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2011年11月

2011/11/30

2011.11映画鑑賞総括

11月の劇場での映画鑑賞は14本。今年の累計97本。多めの本数で推移しました。

1101   パラノーマル・アクティビティ3
1102   ミッション8ミニッツ
1107   ブルーバレンタイン
1109   スリーデイズ
1111   1911
1112   アザー・ガイズ
1114   マネーボール
1118   フェア・ゲーム
1118   コンテイジョン
1121   ちいさな哲学者たち
1123   インモータルズ-神々の戦いー
1125   おじいさんと草原の小学校
1128   ラスト・エクソシズム
1130   第7鉱区

今月は、SF、アクション、ホラー、ラブストーリー、ドラマ、サスペンス、コメディ、ドキュメンタリーとバラエティに富んだ作品がありました。

今月良かったのは、「ブルーバレンタイン」。愛の始まりから終わりまでを描いたラブストーリー。雰囲気はドキュメンタリー映画化のようにきわめてナチュラルです。どこにでもある夫婦ではありましたが、過去には様々な出来事があり、現在でも大きな問題を抱えていました。見て見ぬふりをして通り過ぎようとしますが、できなかった。夢、希望、明るく輝く前途があった。でも、すべてをなくしてしまった。なぜ?何かを犠牲にして掴んだ幸せは、いつしか壊れていくのでしょうか?誰もが感じるような不安や疑問をいつしか爆発させた夫婦は、取り返しのつかないことになってしまいます。悲しくも美しく儚い物語でした。

「マネーボール」も良かったです。メジャーリーグの弱小球団アスレチックスを、独自の“マネーボール理論”で強豪に作り替えたビリー・ビーンの実話に基づく人間ドラマ。どうしてもこういう実話でスポーツモノというのには弱いです。クライマックスの記録達成シーンでは感涙。スタンディングオベーション実に弱い私です。

「おじいさんと草原の小学校」も秀作でした。こちらも実話を基にした作品で、ケニアで小学校が開放され84歳の老人が入学すると言うお話。“誰でも”と言う触れ込みを聞いた老人は入学を懇願しますが、様々な障害を乗り越え受け入れられます。字を読みたいと願う老人は他の小学生と同じ授業を受け少しずつですが読めるようになっていきます。しかし、理解者であった校長先生が転勤させられてしまいます。その時とった生徒たちの行動にまたまた感涙。老人も自分のできることをやります。悲しい歴史のある国だからこそ、過去に学ぶべきだというテーマを実に感動的に描いた作品でした。

他にも「パラノーマル・アクティビティ3」では前2作よりさらなる過去へと遡り、事件の発端を描きました。これで終わりなのか、それとも始まりなのか?あの事件の後も観たいところです。「ミッション8ミニッツ」は、SFジャンルなのでしょうが、ミステリーとしても楽しめる良作でした。「小さな哲学者たち」はドキュメンタリー作品ですが、それこそ真実のパワーに満ちあふれた作品でした。

来月12月は、今月公開されてまだ見ていない作品を見たあとは、「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」「ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル」「リアル・スティール」と続きます。なんと言ってもトム・クルーズの大人気シリーズ「ミッション・インポッシブル」の最新作に期待です。

今年も残すところあと1ヶ月。10,11月は多めに鑑賞でき現在97本まできました。これから冬休み時期に入り、子ども向け作品が多くなりますから、公開本数が減り、鑑賞本数は少な目になるかもしれませんが、今年の劇場での年間100本鑑賞はもうそこまできました。

2011/11/29

プリウスくんが行く!Vol.100 トヨタ アクア編

私のプリウスくんも2011年5月に3回目の車検を受け、現在の総走行距離は12万kmを越え、まもなく13万kmになろうとしています。さすがに7年を超えると、あちこちガタが来始め、やや難のある部分が出てきました。そこで、今年の年末に発売が噂されている、コンパクトタイプの新型ハイブリッド「アクア」購入をめざし、あちこちのトヨタ店で情報がないかと調べ始めました。

先日、新潟市内のトヨタ店で新型スモールハイブリッド「アクア」の価格が正式に出たと言うことで、訪問してきました。

消費税込みの車両本体価格は

Gグレード 185万円
Sグレード 179万円
Lグレード 169万円

と言うことです。ここにメーカーオプション、ディーラーオプション、税金、諸費用、リサイクル料等が加算されます。もっとも、2012年3月31日までは、所得税と重量税が免税となりますので、かかりません。Gグレードで、合計101,750円(本体のみ)の免税ですから、値引きは全くないハイブリッド車ですからこの差は大きいです。

本体価格はかなり安価な設定となりました。GとSでは、わずか6万円の差、SとLでも10万円の差しかありません。GとSは内装の差くらいしかないので当然と言えます。

最初の数ヶ月はGとSのみの生産となり、おまけに「スマートエントリーパッケージ」がもれなくついてくると言うことでした(もちろん有償)。これはラインの混乱を少なくする目的なんだとか。元々付けるつもりでしたから問題はありません。価格は53,550円。

あとは、「アドバンストディスプレイパッケージ」を付けようと思っていました。“TFTマルチインフォメーションディスプレイ”がついてきますが、これは、「エコジャッジ」や「エコウォレット」等、液晶画面に表示されゲーム感覚でエコ運転が楽しめる機能になります。さらに、「タッチトレーサーディスプレイ」と「ステアリングスイッチ」も装備されます。価格は42,000円。

「アドバンストディスプレイパッケージ」+「ナビレディパッケージ」にすると、74,550円となりますが、こちらも魅力的。バックカメラと、2スピーカ追加の6スピーカになると言うモノ。トヨタ純正のカーナビを追加するのを前提にしたオプションになります。

他にもパッケージオプションはいくつかありますが、私はこれくらいにする予定です。ちなみに、「LEDヘッドランプパッケージ」は、115,500円、「ビューティーパッケージ」は、43,050円、「ツーリングパッケージ」は110,250円、「ナビレディパッケージ」は42,000円、「オーディオパッケージ」は46,200円となっています。

その他のオプションとしては、「応急スペアタイヤ」10,500円、「トノカバー」22,050円を付けようと思っています。ディラーオプションでは、「フロアマット」21,000円を付ける予定。

Gグレードで、「スマートエントリーパッケージ」、「アドバンストディスプレイパッケージ」+「ナビレディパッケージ」「応急スペアタイヤ」「トノカバー」「フロアマット」を装備して、諸費用を合計しますとおよそ、212万円ほどになりました。ここから下取り車の価格を引くと、200万円のハイブリッド車の誕生です!

