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2010/03/04

「キャピタリズム~マネーは踊る~」私的映画考Vol.211

先日、「キャピタリズム~マネーは踊る~」を観てきました。監督・脚本・出演:マイケル・ムーア(「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」「シッコ」)。

アメリカでは住宅ローン延滞のため、自宅を差し押さえられる人が増えていた。「1%の富裕層が底辺の99%より多い富を独占」しているというアメリカ。政治家やメガバンクの陰謀により、国民の税金が金持ちを救うために投入され、ますます、貧富の差は広がっていく。そして、2008年9月、リーマン・ブラザースは破綻し、大不況が始まる。民衆による革命の時はきた!

「ボウリング・フォー・コロンバイン」で銃社会を、「シッコ」では医療問題と、アメリカの抱える問題を取り上げてきたマイケル・ムーアが、今回取り上げたテーマは「資本主義(キャピタリズム)」。

社会主義は悪と信じ、「民主主義=資本主義」と思い込んできたアメリカ人。マイケル・ムーア監督もそう信じていた一人でした。資本主義とは、自由競争であり、良いものを作り売った店は、さらに儲かる仕組みなのでしょうが、富めるモノがさらに富む社会を作っている原因の一つなのでしょう。

しかし、現在の大不況を呼んだモノもこの「資本主義」だと言うのです。

本来、「民主主義」を前提とした「資本主義」だったのでしょうが、それが、逆転したのが今のアメリカなのかもしれません。経済だけでなく、政治の世界にまで、この「資本主義」がはびこり、少数の金持ちが政治を握り、自分達に優位な法案しか通さない。「資本主義」>「民主主義」になってしまっては、いけないのでしょう。

ウォール街の映像に、カジノの映像が重なります。確かに経済は一種のギャンブルのようなモノなのかもしれませんが、その確率をあげるために、政治まで動かしてしまうというのは、すでに、「民主主義」では無いようにも思います。

そして、貧しきモノたちの革命が始まりつつあります。まだ変革の途中ではありますが、少しずつでも変わろうとしています。変わることができるんだということを、意識したときから、変革は始まっているのでしょう。そして、いつの日かルーズベルト大統領が夢見た「第二の権利章典」が実現できることを願って・・・。

それにしても、マイケル・ムーア監督の暴走ぶりは相変わらずで、突撃取材は当たり前。最後には、メガバンクに投入された税金を返せと$マークのついた袋を持ち、装甲車で乗り付けウォール街へ突入。門前払いは、覚悟の上なのでしょうが、あまりの取材拒否に笑ってしまいます。そして、毎度、聞いているような台詞「こんな国には住みたくない」も飛び出します。

それでも、問題提起を掲げるマイケル・ムーア作品。ニュースだけでは知り得ない情報や、現実を垣間見させてくれます。あくまで、一側面として、ですが。

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