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2011/04/26

「英国王のスピーチ」鑑賞

先日、「英国王のスピーチ」を観てきました。トム・フーパー監督作品。出演:コリン・ファース(「シングルマン」「マンマ・ミーア!」)、ジェフリー・ラッシュ(「エリザベス ゴールデン・エイジ」)、ヘレナ・ボナム=カーター(「アリス・イン・ワンダーランド」)、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール他。第83回アカデミー賞、作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞受賞作品。

ジョージ6世(コリン・ファース)は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えていたため、英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)の次男という生い立ちでありながら、人前に出ることを嫌う内気な性格となり、いつも自分に自信が持てないでいた。ジョージは妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)の勧めにより、スピーチ矯正の専門家・ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ。ライオネルは、診察室では私たちは平等だと宣言、王太子を愛称で呼び、ヘビースモーカーのジョージに禁煙させる。歌ったり踊ったりとさまざまなユニークなレッスンに励むのだった。そして、兄の後を継ぎ、王位を継ぐことになるのだが・・・。

とにかくライオネルの指導が良かった。他の名声のある医者たちは昔ながらのやり方で、吃音の改善をしますが、それこそトンチンカンなやり方。また、王太子と言うこともあり、恐れながらの連続。反面、ライオネルはオーストラリア人であり、異端とされてはいましたが、吃音となった原因を探り、どうすれば良いかを突き詰めていきますし、診察室では二人は平等であるとし、垣根を少しずつ取り払っていくのでした。そして、二人は信頼の出来る“友”になっていったのです。

そのユニークなレッスンは、端から見れば滑稽だったかもしれません。しかし、効果はめきめきと発揮されていきます。しかし、原因は心にあるようで、幼少時の恐怖が今も尚、響いているのでした。

そして、最後のスピーチ。ドイツとの戦争に突入することを宣言する9分にも及ぶスピーチです。ラジオで国内外に生放送されるスピーチ。目に見えない圧力、緊張、国民の期待・・・。様々な想いが心をよぎっていきます。今までのレッスンの成果を出すことが出来るのか?

この最後のスピーチが圧巻でした。マイクの向こうに多くの国民がいる。これから戦争に突入しようかという不安感、期待の高さ。そのプレッシャーを懸命にはねのけようとするジョージ6世。その緊張感を見事に映像化。感動のクライマックスへと導いてくれます。

ナチス・ドイツとの開戦前夜、自分自身の劣等感と闘った国王が、国民に愛される真の王になるまでの実話を描いた作品。

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» 映画『英国王のスピーチ』(原題:Kings speech)の感想 [BusinessTrend.jp ビジネストレンド]
映画『英国王のスピーチ』(原題:Kings speech)を見てきました。 あらすじはイギリス王ジョージ6世(ヨーク公アルバート王子)の吃音症 ( きつおんしょう ) を言語聴覚士ライオネル・ローグが治療により治し、第二次世界大戦においてイギリス王ジョージ6世が戦争布告に関するラジオの生放送で見事感動的なスピーチを成功させたストーリーである。多少歴史的な齟齬はあるが、実話に基づいた映画である。 この映画を見て印象的であったのは①家族の協力と②言語聴覚士ライオネル・ローグの献身的な治療で... [続きを読む]

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