバート・ダウニーJr.)はある日、べートーヴェンの銅像のある公園で2本しか弦のないヴァイオリンを弾くホームレス、ナサニエル・エアーズ(ジェイミー・フォックス)に出会う。彼の演奏する音楽の美しい響きにひかれコラムのネタに取材をはじめる。後日、ナサニエルが将来を嘱望されたチェロ奏者だったことを知ったロペスは、なぜ路上生活者になったのか?そして、家も家族もない彼が、なぜ音楽だけは捨てずに生きてきたのか?疑問に抱きつつ、交流を深めていきますが・・・。

コラムニストのロペスは、ヴァイオリンを弾くナサニエルに出会います。そのことをコラムにすると、心ある読者から、弾かなくなったチェロを贈られます。喜々としてチェロを弾くナサニエル。その表情。優しい音色に引き込まれていくロペスは、素人ながらこんなに才能に恵まれているのであれば、なんとかしてやろうと思い始めます。

調べていくうちに、ナサニエルはジュリアード音楽院に籍を置いていたことを知ります。そんな彼がなぜ、路上生活者となってしまったのか?

支援センターを世話したり、音楽家を紹介したり、と交流を深めていくふたり。圧巻だったのは、ナサニエルとロペスがLAフィルのリハーサルに行ったシーン。大好きなベートーヴェンの曲。ゆっくりと目を閉じるナサニエル。音楽を光で表現するとああなるんだろうなあという映像が続きます。真っ暗な画面に様々な色が明るく輝く。線、円、幾何学模様。そして、それが、ハジケテ混ざり合う。

ナサニエルがジュリアードを去り、路上生活者になったのには理由がありました。統合失調症。そう思われる言動。幼い時から親しんだ音楽を諦めざるを得なかったナサニエル。それは、どんなにか辛いことだったのでしょう。でも、いつの日かヴァイオリンをどこかで手にしたのでしょう。音楽が彼を離さなかったのかもしれません。

そして、出会ったふたり。お互いに、少しでも生きる喜びが生まれたに違いありません。友達となったふたり。諦めずに真実続けること。そして、その崇高さ。人は一つのモノを愛し続けることが出来れば、人生をこんなにも豊かにしてくれるのです。

実話に基づく物語は、力強さをもっています。アカデミー俳優のジェイミー・フォックスとロバート・ダウニーJr.競演と言うことで、演技バトルも見応えがある感動作となっています。

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