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2011/06/07

「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」鑑賞

先日、「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」を観てきました。森下孝三監督作品。原作:手塚治虫。声の出演:吉永小百合、堺雅人、観世清和、吉岡秀隆他。

2500年前、インド。カースト制度により奴隷に生まれた者は一生その運命を背負い、身分の低い者は貧しさに喘いでいた。シュードラ(奴隷)として生まれた少年チャプラ(竹内順子)はコーサラ軍に家族を殺されたタッタ(大谷育江)は出会う。チャプラは負傷したブダイ将軍(玄田哲章)を助け、ブダイの養子の地位を手に入れる。また、その頃、シャカ国では待望の王子が誕生、シッダールタと名付けられる。

21歳になったチャプラ(堺雅人)は数々の武勲を打ち立て、昇進していき、コーサラ国はさらに強大な国となっていた。一方、シッダールタ(吉岡秀隆)はバンダカ将軍(藤原啓治)の訓練を受け、武芸にも秀でた若者に成長していたが、身分差別への疑問は消えず、家臣の目を盗んでは城を出て街をさまよい、懸命に生きる人々を見つめていた。やがて、シャカ国とコーサラ国が開戦。シッダールタとチャプラ。二つの魂が戦場で交錯する・・・。

手塚治虫版ブッダ伝である「ブッダ」を、初めて長編アニメーションとして映画化した作品。本作は、3部作の第1部で、原作コミックの第1部、2部を映像化しています。「火の鳥」とならび、人間とは何か、生命の尊さを描いた本作。手塚治虫のもう一つのライフワークと言って良い作品でしょう。

いずれブッダとなる青年シッダールタの苦悩が描かれています。王族として生まれた故に、世の中を知らず、身分制度に疑問を抱き、生きる事、死ぬことの意味を問い続けます。しかし、戦は待ってはくれません。シッダールタの目の前で殺し合いが始まるのでした。

昨今のアニメ作品における俳優による声の出演。本職の声優も多く出演しているので、そのテンションの違いがあからさまに分かってしまうので、どうにもいただけません。特に、感情を露わにするシーンでは、絵に声が追いついていないというシーンが多々あり、もったいなさ過ぎると思わずにいられません。DVD化する時には、ぜひとも本職の声優版での音声も収録していただけると嬉しい限りです。

仏教の開祖・シッダールタの生涯を描いた内容ではありますが、宗教的なイメージは少なく、戦乱の時代を生きた人々の苦悩を描く作品になっています。出家したシッダールタの運命は?不思議な能力を使うタッタはどこへ?数奇な運命をたどる魂は、どこで巡り会うのか?こうご期待!

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