まあ、私のプリウスくんは13万kmも走っていますから、下取り価格はあまりつかないでしょうが、10万円くらいは期待していますが、どうなりますか。

今回、訪問したトヨタ店は、先日予約したトヨタ店とは別の店舗になりますが、この店舗では、12月12日以降に注文を受け付けると言うことでした。なので、見積書も出せないんだとか。この店舗では、12月中に注文をすれば、たとえ2012年4月以降の納車になっても、エコカー減税分はトヨタ店が負担するという話しでした。でも、注文が遅れた場合、6ヶ月待ちになるのか、1年待ちになるのか分からないと言うことにもなります。

11月中旬に、先に予約をしたトヨタ店に話しを聞きに行った時点では、12月12日が初オーダーというのは同じですが、価格が決まった時点で注文を受け付けるということでした。で、12日までに正式な注文書を受け付けた分については、事前にした予約の順番でオーダーすることになるというのです。その時点では、2012年3月までの割り当て台数にはまだ余裕があるという話しでしたから、3月までに確実に納車されると思われる、予約をしたトヨタ店で発注する予定です。

価格も発表となり、いよいよハイブリッド車でもろもろ込み200万円で、満足のいく車種が現実のものとなりそうになってきました。もちろん、オーディオレス仕様なので、ここにカーナビまたはカーオーディオを追加することになりますから、すべてが200万円で収まる訳ではありません。それでも、ほぼ200万円で燃費が35km/lになるのですから、ガソリン代にしてもかなりの効果が出ると思われます。

「プリウス」と言う名前ではなくなってしまうのが実に惜しいですが、このコーナーはこのまま続けようかどうしようかと思案中です。今後も続報が入り次第お知らせしたいと思います。まもなく発表「トヨタ スモールハイブリッド アクア」。楽しみに待ちましょう。

2011/11/28

リーガエスパニョーラ11-12シーズン第9節

2011年8月27日(日本時間28日)、スペインサッカーリーガ・エスパニョーラ11-12シーズンが開幕しました。今年もWOWOW(191ch)で放送中。

昨シーズンは驚異的な強さでバルセロナが優勝を果たし、3連覇を達成して幕を閉じました。今年は、アレクシス・サンチェス、セスクら補強をしたバルセロナは、さらに攻撃力を増し、快進撃が続くのか?それとも、C・ロナウド、カカを有する、レアル・マドリードが4連覇を阻むのか?今シーズンも目が離せません。

WOWOWでは、注目のバルセロナ、レアル・マドリードの試合を中心に毎節5試合を、生放送、ハイビジョンで放送。リピートもあり。第9節は以下の2試合を鑑賞しました。

バルセロナ - セビージャ
マラガ - R・マドリード

バルセロナは、ホームでセビージャ戦。ゲームは始終バルセロナペースで進みますが、ゴールに迫るものの、決定機をことごとくGKハビ・バラスに阻まれネットを揺らすことができません。バルセロナは、後半に入るとセスク、ペドロを投入し、攻勢を強めます。攻撃力を増して、ゴールに攻め込みますが、得点はできませんでした。このままドローかと思っていると、後半ロスタイムにバルセロナはPKを得ます。なーんだ、こんな風に劇的にできてるんじゃんと思ったのも束の間、メッシが蹴るも、これまたGKハビ・バラスが止めます。0-0のまま試合終了となり、ドローとなりました。

レアル・マドリードは、アウェーでマラガ戦。10分、イグアインのゴールでR・マドリードが先制します。22分、ディ・マリアのピンポイントクロスに合わせたクリスティアーノ・ロナウドがシュート!5分後にもC・ロナウドが決めます。37分、コーナーキックから、セルヒオ・ラモスが落としたボールをC・ロナウドが押しこんで自身3点目を上げます。後半は、レアルが優勢に攻めるも得点はならず、4-0のまま試合終了。C・ロナウドはハットトリックを達成しました。

バルセロナが引き分け、レアル・マドリードは快勝し、バルセロナを抜いて、2位に浮上しました。得点王争いでも、メッシとC・ロナウドが、同点で首位、3位にイグアインが付けるというレアルの好調ぶりを示す順位となっています。それにしても、イグアインは乗っているという感じで、得点を重ねています。今後が楽しみです。

第10節は、2011年10月25,26日(現地時間)の平日開催。

2011/11/25

「インモータルズ -神々の戦い-」鑑賞

先日、「インモータルズ -神々の戦い-」を観てきました。ターセム・シン監督作品(「ザ・セル」「落下の王国」)。出演:ヘンリー・カヴィル(「人生万歳!」)、フリーダ・ピント (「猿の惑星:創世記」)、ミッキー・ローク(「アイアンマン2」「レスラー」)、ルーク・エヴァンズ (「三銃士」)、ケラン・ラッツ他。

紀元前、古代ギリシアの時代。闇の力を手に入れ、世界を支配しようと野望を抱くハイペリオン(ミッキー・ローク)が人類に対し宣戦布告し、光の神が造った武器の一つであり、闇の神を解放するための重要なカギ“エピロスの弓”を捜し求める。弓がハイペリオンの手に落ちれば闇の神は復活し、人類の破滅も免れない。ハイペリオンの野望を阻止すべく、光の神の頂点に立つゼウス(ルーク・エヴァンス)が選び出したのは、自らが鍛え上げた人間、テセウス(ヘンリー・カヴィル)だったが・・・。

「300<スリーハンドレッド>」の製作者ジャンニ・ヌナリ、マーク・カントンが、ターセム・シン監督とタッグを組んだ作品で、圧倒的なビジュアルが目を惹く作品になっています。

物語は少々ややこしく、ギリシア神話を題材にしているので、あちらこちらに聞いたことのある名前はでてくるものの、関係性が分かっていないものが多いため、難解に感じられました。が、根底にあるのは信仰心と愛ですから、そこはそれ、いつの時代も変わりのないモノなのでしょう。神がまだ人間に歩み寄ろうとしていた時代なのでしょうか、今よりもっと距離が近かったんでしょうね。そして、諦めていなかったのかも。それにしても、神ってあんなに簡単に死んじゃって良いのでしょうか?

映像はとにかく美しく、壮大で、ターセム監督らしい映像美を堪能できます。アクションシーンは大迫力で、こちらはやはり「300<スリーハンドレッド>」のスタッフの色が濃く出ていたように感じました。良い具合に融合ができているとも言えるでしょう。物足りないと言えば、ここというシーンで、もっと派手な原色をピシッと決めて欲しかったような気がします。神は金色、人間は黒色というか灰色というか泥臭いというか、全体に地味な色使いなんですね。昔は色が少なかったとか?

残虐なハイペリオンを演じるミッキー・ロークの存在感が圧倒的でした。クライマックスのハイペリオンとテセウスとの対決シーンは、重量級同士のぶつかり合いで、凄まじいです。また、ゼウス率いる光の神々のハイスピードアクションも見応えあります。

地上を支配しようと企む邪悪な人間・ハイペリオンと、その野望を阻止しようとする英雄・テセウスの戦い、そして遥か昔から続く光の神々と闇の神々の戦いを描いたアクション・スペクタクル。

2011/11/24

「ちいさな哲学者たち」私的映画考Vol.256

先日、「ちいさな哲学者たち」を観てきました。ジャン=ピエール・ポッジ、ピエール・バルシェ監督作品。

2007年、フランスのとある幼稚園で世界初の試みが始まった。パリ近郊のZEP(教育優先地区)にあるジャック・プレヴェール幼稚園。そこで、3歳からの2年間の幼稚園生活に哲学の授業を設けたのだ。幼児クラスを受け持つパスカリーヌ先生は月に数回、ろうそくに火を灯し、子どもたちを集める。みんなで輪になって座り、子どもたちは生き生きと屈託なく、時におかしく、時に残酷な言葉を発しながら様々なテーマについて考えて、そして、話す。“愛ってなに?”、“自由って?”、“死って何?”・・・。

