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2011/06/10

「新しい人生のはじめかた」私的映画考Vol.245

今日、ご紹介するのは、「新しい人生のはじめかた」です。ジョエル・ホプキンス監督作品。出演:ダスティン・ホフマン(「ネバーランド」「クレイマー、クレイマー」)、エマ・トンプソン(「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」「パイレーツ・ロック」)、アイリーン・アトキンズ、ジェームズ・ブローリン、キャシー・ベイカー他。

CM音楽家ハーヴェイ(ダスティン・ホフマン)は、離婚後、ニューヨークで気ままな1人暮らし。ある週末、イギリスで働く一人娘がの結婚式出席のためにロンドンを訪れる。しかし、結婚式では、蚊帳の外。仕事もトラブルに見舞われ干されてしまう。一方、空港の統計局で働くケイト(エマ・トンプソン)は、婚期を逃した40代。過干渉な老いた母親マギー(アイリーン・アトキンス)を抱え、未来に期待することもなく、諦めて楽に生きる道を選んでいた。そんなふたりが偶然にも空港で出会い、ロンドンの街で一緒に過ごすことになるが・・・。

ハーヴェイとケイトは出会ったばかりの他人同士。しかも、初対面の印象は最悪でした。それでも、言葉を交わしていくうちに、話しは尽きることなく楽しい時間が過ぎていきました。次に会う約束をしたり、待っている間にも相手のことを考えていられる。初々しい恋人同士のようでした。しかし、ロンドンとニューヨークと海を隔てて暮らす二人に、将来はあるのでしょうか?口うるさい母親を抱えるケイトは、どう決断するのか?

もちろん、人生にも、恋愛にも確証なんてものはありません。これまで、充分過ぎるほど落胆し、悔しい思いもしてきたケイト。そして、ハーヴェイもまた、娘の結婚式で落胆し、仕事もなくなり、自分はもう必要とされていない人間なのではないかと思っていました。確かに、傷つくのを恐れ、諦めて生きる方が楽なのかもしれません。でも、先のことは誰にも分からないのですから、努力することが大切で、諦めない人生の方がきっと幸せに近づけるはずです。

ズバリ泣き所は、娘の結婚披露宴でのハーヴェイのスピーチ。人生を諦めかけていたハーヴェイ。しかし、新しい人生を始めることができるかもしれないと言う、喜びと希望がそこにはありました。そして、感謝の気持ちも。感動的なシーンになっています。また、全編を流れるピアノの優しい調べは、木々を揺らす風のようでもありました。

夢よりも諦めを口にしてしまう大人の男女の心の機微を、繊細さとユーモアを交えて描いた大人のラブストーリー。ラストチャンスは誰にでもあるに違いありません。

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