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2010/12/16

「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」私的映画考Vol.231

先日、「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」を観てきました。サム・テイラー=ウッド監督作品。出演:アーロン・ジョンソン、クリスティン・スコット・トーマス、アンヌ=マリー・ダフ他。

1950年代リバプール。青年ジョン(アーロン・ジョンソン)は幼い頃から伯父と伯母に育てられていた。反抗期真っ最中のジョンは、伯母のミミ(クリスティン・スコット・トーマス)に厳しく躾けられていた。そんなある日、伯父が心臓発作で急死。葬儀の後、ひょんなことから本当の母親ジュリア(アンヌ=マリー・ダフ)が歩いて行ける距離に住んでいることを知ったジョンは、恐る恐る実母の家を訪ねてみるが・・・。

エルヴィス・プレスリーに憧れ、アメリカン・ロックの影響を受け、そして、ザ・クオリーメン(ザ・ビートルズの前身バンド)結成し、若き日のポールやジョージも登場し、ビートルズ誕生へと繋がる物語と平行して、ふたりの母との間で揺れ動くジョンの愛と悲しみを描いています。

優しき伯父の突然の死にうちひしがれたところに、実の母が近くに住んでいることを知るジョン。いても立ってもいられず、その家を訪れます。普段の素行がよろしくないジョンは、叔母のミミに迷惑を掛けてばかり。逃げるようにして母の元に向かうようになります。そこで、バンジョーを習います。あっという間に上達したジョンは、ギターを買いそして、バンド結成をします。

しかし、母ジュリアには別の家庭があり、そこに居続けるわけにはいきませんでした。ジュリアに冷たくされ、2度捨てられてしまったジョン。その悲しみははかりしれません。そして、幼い頃に捨てられた経緯を知り、さらに傷つきます。心のよりどころを失い、文字通り行き場のないジョン。心は荒れてゆきます。

泣き所はラストシーン。パスポートの手続が必要になり、伯母の元に向かい、署名を頼みます。「母親と保護者どちらに書けばいいの?」と言う問いに、ジョンは「両方だよ」と答えるのです。 ふたりの母親にそれぞれの愛情を感じていたはずのジョン。しかし、悲しみは次々に訪れ永遠の別れもありました。だからこそ、あんな優しい曲が作れたのかもしれません。出会いと別れが、彼を強く、優しく、慈しみ深い人間へと成長させたのでしょう。

17歳の少年ジョン・レノンが、厳格な育ての親=伯母と、奔放な実の母親との間で葛藤する姿を描いた感動の青春ドラマ。

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