我々大人でさえも、「哲学」と聞くだけで、身構えてしまいますが、それを幼稚園児にさせると言うプログラムなのですから凄いことです。しかし、子どもたちは凄いです。最初は無言が続いたと言うことでしたが、次第にそのプログラムになれてきた子どもたちは、様々なテーマに対して、自分の思うところ、考えを話し始めます。言葉はつたないですし、説明するすべも持ちませんから、なかなか上手には話せませんが、卒園する頃には、実に雄弁でした。

考えることは、とても大切なことですが、それができていないのが今の学校教育なのかもしれません。それを、幼稚園でやるというのはとても有意義なことだと思いました。フランスが舞台ですから、人種が様々です。子どもたちにはそんなことは関係ないでしょうが、“違い”をテーマにした時は、肌の色に関して、ちょっとドキッとするようなやりとりもありました。しかし、それも大事なことなのでしょう。

意見が違った子に、暴力を振るった子がいました。意見が違うってことは、悪いことではなく、違うのであれば、言葉でやりとりをして、お互いの意見を交換すればいいのですが、時に、子どもにはそれが分からなくなってしまうこともありました。そのシーンは、なかなか良かったです。言い含めるように納得させる先生が素晴らしい。

“自由って何?”でも考えさせられました。大人は自由で、子どもは自由でない。子どもは金網で守られているとか、大人も仕事に行かなければならないとか、子どもは辛辣なモノです。自分自身でも漠然と、大人は自由なんだろうなあと思ってはいましたが、よく考えれば、自由なんてないのかもしれませんねえ。

自分の考えを言葉にし、さらに他人の意見に耳を貸す事を学習、論理的な思考を身につけていく子どもたち。卒園するのが嫌だとも言います。それは“考える”時間がなくなるから。でも、そんなことはなく、考えることが自然になっていけば良いんですから。お友達とも家の人とも、誰とでも話せば良い。それを哲学というかは、別の問題。

観ている内に、子どもだったことを忘れてしまうほど、凄いことを話します。心なし歩く姿も大人びて見えました。きっと、子どもたちには、人生を豊かに生きる力みたいなモノが身についていくことでしょう。そこには、無限の可能性があるに違いありません。日本でこのようなプログラムができるとは思えませんが、幼稚園ではないところで、これに近いことはできても良いのかもしれません。

“子どものための哲学”という研究成果に基づき、世界で初めて哲学の授業を取り入れたパリの幼稚園の様子を捉えたドキュメンタリー作品。

2011/11/22

「コンテイジョン」鑑賞

先日、「コンテイジョン」を観てきました。スティーヴン・ソダーバーグ監督作品(「オーシャンズ13」)。出演:マリオン・コティヤール(「エディット・ピアフ」)、マット・デイモン(「アジャストメント」「ヒア・アフター」)、ケイト・ウィンスレット (「愛を読むひと」)、ローレンス・フィッシュバーン(「アーマード武装地帯」)、ジュード・ロウ (「シャーロック・ホームズ」)、グウィネス・パルトロウ(「アイアンマン」)他。

ベス・エムホフ(グウィネス・パルトロウ)が香港出張の帰宅後急死。夫のミッチ(マット・デイモン)が途方に暮れていると、彼女の連れ子も突然の発作で死んでしまう。同じような症状の人間が香港、ロンドン、東京など各地で次々と亡くなっていた。その事件に疑惑を抱いたフリー・ジャーナリストのアラン・クラムウィディ(ジュード・ロウ)は、政府が伝染病を隠しているのではないかとブログで指摘する。世界保健機構のドクター・レオノーラ・オランテス(マリオン・コティヤール)や、疾病予防センターが調査に乗り出すが原因も分からず対応に追われる。ワクチン開発に全力が注がれるものの、ウィルスは変異し、恐るべき速度で感染拡大してゆくが・・・。

死亡患者の家族、ウイルスの蔓延する現場でパンデミックを阻止しようと戦う医師、ラボでウイルスの治療薬を開発しようとする医師、パニックに陥り暴動を起こす一般市民たち、新種のウイルスに対する政府の嘘を報道しようとするジャーナリスト・・・。それぞれの立場で物語は展開します。

各都市の人口が表示されますが、その数だけでも恐ろしいです。接触感染するために、被害は急激に拡大。対応するすべがなく、次第に街はパニックへとなっていきます。それにしても、無意識に自分の顔に触り、手に触り、不用意に様々な外部のモノに触っているのですね。鑑賞中も、何度顔や手に触ったことか。

インターネットが普及した今日、噂を抑えることは難しくなっています。米仏が治療薬を極秘に製造していると噂がたてば、中国の農村ではワクチンとの引き換えとして調査員を拉致。情報を知る立場にいる者が、恋人に極秘情報を漏らしてしまえば、その噂もネットで広まってしまう。恐怖はウィルスよりも早くインターネットを伝って感染し、パニックは暴動へと繋がっていきます。あれだけ荒廃し、食糧も配給制になっている位なのですから、停電になってもおかしくないと思うのですが、なぜか電気だけは通り、ネットは有効な情報収集の手段として残っているのでした。

マット・デイモン、ケイト・ウィンスレット、マリオン・コティヤール、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウといった名優たちが、緊迫した演技を見せる本作。様々な立場にある人々の危機への対し方を通して、人間の弱さを描いているのでしょう。

新種のウイルスの感染爆発を通し、様々な立場の人々がそのウイルスに立ち向かおうとする姿を描いた群像ドラマ。

2011/11/21

「フェア・ゲーム」鑑賞

先日、「フェア・ゲーム」を観てきました。ダグ・リーマン監督作品(「ジャンパー」)。出演:ナオミ・ワッツ(「愛する人」)、ショーン・ペン(「ミルク」)、ノア・エメリッチ、タイ・バレル、トーマス・マッカーシー他。

CIAの秘密諜報員ヴァレリー・プレイム(ナオミ・ワッツ)は、潜入捜査の末、イラクに核兵器開発計画がないことを突き止める。一方、ヴァレリーの夫で、元ニジェール大使のジョー・ウィルソン(ショーン・ペン)も、国務省の依頼でアフリカ・ニジェールへ赴き調査に当たる。が、ブッシュ政権はヴァレリー夫妻の報告を無視、2003年3月20日、イラクへ宣戦布告する。ジョーは自身の調査報告を元にイラク戦争の真実をニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し波紋を呼ぶ。ところがその直後、ワシントンの有力ジャーナリストたちに、ヴァレリーがCIAの秘密諜報員だという情報がリークされるのだが・・・。

前半は丹念に、状況を説明していきます。911以降のアメリカの動向を追いつつ、そこに関わっていくヴァレリーとジョー夫妻。ヴァレリーは身分を隠しつつも、CIAの工作員として活動し、そして、双子の母親としての顔も持っています。

国のために働くヴァレリーでしたが、寄稿を発端に、身分を明かされてしまうという事態に陥ってしまいます。友人としてつきあってきた人々も、態度を豹変させ、離れていってしまいます。その後は世論を巻き込み大論争。一人戦うジョーと隠れて暮らそうとするヴァレリー。人間関係は破綻し、夫婦関係さえも壊れて言ってしまうのか・・・。

