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2010/08/05

「サイドウェイ」私的映画考Vol.225

先日、Blu-rayで「サイドウェイ」を観ました。アレクサンダー・ペイン監督作品。出演:ポール・ジアマッティ(「シューテム・アップ」「レディ・イン・ザ・ウォーター」)、トーマス・ヘイデン・チャーチ(「スパイダーマン3」)、ヴァージニア・マドセン(「ナンバー23」)、サンドラ・オー、メアリールイーズ・バーク、ジェシカ・ヘクト、デューク・ムースキアン、M・C・ゲイニー、フィル・リーヴス、ピーター・デニス他。

作家志望の中年教師マイルス(ポール・ジアマッティ)と売れない役者のジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)は、ジャックの結婚祝いを兼ねて、カリフォルニアのワイナリーを巡る独身最後の旅に出発する。マイルスは、人生の憂さをワインに夢中になることで紛らわせようとしている。そんなマイルスが旅の途中で出会う、ワイン好きの魅力的な女性マヤ(ヴァージニア・マドセン)。さまざまな出会いを通して、旅はいつしかマイルスが自分自身を見つめ直す旅へと変わっていく。しかし、ある事件をきっかけに、マヤとの関係も壊れてしまうが・・・。

マイルスは、2年前の離婚のショックからいまだに立ち直れないでいました。ようやく書き上げた小説も、正式に出版されるか否か出版社の返事待ち状態。一方の悪友ジャックは落ちぶれたとはいえ、かつてはテレビ・ドラマにレギュラー出演していた人気タレントで、それを武器に女性を口説き落とす名うてのプレイボーイ。ふたりの関係はまさに腐れ縁。大学時代のルームメイトだった二人。ふたりがじゃれ合っているのを観ると子どものようです。

ジャックの結婚を前に二人旅に出ますが、マイルスは無粋な相棒を洗練された旅へ連れ出し結婚式に送り出すことを目的にしていましたが、ジャックは、ワインもゴルフもどうでも良くて、最後の独身生活の残された期間を豪遊したいのでした。それはもう女狩りとしか言いようがありません。

マイルスは、ワインに関してはオタクといえるほどの深い知識と愛情を持っていました。全編を通して、ワイン造りのプロセスと、それを飲む喜びを語ってくれています。私はあまりワインは飲みませんから、当然のごとく詳しくはありません。ワイナリーで試飲するなんてことも、経験がありません。そんな私でも観ている内にちょっとワインに興味がわいてきました。

本作の魅力の一つは、軽妙な会話を通して、登場人物の性格や心理描写をしっかりと描き、個性的なキャラクターを造り出していること。そして、劇中の台詞「ワインには人生が詰まっている」が印象的でした。

人生、良いこともあれば悪いこともあり、ブドウにも雨のあたる日もあれば、晴れの日もあるのです。それで、ワインは日ごとに熟成して複雑になっていくのです。人間は複雑だからこそ、面白い。そして、人生に臆病になってはいけないのです。人生は長い。自分自身でピークを決めてはいけない。何度でもやり直せるし、人生も熟成されてこそなのだから。

人生のピークを過ぎた、うだつのあがらない中年男2人のワイナリーめぐり。そこで巻き起こる騒動を通して人生の悲哀を描く、ユーモア満載の良質なコメディ作品になっています。

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