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2011/02/08

「ウォール・ストリート」私的映画考Vol.234

先日、「ウォール・ストリート」を観てきました。オリヴァー・ストーン監督作品。出演:マイケル・ダグラス(「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」)、シャイア・ラブーフ(「トランスフォーマー」)、ジョシュ・ブローリン(「ブッシュ」)、キャリー・マリガン(「17歳の肖像」)、イーライ・ウォラック他。

元大物投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)が出所してから7年後。ウォール街の若き金融マン、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)の会社が突然破綻し、経営者は自殺、ジェイコブ自身も資産を失ってしまう。それが金融業界の黒幕ブレトン(ジョシュ・ブローリン)の陰謀だと知ったジェイコブは復讐を誓う。そして、ジェイコブの婚約者であるウィニー(キャリー・マリガン)の父親でるゲッコーは、絶縁状態のウィニーとの仲を取り持つことを条件にジェイコブと手を組むことに同意するが・・・。

1987年公開の「ウォール街」の23年ぶりの続編。前作は観ていませんが、それでも十分に楽しめる作品でした。冒頭、出所するゴードン・ゲッコー。しかし、友人、家族、誰も迎えに来ません。そして7年後の2008年。出版した書籍が注目を浴び始めます。その予言通り大不況の波は金融業界を飲み込み始めます。

もう一人の若き主人公・ジェイコブ。若い頃から頭角を現し、有望株と目されていました。最愛の恋人ウィニー・ゲッコー。ゴードンの娘です。仲睦まじい二人でしたが、勤務する会社の株が暴落。その裏には、投資銀行経営のブレトンの暗躍がありました。師と仰ぐ経営者ルーの死。資産も失ったジェイコブはどん底です。しかし、そんなジェイコブをウィニーが支えてくれるのでした。

そして、ウィニーには内緒でジェイコブはゲッコーに近づきます。持ち前のカリスマ性で、時の人となっていたゲッコー。しかし、娘のウィニーとは絶縁状態。その仲を取り持つことを条件に、ジェイコブに助言をするようになります。この2人の会話が実にスリリング。言葉の裏にはたくさんの意味が含まれているようで、一つ一つの単語に、緊張感がみなぎっています。

事態は好転していくかのように見えましたが、そこにはゲッコーの企みが潜んでいました。娘さえも裏切るその“欲望”は図りしれません。ジェイコブとゲッコー、そしてウィニー。三人の関係は最悪の状態へとひた走ります。

人生はゲーム。そしてマネーゲームこそもっともスリリングで達成感や充実感を得ることが出来る。しかし、お金よりも大切なモノ。それは“時”である。と、うそぶくゲッコーでしたが、それ以上に価値のあるものがあることに気づきます。人類は地球上で起こったバブルにより誕生してきた。そして、そのなかで進化を続け、終わることはないのです。それは金融業界も同じこと、何度もバブルがはじけ、同じモノはない。それでも、進化を続ける。まるで生き物のように。

社会の裏側と人間の深層心理を描き、人間の強欲が招いた最悪の金融パニックによって、価値観が問い直される今の現代を描くエンターテインメント作品。

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