これが真実の物語だというのだから驚きです。途中まではフィクションだと思ってみていましたが、アレアレなんだかおかしいぞと思っていたら、ラストには御本人登場で驚きました。

911以降、メンツを掛けて誰かを犯人に仕立てようとしていたアメリカ。核兵器・核開発が本当にあったのかどうかは未だに分かりません。だからこそ、その“建前”を否定する行動に出たヴァレリー夫妻を許せなかったのでしょう。

ごく一部に権力が集中し、都合の悪いことがあれば、もみ消し、他人の命や、他国の利益など蔑ろにするのも関係ない。それに逆らおうとすることすら、悪と見なされる。だから誰もが観て見ぬふりをする。それではいけない、行動を起こすことが大切だと国をも相手にヴァレリー夫妻は戦おうとしたのです。それを、訴えかけ続けた結果、強い信念が心に響いたのでしょう。何が正しいのか、何が正義なのかと。

元CIAエージェントのヴァレリー・プライムの手記を基に、イラク戦争に隠された衝撃の真実を描いたクライム・サスペンス。ここ数年、このような作品が多くなってきました。時代なのでしょうか。

2011/11/18

「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」鑑賞

先日、「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」を観てきました。アダム・マッケイ監督作品。出演:ウィル・フェレル(「主人公は僕だった」)、マーク・ウォールバーグ(「ザ・ファイター」)、エヴァ・メンデス、マイケル・キートン、スティーヴ・クーガン、サミュエル・L・ジャクソン、ドウェイン・ジョンソン他。

犯罪都市ニューヨーク。次期スター刑事の座を狙うのは、テリー・ホイツ(マーク・ウォルバーグ)と相棒のアレン・ギャンブル(ウィル・フェレル)。テリーは正義への熱意は人一倍だったが、デスクワークに熱中し、PCの前を離れようとしない会計課出身の相棒のおかげで、いつも空回り。上司のジーン・マウチ警部(マイケル・キートン)や同僚たちからバカにされても、マイペースで屁理屈だけは一人前なアレンでした。大投資家アーション(スティーブ・クーガン)をめぐる事件に首を突っ込んでしまった二人。気付かぬうちに巨大な陰謀に巻き込まれてしまう。ドジな熱血漢とダサい変人のダメ刑事コンビは、果たして“その他大勢”を脱してヒーローになれるのか!?

冒頭、ハイスミス(サミュエル・L・ジャクソン)とダンソン(ドウェイン・ジョンソン)が登場し、派手なカーチェイスや銃撃戦で、徹底的に追い詰めて犯罪者を捕えます。この二人がニューヨーク市警のスター刑事だったのですが、あっけなく殉職してしまいます。そして、“アザーガイズ”その他大勢の刑事の中でも地味な二人が立ち上がり、難事件を解決するべく活躍する?アクションコメディ。

あいかわらずひょうひょうとした表情で笑わせてくれるのは、ウィル・フェレル演じるアレン・ギャンブル。会計課出身という変わり種と言うこともあり、つまらないデスクワークが大好きで、相棒のテリーが現場へ急ごうとする時も、良い訳を並べて出動しようとしません。

久しぶりに事件の捜査に当たっては見たモノの、容疑者は何者かに奪われるは、上からの圧力により、捜査は中止になるはで、面白くありません。そこで、強引に捜査を続行しますが、思わぬ展開になっていきますが・・・。

ニューヨークのダメ刑事コンビが巻き起こす騒動と活躍を描くアクション・コメディ。笑いが微妙なところがそこはかとなく笑えます。大人しめのアレンがキレて暴走するところや、なぜかモテモテなところはかなり面白いです。

2011/11/17

リーガエスパニョーラ11-12シーズン第8節

2011年8月27日(日本時間28日)、スペインサッカーリーガ・エスパニョーラ11-12シーズンが開幕しました。今年もWOWOW(191ch)で放送中。

昨シーズンは驚異的な強さでバルセロナが優勝を果たし、3連覇を達成して幕を閉じました。今年は、アレクシス・サンチェス、セスクら補強をしたバルセロナは、さらに攻撃力を増し、快進撃が続くのか?それとも、C・ロナウド、カカを有する、レアル・マドリードが4連覇を阻むのか?今シーズンも目が離せません。

WOWOWでは、注目のバルセロナ、レアル・マドリードの試合を中心に毎節5試合を、生放送、ハイビジョンで放送。リピートもあり。第8節は以下の2試合を鑑賞しました。

バルセロナ ‐ ラシン
R・マドリード - ベティス

バルセロナは、ホームでラシン戦。イニエスタがスタメンに復帰し、ほぼベストメンバーにのバルセロナ。試合開始早々、ピケが負傷交代で、嫌な雰囲気が漂います。しかし、試合はバルセロナペースで進みます。11分、イニエスタからパスを受けたメッシが決め、先制ゴール!27分にはシャビがペドロのクロスに合わせて追加点をあげます。後半にはいっても衰えないバルセロナの攻撃。メッシが3点目あげ、勝負あり。3‐0で快勝しました。

R・マドリードは、ホームでベティス戦。前半は勢いのあるベティスに攻めあぐねるレアル。0-0で折り返します。後半開始直後の46分にクリスティアーノ・ロナウドのアシストからイグアインが決めてようやくの先制。59分には飛び出したカカーが決め、追加点を上げます。69分にベティスに1点を許しますが、イグアインが70、73分と立て続けにゴールを上げ、突き放します。苦戦したモノの、結果的には、4‐1でR・マドリードの勝利となりました。

2チームとも快勝という試合でした。なんと言っても、イグアインの好調ぶりが目につきました。ハットトリックの達成です。バルセロナはここに来て負傷明けの選手もいますが、ピケの負傷退場は気になります。連戦の疲れが出てくるとけが人も増えますから、調整が大事になってきます。

また、12月上旬に開催予定のクラシコも視野に入れないといけませんし、バルセロナは12月中旬に日本で開催されるFIFAクラブワールドカップの出場もありますから、どこに重点を置くのか、難しい判断が必要になってくるのかもしれません。

第9節は、2011年10月22,23日(現地時間)。

2011/11/16

「マネーボール」鑑賞

先日、「マネーボール」を観てきました。ベネット・ミラー監督作品(「カポーティ」)。出演:ブラッド・ピット (「ツリー・オブ・ライフ」「イングロリアス・バスターズ」)、ジョナ・ヒル(「ヒックとドラゴン」)、ロビン・ライト(「50歳の恋愛白書」)、フィリップ・シーモア・ホフマン(「パイレーツ・ロック」「脳内ニューヨーク」) 、クリス・プラット他。

メジャーリーグの貧乏球団オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャーであるビリー・ビーン(ブラッド・ピット)。貧乏球団のため、優秀で年俸の高い選手は雇えない。チームの低迷は永遠かと思われ、ワールド・チャンピオンの夢はほど遠かった。だが、野球経験はないものの、データ分析が得意なピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)に出会ったことで、風向きが変わり始める。ビリーは後に“マネーボール理論”と呼ばれる“低予算でいかに強いチームを作り上げるか”という独自の理論を実践。選手やアート・ハウ監督(フィリップ・シーモア・ホフマン)らの反発を生み、チーム状況が悪化し、最下位に低迷。それでも強引に独自のマネジメントを進め、その揺るぎない信念は、徐々にチームに勝利をもたらし始めるが・・・。

