プリウスくんが行く!Vol.95
デトロイトモーターショーでトヨタからプリウスのワゴンタイプ新型車「プリウス v」と小型HV「プリウス c」が公開されました。
「プリウスv」はワゴンタイプの新型車。車名の「v」は「Versatility(多様性)」を意味しており、車体を少し大きくし、居住性や積載力をアップさせました。その分、燃費がわずかに悪くなってはいます。日米で2011年夏に発売予定となっています。
プリウスvのボディーサイズは全長4615×全幅1775×全高1575mmで、3代目プリウスの全長4460×全幅1745×全高1490mmと比べると155mm長く、30mm幅広く、85mm高くなっています。今回公開された北米仕様は2列シートにはなっていますが、日本仕様は3列シートになる可能性もあります。
外観は、3代目プリウスに似ていますが、ヘッドライトのカタチ等、変更点がいくつかあります。大きく違うのは、後方。プリウスの特徴的なトライアングルルーフの後半を持ち上げて後席部分の室内高を稼ぎ、さらにリアオーバーハングを延長しリアゲートを立てて荷室を容量アップしています。
ホイールベースは2780mmで、3代目プリウスより80mm長くなっていて、後席の足元スペースが広がり、後部が高くなったルーフによってヘッドスペースも増えています。
ハイブリッドシステムはプリウスと共通で、1.8Lエンジンと2基のモーター、電気式CVT(無段変速機)の組み合わせ。目標燃費は米国燃費基準の市街地・高速道路複合モードで40mpg(マイル/ガロン)で、日本式表記では17km/L。3代目プリウス北米仕様の50mpgと比べると20%低くなっています。
さらに、2012年発売が予定されている「プリウス c コンセプト」も公開されました。
「プリウス c コンセプト」は小型ハイブリッド車。車名の「c」はcityを意味しています。プリウスcの詳細なスペックは発表されていませんが、発売されればアメリカでは最も価格が手頃でかつ低燃費な ハイブリッド・カーになることでしょう。
プリウスcは、プリウスシリーズの中で最も競争力のある価格を実現し、高い環境意識と運転に関心を持つ若年層にもアピールするテイストでまとめられることでしょう。「プリウス v」が多少の燃費を犠牲にして、広い室内と高い利便性を得て、価格もおそらくセダン型プリウスより高くなるのとは対照的です。
今回のトヨタの発表は、現行プリウスの "上" と "下" をプリウスvとプリウスcでカバーし、ユーザーの拡大を図ろうという試みのようです。
いずれにしても、日本仕様の発表はまだまだ先になるとは思いますが、プリウスシリーズとして今後の展開が気になるのは当然です。環境性能も燃費も気になるところですが、一番気になるのは価格帯でしょう。プリウスvは当然3代目プリウスよりも高価になるのは間違いのないところですが、プリウスcは安価になるのでしょうから、もろもろ込みで200万円で収まる価格になると、ハイブリッドカーのさらなる普及へと貢献することになるでしょう。今後の発表に期待しましょう。
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