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2011/08/24

「シャンハイ」鑑賞

先日、「シャンハイ」を観てきました。ミカエル・ハフストローム監督作品(「ザ・ライト -エクソシストの真実-」)。出演:ジョン・キューザック(「2012」)、コン・リー(「SAYURI」)、チョウ・ユンファ(「パイレーツ・オブ・カリビアン」)、菊地凛子(「バベル」)、渡辺謙(「インセプション」)他。

1941年、上海ではイギリス、アメリカ、日本など列強各国が租界を置き、覇を競っていた。太平洋戦争勃発前の不穏な空気が漂う上海に赴任したばかりのアメリカ諜報部員のポール・ソームス(ジョン・キューザック)は、親友でもある同僚・コナーが日本租界で殺されたとの知らせを受ける。調べていくうちに、コナーにはスミコ(菊地凛子)という日本人の愛人がいて、上海三合会のボスのランティン(チョウ・ユンファ)を調査していたのだった。あるパーティーでランティンに接触したソームスは、妻のアンナ(コン・リー)や日本軍大佐のタナカ(渡辺謙)と出会う。やがて中国とアメリカ、そして日本を取り巻く巨大な陰謀の真相に迫っていく。

舞台となる1941年の上海は、漢字の看板の下を様々な国の人々が行き交い、不穏な空気は辺り一面に充満し、ネオンが妖しく輝く。まさに“魔都”と呼ぶのにふさわしい都市景観を見事に再現しています。その魔都では、幅をきかせる日本帝国軍人やドイツ帝国軍人、アメリカ人スパイ、中国人商人、反日レジスタンスの中国人等々。己の信念や、祖国の名誉を背負い、駆け引きを繰り広げています。

やや暗めのトーンの映像は、否が応でも緊張感を増していきます。斜めに傾けられたカメラは不安感を醸し出し、暗がりのシーンが多いために、そこに暗躍する人々の意志がみなぎっているようです。

そんな中、ドイツから赴任してきたアメリカ諜報部員のポール・ソームスは、新聞記者という隠れ蓑を着ながら捜査を進めます。その過程で、ランティンの妻・アンナに惹かれていく自分に気づきます。が、アンナには重大な秘密があったのでした。そして、カギを握る日本人女性・スミコの行方はいったい?

クライマックスは、ついに日米開戦。上海は戦火に覆われます。ソームスは親友暗殺の犯人を突き止められるのか?魔都上海から無事脱出できるのか?アンナとの関係は?当初の目的を達するために行動することによって、また別のモノを見つけることもある。それは、確かに愛だったのか・・・。

当時の上海を忠実に再現した大規模な美術セットや、衣装なども見応えがありますが、日本人のやってきた蛮行も描かれていますので、そこにも注目でしょう。それと、チョウ・ユンファの久しぶりの銃撃戦に感涙。「男たちの挽歌」の頃が懐かしい。

敵対するアメリカ、中国、日本。3人の男たちは笑顔で接してはいますが、腹の探り合いであり、その腹の中は誰もが真っ黒。敵同士ではありますが、最後には奇妙な友情さえも感じていたに違いありません。

激動の時代を生きた人々の愛と宿命を描く、人間ドラマ。太平洋戦争開戦前夜の上海を舞台に、アメリカ、日本、中国など各国の人々が己の信念をかけて生き抜こうとする物語。

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