メジャーリーグのオークランド・アスレチックスを、奇跡の常勝軍団に作り変えた同チームのゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンの半生を描いたマイケル・ルイスのノンフィクション「マネー・ボール」を映画化した本作。

メジャー経験のあるプロ野球選手から、球団のフロントに転身するという珍しいキャリアを持つビリー・ビーン。自分のチームの試合も観なければ、腹が立つと人や物に当り散らす。チームに対する愛情は人一倍。しかし、アスレチックスは弱かった。しかも、優秀な選手は他チームに引き抜かれていく。なんとか立て直さなければと焦るビリー。

そんな時、ひょんなことからデータ分析が得意なピーター・ブランドと出会います。経済学を専攻したというピーターは球界には珍しいものの見方考え方をします。そこを気に入ったビリーは仕事のパートナーとして向かい入れます。他のスカウトマンや監督から反感を買いはしたモノのそこはビリーの強引な性格で押し進みます。

しかし、ビリーの方針は監督には受け入れられず、チームは最下位へと低迷。そこで、ビリーはさらに強引な策を実行し、そして、チームは変わり始めます。奇跡の連勝の始まりです。連勝記録を達成する試合は感動的。緊張感たっぷりの演出がドキドキ感を煽ります。何かのジンクスで試合を見ることのないビリーは、記録達成の時、一人静かにガッツポーズをとります。そして、球界に手腕を認められたビリーの元に、とんでもないオファーが飛び込んでくるが・・・。

ビリーと娘の関係が微妙で、実に良いです。娘に心配されるビリー。そして最後にとった決断とは・・・。「人は野球に夢を見る」。だから、どんなチームにいても、どんなことがあっても、野球は夢を見させてくれる。いつか、優勝する日を夢見て・・・。一番大切なモノはいったい何なのか?お金ではなく価値、そしてそれに対する想いに違いありません。

メジャーリーグの弱小球団アスレチックスを、独自の“マネーボール理論”で強豪に作り替えたビリー・ビーンの実話に基づく人間ドラマ。

2011/11/15

「1911」鑑賞

先日、「1911」を観てきました。ジャッキー・チェン、チャン・リー監督作品。出演:ジャッキー・チェン(「ダブル・ミッション」「新宿インシデント」)、ジャン・ウー、ウィンストン・チャオ、スン・チュン、ジェイシー・チェン他。

1911年、清朝末期の中国。張振武(ジェイシー・チェン)らの指導によって武昌で武装蜂起が発生。やがて各地に飛び火し、全土規模の辛亥革命へと発展してゆく。黄興(ジャッキー・チェン)は、米国から帰国した孫文(ウィンストン・チャオ)に合流。援軍として奮闘、軍司令官として孫文を支える。しかし、総督府の占拠に失敗すると、大勢の部下を失った上に黄興自身も負傷し、悲しみに打ちのめされる。献身的に彼を看病する女性、徐宗漢(リー・ビンビン)や同志たちの勇気ある行動に励まされ、再び立ち上がるのだった。一方、清朝内部でも権力の座を狙う軍人の袁世凱(スン・チュン)や、隆裕皇太后(ジョアン・チェン)がそれぞれの思惑を持って動いていた。

中華民国建国のきっかけとなった辛亥革命が1911年に起きてから、今年で100年。それを記念し製作された作品で、ジャッキー・チェン映画出演100本目となる作品。

あいかわらず歴史に疎い私は、中国の歴史などは知るよしもなく、全く初耳の出来事の連続でした。名前だけは知っている孫文や袁世凱。政治家らしいイメージしかありません。「ラストエンペラーの時代」と言われても何百年も前の話だと思っていたくらいです。そんな私でも、話の大筋は分かったような気がします。しかしながら、説明が多くドキュメンタリー風の展開でもあり、その早さについて行けない感は否めませんでした。

戦闘シーンは迫力がありますが、カメラがアクションラインをたびたび越えるため、どっちがどっちなのか分かり辛いカットが多々ありました。革命軍は右から左?左から右?実にもったいない。ジャッキー・チェンのアクションシーンはほとんどありませんが、ファンサービスなのか、素手で異常な強さを見せるシーンがワンシーンのみありました。ご愛敬と言うことで。

革命とは多くの命を犠牲として払うモノではありますが、その命が礎となって、今の国があるのでしょう。だからこそ、生き残った人々は、強くたくましく生き抜いていく使命を帯びているとも言えます。

1911年の辛亥革命前後の中国を舞台に、孫文や黄興など革命を巡る人々の生き様を描くエンターテイメント歴史超大作。

2011/11/14

「FRINGE/フリンジ」を観た!Vol.5

先日、海外ドラマ「FRINGE/フリンジ 」シーズン3を観ました。製作は、「LOST」「M:i-3」「スタートレック」「SUPER 8/スーパーエイト」のJ・J・エイブラムスとアレックス・カーツマン。現在、DVD、ブルーレイ、発売&レンタル中です。

国土安全保障省の監督の下、マサチューセッツ州ボストンを拠点に、FBIのFringeチームの活躍を描くSFサスペンスドラマ。世界中で発生する現代科学では説明不能な一連の事件「パターン」の捜査の為、チームは「fringe science」を利用し暴いていく。

「フリンジ・サイエンス」とは、「非主流科学、境界科学、えせ科学」のこと。現時点では科学として、認められていないモノ。たとえば、サイコキネシス、テレポーテーション、マインド・コントロール、幽体離脱、予知、透明人間、死者の蘇生等々。

今回観たのは、シーズン3の前半、第1話「オリビア」~第12話「交錯する想い」。

シーズン2のラストで、もう一つの世界に閉じ込められてしまったオリビア・ダナム(アナ・トーブ)。オリビアはもう一人のオリビアと入れ替わってしまい、ウォルター・ビショップ(ジョン・ノーブル)、ピーター・ビショップ(ジョシュア・ジャクソン)と共にもう一つの世界から帰還を果たしました。二人のオリビアが入れ替わったことに気づかずに・・・。

そこから物語は展開します。もう一つの世界に取り残されたオリビアは、洗脳され、記憶を移植されていきます。しかし、必死にもがき苦しみますが、もう一つの世界では、少しだけ科学力が進んでいて、どうすることもできませんでした。そんな中でも、こちら側の世界では死んでしまっている母親との再会を果たします。良かったのか、悪かったのか。記憶の混濁の中で、必死に戦います。

こちら側の世界にきたオリビア(ソックリビア:ウォルター命名)は、ピーターと親密になっていきます。最初は任務のためでしたが、次第に本当に惹かれていったようです。しかし、そんな時は長くは続かず・・・。

シーズン3では、こちら側の世界の物語と、もう一つの世界の物語が交互に描かれています。こちら側の世界の回のオープニング映像はいつものとおり水色ですが、もう一つの世界の回は赤色になります。

