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2009/12/24

私的読書考2009

今年も早いモノで、残すところ1週間となりました。そこで、今年を振り返るシリーズ。今日は読書です。

今年2009年に読んだ本は27冊でした。1冊のみ新書で、他はすべてが文庫本。月に2,3冊平均です。2002年に54冊読んだ以降は年々減ってきていて、2003年以降は30冊前後が続いています。

27冊の作者別内訳で多いのは、高千穂遙氏7冊、伊坂幸太郎氏が3冊、坂木司氏が2冊、東野圭吾氏2冊、となっています。

高千穂遙氏の本が多いのは、「クラッシャージョウ」シリーズを読んでいるからです。少年時代に読もうと思って、ほとんど読めなかったSF小説のシリーズです。その当時はソノラマ文庫として刊行されていましたが、現在はハヤカワ文庫から刊行中。現在は10巻まで。第1巻が1977年というのですから、ずいぶん古い作品になってしまいました。その後、2000年頃から随時改訂が加えられていますので、今読んでも違和感がないようにはなっています。

伊坂幸太郎氏は、ここ数年読み続けていますが、今年も「終末のフール」「陽気なギャングの日常と襲撃」を読み、何人かの作家が書き下ろしたオムニバス作品集「Story Seller」も含めての3冊です。

「終末のフール」は、数年後に隕石が落下し、人類は滅んでしまうと言う日本を舞台に、家族とは、生命とはをとう、近未来SF作品になっています。SF的な要素を含んだ作品と言うことではありますが、そのあたりはほとんど描かれず、人生がまもなく終わる(それも全員が)と知らされたとき、人はどう生きるのか?を描いています。伊坂氏の作品の中では、設定的には異質ですが、テーマとしては共通の部分を感じされる作品になっています。

昨年読んで良かった坂木司氏の「ひきこもり探偵」シリーズ3部作。今年は、「シンデレラ・ティース」「切れない糸」の2冊を読みました。前者は歯科医院を舞台に、後者は下町のクリーニング店を舞台に、生活の中にある、謎を解いていきます。「ひきこもり探偵」シリーズに似た展開を見せますが、それぞれに味のある作品になっています。些細な疑問が、謎を呼び、そして解決。出会いと別れ。人と人とのつながりを紡ぎ出しながら・・・。そして、新たなシリーズ化も予感させてくれています。

他にも良い作品に巡り会えました。機本伸司「メシアの処方箋」、吉村達也「月のうさぎ」、木地雅英子「氷の海のガレオン/オルタ」、ジョアン・サルバンス「史上最強バルセロナ 世界最高の育成メソッド」等々。

「メシアの処方箋」は「神様のパズル」に続けて読んだ作品。救世主を創造するという奇想天外な物語が展開されます。「月のうさぎ」は人類の滅亡と再生を描いた作品。「氷の海のガレオン」はちょっと変わった家族が、自分なりの輝き方を見つけていく作品。それぞれに、良い作品でした。感動的なラストが、良いです。

気に入った作品があったら、その作家の作品を続けて読むように心掛けています。そうすることによって、その作家の言いたいこと、テーマが別の面から感じられるかもしれませんから。

読書は自分では考えつかないこと、体験できないようなことを見せてくれ、そして、テーマについて考えさせてくれます。映像作品もそれはそれで良いのですが、読書は、より想像力をかき立ててくれます。来年もそれほど多くは読めないでしょうが、無理のない程度にいろんな本を読んでいきたいと思っています。

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