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2010/03/06

「リミッツ・オブ・コントロール」鑑賞

先日、「リミッツ・オブ・コントロール」を観てきました。ジム・ジャームッシュ監督作品(「ブロークン・フラワーズ」)。出演:イザック・ド・バンコレ、アレックス・デスカス、ジャン=フランソワ・ステヴナン、ルイス・トサル、パス・デ・ラ・ウエルタ、工藤夕貴、ビル・マーレイ他。

一人の男(イザック・ド・バンコレ)は、 「自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ」という不可解な任務を与えられ、スペインにやって来た。“孤独な男”というコードネームを持つ彼は、任務遂行を目指してスペイン中を巡っていく。そんな男の前に、彼同様にコードネームを持つ名もなき仲間たちが現れ始めるが・・・。

いったい何が起こっているのか?あまりにも説明がないため、何が何だかわからない。そこが本作の魅力なのでしょう。おそらくは殺し屋であろう男。「自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ」と言う目的に向かって。指示を受け、行った先で、別の人物と出会い、また指示を受ける。

それは、あたかも現代のインターネットの世界のよう。クリックすれば、次の画面へと転換していく。そして、目的に達する。ネットサーフィンをしていくうちに、現実かどうかわからなくなっていきます。最後は想像力。

待つこともまた指令のうち。男が、カフェで注文するのは、2杯のカプチーノ。それが彼の嗜好でもあり、スタイルであるのでしょう。そして、目印でもある。暗殺請負人であるかのようで、おもしろい。美しいスペインの町並み。喧噪と静寂。それは幻想的でもあります。出会う人々も、映画の中から飛び出したような、どこか不思議なイメージがします。

ありのままの現実と、夢の中をさまようかのように非現実的な光景が交錯する男の旅。そこには限界もなく、コントロールすることもできない。それは、現代社会にも通じることなのでしょう。果てしのない世界を掌握し管理することは不可能。そして、誰も信じることのできない世界に、なってしまったのかもしれません。

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