少しだけ変わっている世界、人々。主要登場人物も少しだけ変わっていて面白いです。FBIの上役であるブロイルズは、熱血漢の大佐だし、死んだはずのチャーリーはフリンジチームの同僚でちょっとワイルド。ウォルターのアシスタントして活躍するアストリッドは、軍人然としたパキパキした情報担当官。そんな登場人物たちのドラマがやはり本作の魅力でしょう。

あちらでもこちらでも怪奇現象が発生しますが、両方の世界のフリンジチームは少しだけ立場は違いますが、次々に解決していきます。しかし、そこには、謎また謎。一つの答えにたどり着けば、新たな謎が発生していきます。そして、ふたつの世界の崩壊の時は近づいているのでした。そして、すべての事件の発端となった出来事は1985年にあったのでした。

フェイスシフターの暗躍、監視人の謎の言動、世界の終わりの時は刻一刻と迫っています。ふたつの世界は全面戦争に突入してしまうのか?謎が謎を呼ぶ展開もさることながら、3人の主人公を中心とする人間関係も興味深いですが、なんと言ってもオリビアとピーターのギクシャクした関係はどうなってしまうのか?気になります。そして、本当のオリビアは帰還することができるのか?

ヒットメーカー・J・J・エイブラムスが放つ海外ドラマ最新作「FRINGE/フリンジ」シーズン3は、怒濤の展開を見せる後半へと続きます。

2011/11/11

「スリーデイズ」鑑賞

先日、「スリーデイズ」を観てきました。ポール・ハギス監督作品(「クラッシュ」「告発のとき」)。出演:ラッセル・クロウ (「ロビン・フッド」「消されたヘッドライン」)、エリザベス・バンクス(「やさしい嘘と贈り物」)、ブライアン・デネヒー 、レニー・ジェームズ、オリビア・ワイルド他。

ある朝、大学教授のジョン(ラッセル・クロウ)の家に警察が突入、殺人の容疑で妻のララ(エリザベス・バンクス)が逮捕されてしまう。それから3年。ジョンは一人で息子を育てながら、妻の無実を証明するため懸命に奔走していた。ジョンは生活の全てを犠牲にし、孤独や恐怖に苛まれながら、綿密な脱獄計画を練り上げていく。ララ移送までのわずか3日。果たしてジョンは警察の追及をかわし、計画通りに難攻不落の刑務所から妻を救い出すことができるのか・・・。

前半は、ことの成り行きを提示し、脱獄計画を練っていく過程を丹念に描いています。様々な情報を駆使し、計画を立てては、断念し、実行可能な方法を模索します。犯罪組織にツテもない主人公が、インターネットで調べるが、失敗して恐怖に身がすくんだり、犯罪者にひどい目に遭ったりするところがリアルに描かれています。

また、ワンシーンのみですが、協力者として、リーアム・ニーソン演じる脱獄経験者に師事します。これがなかなか効いていて、良かったです。前半を丹念に描くことによって、一般人が、脱獄をさせると言うとんでもないドラマを成立させることに繋がるのでしょう。

終盤は、手を血に染め、もう引き返せないところまで行き着き、ついに計画が実行されます。警察との丁々発止のかけひきは見応えがあり、ラスト30分ほどは手に汗握るシーンの連続。まさに静と動。スリリングな展開となります。

果たして、家族3人の未来を掴むことはできるのか?両親とも収監されてしまうのか?無実の罪で投獄された妻を救うため、命懸けの脱獄計画に挑む男の姿を描くサスペンス作品。

2011/11/10

リーガエスパニョーラ11-12シーズン第7節

2011年8月27日(日本時間28日)、スペインサッカーリーガ・エスパニョーラ11-12シーズンが開幕しました。今年もWOWOW(191ch)で放送中。

昨シーズンは驚異的な強さでバルセロナが優勝を果たし、3連覇を達成して幕を閉じました。今年は、アレクシス・サンチェス、セスクら補強をしたバルセロナは、さらに攻撃力を増し、快進撃が続くのか?それとも、C・ロナウド、カカを有する、レアル・マドリードが4連覇を阻むのか?今シーズンも目が離せません。

WOWOWでは、注目のバルセロナ、レアル・マドリードの試合を中心に毎節5試合を、生放送、ハイビジョンで放送。リピートもあり。第7節は以下の2試合を鑑賞しました。

S・ヒホン ‐ バルセロナ
エスパニョール - R・マドリード

バルセロナは、アウェイでスポルディング・ヒホン戦。試合はバルセロナ主導で進みます。前半11分、シャビが放ったミドルシュートがポストに当たりゴールならずでしたが、こぼれ球をアドリアーノがダイレクトで合わせ先制ゴール!その後もバルセロナ優位ではありましたが、なかなか得点に結びつけることができず、1-0のまま試合終了。バルセロナはようやく、今シーズン初の首位浮上となりました

レアル・マドリードはアウェイでエスパニョール戦。レアル優位の試合展開ですが、エスパニョールも踏ん張ります。17分、カウンターからイグアインが決めて先制ゴールを上げます。後半は踏ん張りきれなかったエスパニョールは、66分にイグアインのゴールを許し、82分にはカジェホンがゴールを上げ、試合終了間際にもイグアインがハットトリックとなる3点目をあげ、4‐0で試合を終えました。前半、締めて守っていたエスパニョールだけに、惜しい試合でした。やはり90分間レアルの攻撃を押さえるのは難しいのでしょうか。

バルセロナは得点こそ少なかったですが、貴重な1点を上げ、ついに首位浮上。レアルのイグアインは調子が上がってきていますから、今後も得点を量産することでしょう。ここからが本番という感じで、両チームとも調子が上がってきましたから、後は連戦の疲れをいかに癒していくか、主力メンバーをどこでどう休ませるか、そのあたりも戦略となっていくでしょう。

第8節は、2011年10月15,16日(現地時間)。

2011/11/09

「ブルーバレンタイン」私的映画考Vol.255

先日、「ブルーバレンタイン」を観てきました。デレク・シアンフランス監督作品。出演:ライアン・ゴズリング(「きみに読む物語」)、ミシェル・ウィリアムズ(「シャッターアイランド」)、フェイス・ワディッカ、マイク・ヴォーゲル他。

ディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)の夫婦は、娘のフランキー(フェイス・ウラディカ)との3人暮らし。病院で看護士として忙しく働く妻・シンディに対し、夫・ディーンの仕事は朝から酒をのみ、日がな一日ペンキ塗りと芳しくない。お互い相手に対し不満を抱えているが、口に出せば平和な生活が壊れてしまいそう。出会った頃の二人は若く、夢があり、希望に満ちていた。しかし、シンディの妊娠をきっかけに結婚したふたりだったが、お互いに相手に夢中で、毎日が輝いていた幸せな日々は、長く続くことはなく、ふたりの関係には終わりが近づいていた。

二人の過去と現在を交錯させながら、愛の始まりから終わりまでを、丹念に描きます。全体に静かな印象の作品で、ドキュメンタリーかと思うほどの、ナチュラルな演技がリアルに感じられます。

