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2011/10/07

「アジョシ」私的映画考Vol.254

先日、「アジョシ」を観てきました。イ・ジョンボム監督作品。出演:ウォンビン、キム・セロン 、キム・ヒウォン、ソン・ヨンチャン、キム・テフン他。

古ぼけたビルで質屋を営むテシク(ウォンビン)は家族も恋人も無く、質屋の客以外には、隣の部屋に住む少女ソミ(キム・セロン)が訪ねてくるだけだった。ソミはテシクを“アジョシ(おじさん)”と呼び、慕っていた。ある日、テシクが店に戻ると、見知らぬ男たちがいた。ソミの母親が犯罪組織から盗んで質に入れていた鞄に、麻薬が隠されていたのだ。麻薬を取り戻した男たちはソミと母親を拉致していく。組織を仕切るマンソク兄弟(キム・ヒウォン、キム・ソンオ)は、ソミと母親を人質にし、テシクに麻薬の運び屋を引き受けさせ、罠にはめるのだが・・・。

陰のある寡黙な主人公をウォンビンが好演。陰がある役どころでさらに二枚目ぶりは増していますが、何よりアクションシーンが格好良いです。情報特殊部隊の元要員ということで、かなりの手練れ。向かうところ敵なしで、その強さは誰も止められません。

前半は、武器を持たず、戦うシーンが多いですし、後半はナイフや拳銃を使ってのアクションがあり、その動きの早さは圧巻です。素早く動き、急所をつき、仕留める。暗殺のプロフェッショナルらしさが見事に描かれています。ただ、少々残酷なシーンが多いので、鑑賞には注意が必要です。

ドラマとしても良くできていて、テシクとソミの交流を見せておいて、テシクを苦しめる過去の出来事と掛け合わせ、「隣の家のおじさん」がなぜそこまでするのか?を分からせてくれます。リュック・ベッソン監督作品「レオン」のマチルダとの関係性に似た印象を受けますが、深みが違います。テシクの愛する者を失ったという悲しい過去への後悔が彼を突き動かしていたのでしょう。

未来を生きる人間と今を生きる人間。今だけを生きる人間、今しか生きられない人間、未来のない人間。それがどんなに悲しいことなのか。今までの彼の人生には救いがなかったのでしょうが、ラストシーンで救われたように思います。今度こそ、抱きしめることができた命があったのですから。

臓器売買、麻薬取引、マフィアの抗争と複雑に絡み合い、物語は展開。過去に秘密を抱えた青年と孤独な少女の絆を描く犯罪アクション。

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