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2011/04/25

「戦火の中へ」鑑賞

先日、「戦火の中へ」を観てきました。イ・ジェハン監督作品(「私の頭の中の消しゴム」)。出演:チェ・スンヒョン、クォン・サンウ(「悲しみよりもっと悲しい物語」「宿命」)、チャ・スンウォン、キム・スンウ、パク・ジニ他。

1950年6月25日、朝鮮戦争勃発。国連軍の支援を受けながらも韓国軍は敗走を続けていた。全滅の危機に瀕した8月、最後の砦となる洛東江を死守するため、浦項に駐留する部隊にも招集がかかり、浦項女子中学校の守備に残されたのは、戦闘経験がほとんどない71人の学徒兵のみ。守備隊のリーダーになったのはオ・ジャンボム(チェ・スンヒョン)という物静かな学生だった。最年長の不良学生ガブチョ(クォン・サンウ)のが反発を受けたり、さまざまな問題を抱えながらも、体制を整えていくジャンボム。しかし、北朝鮮の766部隊を率いるパク・ムラン少佐(チャ・スンウォン)は、上層部の命令を無視し、浦項への歩を進めていた。そして、運命の8月11日の正午となり、壮絶な死闘が始まるのだった・・・。

朝鮮戦争勃発から60周年に当たる2010年、113億ウォンの巨費を投じて製作された戦争大作。実話を基にして作られた本作は、韓国軍学徒兵たちの姿を描く、悲しい物語ではありますが、それとは対照的に大迫力の戦闘シーンは、目を覆わんばかりの壮絶さです。

ただ、カメラがアクションラインをかなりの頻度で越えるため、戦闘シーンの分かりづらさはもったいないばかりです。あちこちで起こる爆発、煙、火災、吹っ飛ぶ人々。「プライベート・ライアン」の戦闘シーンにも似た映像が続きますが、敵側の兵士が、右から来たり左から来たり、えー!どっちがどっち?と思うことが度々ありました。その分、同じ民族同士が戦うことの悲劇を思わずにいられません。

主人公のジャンボムが「人民解放軍の兵士には角が生えていると思っていました」と母への手紙に書くシーンがありましたが、そんなはずは無く、同じ言葉を話し、見掛けも同じ朝鮮人であることに愕然とします。これほど悲しいことはありません。年端の逝かない学徒兵たち。厳しい状況で思い起こすのは、故郷に残してきた母の面影。美しすぎるフラッシュバックにさらなる悲しみがこみ上げてきます。

学徒部隊を指揮するのは、カン・ソクテ大尉(キム・スンウ)。厳しさの中にも、子どもたちに対する優しさや思いやりに溢れていて、良い役を演じています。それとは対照的に、冷徹な北朝鮮軍の士官を演じたチャ・スンウォンも渋いです。

勇敢に戦って散っていった韓国軍学徒兵たちの姿を、大迫力の戦闘シーンと破格のスケールで描いた戦争大作。

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