出会った頃は、会いたくて、一緒にいたくて、相手を一番に考えていたはずだったのに、子どもも大きくなり、父になり、母になり、次第に恋人ではなくなっていく。誰かの旦那さんで、誰かの奥さんで、誰かのお父さん、お母さん。そんな誰かの何かになりたかった訳ではなかったはず。「何もしないの?」とシンディが訊ねます。「良き父であり、良き夫である以外に?」とディーン。

確かに、若い頃は誰しも夢を抱き、希望に満ちあふれていたのかもしれません。しかし結婚により、何かの犠牲により、変わっていってしまうのでしょう。それを犠牲ととるかどうかが問題のような気もしますが。誰かの何かになってしまったふたりには、どうしようもない感情が渦巻き、やがて、互いに爆発させてしまいます。

良い時も悪い時も永遠の愛を誓ったはずのふたりでしたが、その愛は儚くも、虚しく、花火のように散っていくのが定めなのでしょうか。「家族になろう」と言った言葉は、その時は決して嘘ではなかったはず。ただ現実が伴わなかっただけ。何が悪かったのか、誰が悪かったのか、そんなことはどうでも良く、後戻りできない心の溝を悔やむばかり・・・。

あるカップルの出会いから結婚、破局までを、過去と現在を交錯させながら愛の移ろいを描くラブストーリー。

2011/11/08

「ミッション:8ミニッツ」鑑賞

先日、「ミッション:8ミニッツ」を観てきました。ダンカン・ジョーンズ監督作品(「月に囚われた男」)。出演:ジェイク・ギレンホール(「ブロークバック・マウンテン」「プリンス・オブ・ペルシャ」)、ミシェル・モナハン(「イーグル・アイ」)、ヴェラ・ファーミガ(「マイレージ、マイライフ」) 、ジェフリー・ライト、キャス・アンヴァー 他。

陸軍大尉のコルター(ジェイク・ギレンホール)は列車の座席で目覚める。目の前の女性(ミシェル・モナハン)が、親しげに話しかけてくる。だが、コルターには自分がなぜここにいて、彼女が誰なのかわからなかった。死者の死ぬ直前8分間の意識に入り込むことができる“ソースコード”というプログラムを利用したコルターの任務は、乗客であるショーンとなって車内を捜査し、列車爆破事件の犯人を特定することだった・・・。

別の人間の意識となって、何度も何度も繰り返す同じ時間。前回とは少しずつ違っている。そう、これは過去に起こった仮想現実の世界。自分のとった行動により、少しずつ変わってくる、しかし、現実は変えることはできない。

爆発により8分間が終わり、目覚めるとそこは薄暗い箱の中。モニターで外部と会話ができる。モニターに軍服姿の女性・グッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)と、開発者のラトレッジ博士(ジェフリー・ライト)。開発中のプログラムの実証実験ともいえるこの任務。法律的にも道徳的にも許されないことなのかもしれません。次第に明らかになっていく事件の真相と、コルターの身に起こった事実。そして、未来・・・。

ダンカン・ジョーンズ監督の前作でありデビュー作であった「月に囚われた男」に似た印象を受ける作品でした。主人公には、孤独で不条理な抗えない事実があり、それでも最後には救いがありました。

列車爆破事件の乗客の死の8分前に潜入して爆破犯を突き止める極秘任務を受けた男が、ミッションの謎に迫っていくサスペンス・アクション。

2011/11/07

「パラノーマル・アクティビティ3」鑑賞

先日、「パラノーマル・アクティビティ3」を観てきました。ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン監督作品。出演:ケイティ・フェザーストン、スプレイグ・グレイデン他。

1988年。ジュリーと恋人のデニスは、二人の娘ケイティとクリスティと共に新居で暮らしていた。が、不審な物音をたびたび聞いて心配になり、子供部屋と夫婦の寝室にビデオカメラを設置する。結婚式のビデオを編集する仕事をしているデニスは、カメラに映った“何か”を敏感に察知し、超常現象だとジュリーに訴えるが、彼女はまったく信じようとしない。やがて家の中で恐ろしい出来事が起こっていると知った彼らは、ジュリーの母親の家に避難するが・・・。

世界中で大ヒットを記録した超常現象ホラー「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの第3弾。前2作から遡ること18年前。ケイティとクリスティ姉妹が幼かった頃の物語。いったい、何が起こったのか?

何とも言えない恐怖感がわき起こる映像が連続します。鳥肌も立ちっぱなし。あいかわらず定点カメラの映像に映る“何か”の痕跡。クリスティは幼い子ども特有の見えない誰かと話しをしている映像にも見えますが、実際に何かがいるように見えます。クリスティの言うトビーが。また、今回は首振り扇風機を利用した特製カメラスタンド。これが実に良くできています。右へ左へカメラはワイドに何が起こっているのかをとらえていますが、そのタイミングが絶妙です。

本編では、ケイティとデニスの仕事仲間が、ある遊びをすることにより、何かを呼び出してしまったことになっていますが、予告編では、姉妹が呼び出した下りも映像として残っているので、元凶はどこにあったのかは良くわかりません。そもそも、2作目で語られた一族に掛けられた呪いとの関連性も良くわかりません。

1作目、2作目と謎がちりばめられましたが、3作目で、てっきりその後を描くのかと思いきや、本作では、さらなる前日談、それも物語の発端とも言える事件をカメラがとらえているのです。ホームビデオの映像を編集しただけの作品がお約束ですから、そこに映っていない、出来事、事象に関しては想像力で補うしかないのでしょう。終盤にあった祖母の家での出来事はいったい何だったのか?そして、その後どうなったのか?火事の原因はいったい?

さらに続編があるのか?これで完結なのか?分かりませんが、そこ辺りも含めて恐怖感でいっぱいです。

1988年9月10日から2週間に及びホームビデオに記録された、ケイティ、クリスティ姉妹とその家族が体験した身も凍るような出来事を綴ったホラー作品。一体、何が映っていたのか?一体、何を呼び出してしまったのか?

2011/11/04

「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」鑑賞

先日、「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」を観てきました。ポール・W・S・アンダーソン監督作品(「バイオハザード」)。出演:ローガン・ラーマン (「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」)、オーランド・ブルーム (「パイレーツ・オブ・カリビアン」)、ミラ・ジョヴォヴィッチ (「パーフェクト・ゲッタウェイ」)、クリストフ・ヴァルツ (「イングロリアス・バスターズ」)、マシュー・マクファディン、レイ・スティーヴンソン、ルーク・エヴァンス他。

17世紀、フランス。リシュリュー枢機卿(クリストフ・ヴァルツ)が、権力掌握のために暗躍していた。三銃士のアトス(マシュー・マクファディン)、ポルトス(レイ・スティーヴンソン)、アラミス(ルーク・エヴァンス)は、銃士になるために南部の田舎からパリに向かった青年ダルタニアン(ローガン・ラーマン)と出会う。また、ダルタニアンは、リシュリューの腹心、ロシュフォール隊長(マッツ・ミケルセン)との戦いの最中、美しい女性コンスタンス(ガブリエラ・ワイルド)と出会う。美しき女スパイミレディ(ムラ・ジョヴォヴィッチ)の暗躍のため、飛行船を駆るイギリスのバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)の企みもあり、戦争が起こりかねない事態へと突き進んでいく。愛する人を救うため、祖国を守るため、ダルタニアンは、ネックレスの奪回を決意し、三銃士と共に旅立つのだが・・・。

