« 2010年私的映画大賞ノミネート | トップページ | 2010.12映画鑑賞総括 »

2010/12/30

「ノルウェイの森」鑑賞

先日、「ノルウェイの森」を観てきました。トラン・アン・ユン監督作品(「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」)。原作:村上春樹。出演:松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子、高良健吾、玉山鉄二、霧島れいか、柄本時生、 初音映莉子他。

親友・キズキを自殺で失ったワタナべ(松山ケンイチ)は、東京で大学生活を送っていた。ある日、ワタナベは偶然にキズキの恋人だった直子(菊地凛子)と出会い、毎週直子と東京の街を散歩するようになる。しかし、直子の20歳の誕生日、精神的に不安定になっていた直子と夜を共にする。その後、直子と連絡が取れなくなっていた。さらに心を病んだ直子は、京都の療養施設に入所していたのだ。直子に会いたくても会えない状況の中で、ワタナベは大学で出会った不思議な魅力を持つ女の子・緑(水原希子)にも惹かれていく。

村上春樹の大ベストセラー小説「ノルウェイの森」の映画化作品。数年前に原作小説を読みましたが、大まかなストーリーは何となく覚えていたモノの、細部は覚えていませんでした。が、1960年代が舞台になっていますが、その時代の雰囲気を見事に醸し出しています。

そして、独特の演出。音楽が少なめで、全体に静かな感じの作品で、効果音というか、生音というかが、会話の合間を埋めていくよう。何となく棒読みのようにも思えるしゃべり方の登場人物が多いですが、それがまた情緒感をたっぷりと感じさせてくれるようでした。それが、村上作品の大きな特徴である、海外文学のような会話のやりとりも、再現しています。

京都の療養所付近の山野の映像がとても美しく描かれています。そよぐ草木、流れる川の水、降り積もる雪・・・。四季折々の美しい情景がまた、切なさを増していきます。

誰もが、それぞれが孤独や喪失感のの中で生きていて、つながりを求めている。しかし、そのつながりは思った通りには築いていけない。それでも生きていく。生きていかなければならない。強く生きて行くには一人では寂しすぎる。いつか叶うかもしれない、希望さえあれば良い。

1960年代の日本を舞台に、時代の匂いを色濃く映し出しながらも、いつの時代も変わらない自然の姿や、人間の感情を鮮明に描き出している作品。

« 2010年私的映画大賞ノミネート | トップページ | 2010.12映画鑑賞総括 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/102027/50350345

この記事へのトラックバック一覧です: 「ノルウェイの森」鑑賞:

« 2010年私的映画大賞ノミネート | トップページ | 2010.12映画鑑賞総括 »

2015年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