アレクサンドル・デュマの名作「三銃士」を大胆にアレンジした本作。ダ・ヴィンチの設計した飛行船が空を飛び、若い王をいただくフランスは、リシュリュー枢機卿、バッキンガム公爵、ミレディの思惑通りに危機に瀕していきます。祖国を守るために立ち上がるのは、銃士になるためにパリに出てきた、青年ダルタニアンとかの有名な三銃士。

見知った「三銃士」の物語ではありますが、よりドラマティックに、よりダイナミックにアレンジされています。テーマとして団結がある物語ですが、本作では、愛もテーマの一つ。今までの人生を悔いているアトス。後悔のないように愛のために行動することをダルタニアンに勧めます。

剣術を駆使したアクションは見応えがあります。今回は2D字幕版を鑑賞しましたが、3D版ではさらなる迫力があるのでしょう。序盤の広場でのアクションはアクロバティックな演出もあり、ワクワクです。また、三銃士の紹介もかねてそれぞれの特徴が描かれています。

後半の、飛行船を使ったアクションはさらに大迫力。近距離での打ち合いや、裏の裏をかいた作戦もあり、戦術や知恵の戦いも面白い。過去に何回も映像化されてきた「三銃士」ですが、その時代時代に合ったアレンジがされて良いのでしょう。ヒーローを欲しているのは暗い時代が続いているからかもしれませんが、悪を懲らしめ、正義が勝つというのは、いつの時代も爽快なもので、安心して見ることができます。

ミレディを演じたミラ・ジョヴォヴィッチや、バッキンガム公爵を演じたオーランド・ブルームの悪役も良い感じ。これまでは正義のヒーローを演じることが多かったのでしょうが、悪役の方が演じ甲斐があって面白いのかもしれません。ラストでは、反撃の様子がちらりとあり、続編も期待される終わり方でした。

「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督が、デュマの名作を映像化した本作。ダルタニアンと三銃士の活躍を、壮大なVFXを駆使して描くエンターテインメントアドベンチャーアクション大作。

2011/11/02

「ワイルド・スピード MEGA MAX」鑑賞

先日、「ワイルド・スピード MEGA MAX」を観てきました。ジャスティン・リン監督作品(「ワイルド・スピード MAX」)。出演:ヴィン・ディーゼル(「バビロンAD」)、ポール・ウォーカー(「父親たちの星条旗」)、ジョーダナ・ブリュースター、ドウェイン・ジョンソン(「ウィッチ・マウンテン」)、タイリース・ギブソン他。

ドミニク(ヴィン・ディーゼル)と、彼を脱獄させた元捜査官ブライアン(ポール・ウォーカー)は、お尋ね者として追われる身となり、二人はブラジルの裏社会に身を隠していた。そして、逃亡生活から抜け出し永遠の自由を得るために、裏社会を牛耳る黒幕から1億ドルを奪うというあまりにも無謀な最後の賭けに出る。また、二人を逮捕せよという特命を受けた連邦捜査官・ルーク(ドウェイン・ジョンソン)が立ちはだかる。ドミニクとブライアンは、激しい追跡の手から逃げ切る事が出来るのか。そして、強奪作戦を成功させることができるのか?

猛スピードのカーチェイスでヒットを続ける「ワイルド・スピード」シリーズ第5弾。とにかく、カーチェイスのシーンは大迫力で、CGにも見えないし、いったいどうやって撮影しているんだろうと思うようなシーンが目白押し。特にクライマックスの金庫強奪シーンは大迫力で、文字通り金庫を引っ張ってリオの町を大爆走するというモノ。街を破壊し、車を破壊し、どこまでも突っ走ります。行き着く先はいったい・・・。

本作には、ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ジョーダナ・ブリュースターといったシリーズのオリジナルメンバーに加え、過去作の主要キャストがシリーズの垣根を越えて集結するのがうれしいです。更にドウェイン・ジョンソンも新たに参戦し、さらにパワーアップしています。また、エンディングには、死んだはずのあの人の情報があり、スピンオフ作品に繋がるかのようなサービスもあります。

人間ドラマとしても、見応えがあり、永遠の自由を得るために、最後の賭に出るふたりを、情熱たっぷりに描きます。そして、信じられる仲間がいることが最も大切なことだと。

お尋ね者の男たちが裏社会を牛耳る黒幕から難攻不落の厳重なセキュリティを破り大金を盗み出すために、計画を実行する姿を描く、「ワイルド・スピード」シリーズ第5作。

2011/11/01

「ハンナ」鑑賞

先日、「ハンナ」を観てきました。ジョー・ライト監督作品(「つぐない」)。出演:シアーシャ・ローナン(「ラブリーボーン」)、エリック・バナ (「スター・トレック」)、ケイト・ブランシェット (「ロビン・フッド」)、トム・ホランダー、オリヴィア・ウィリアムズ他。

ハンナ(シアーシャ・ローナン)は、元CIA工作員の父エリック(エリック・バナ)とフィンランドの山奥で人知れず暮らし、幼い頃から、並外れた格闘テクニックを叩き込まれていた。愛らしい外見に反し、痛みを知らず、感情を持たないまま16歳に成長した。いつしか戦闘能力が父を越えるまでになったハンナに、ついに外の世界へ旅立つ日が訪れる。ヨーロッパを転々とするハンナを、かつての父の同僚であるCIA捜査官マリッサ(ケイト・ブランシェット)とその手下は執拗に追う。壮絶な戦いの中で、ハンナは自身の卓越した身体能力の秘密を知ることになるのだが・・・。

ハンナは、他人と一切接触する事なく、父親から戦闘技術や諜報術だけを教えられて育った16歳の少女。感情を持たず、冷酷に獲物を狙う眼差しは鋭い。文化というモノは言葉でしか知りません。

始めて外の世界に出たハンナには、すべてのモノが珍しく新鮮に映ります。旅の途中で、知り合った同世代の少女ソフィーと心を交わしていきますが、今まで味わったことがなかった青春を取り戻すかのように、謳歌していきます。ここら辺りは美しい映像とユーモラスな表現が続き、ほのぼのとします。

しかし、そんな日々は続くはずもなく、追っ手の魔の手が迫っているのでした。武器を持たず素手で暗殺者と渡り合う辺りは凄まじいです。観ていて格闘術が凄いという印象は受けなかったですが、動きの早さは実感できました。また、見せ方がいちいち上手なので、緊張感のある映像が続きます。

自分の出生の秘密を知っていくハンナ。過去に何があったのか?何のためにここにいるのか?疑問が浮かび始め、父エリックに対しても牙を剥きます。そして、クライマックスは、荒廃した遊園地での戦い。生きるために、復讐のために、戦います。ハンナに未来はあるのか?

モロッコ、スペイン、ドイツと世界各地を舞台に、殺人マシーンとして育てられた少女の活躍と成長を描くサスペンス・アクション。アクション作品としても楽しめますし、16歳の少女の繊細な心情を見事に演出したドラマとしても楽しめる作品になっています。

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