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2012/01/13

「マイウェイ 12,000キロの真実」私的映画考Vol.259

先日、「マイウェイ 12,000キロの真実」の試写会へ行ってきました。カン・ジェギュ監督作品(「シュリ」「ブラザーフッド」)。出演:チャン・ドンゴン(「タイフーン」「友へ/チング」)、オダギリジョー、ファン・ビンビン、キム・イングォン、キム・ヒウォン、オ・テギョン、キム・シフ、チョン・ホジン、夏八木勲、 鶴見辰吾、山本太郎、佐野史郎、浜田学他。

1928年、日本占領時代の朝鮮。憲兵隊司令官の祖父を持つ日本人の長谷川辰雄(オダギリジョー)とその長谷川家の使用人として働きながら、マラソンにおいては辰雄のライバルとして共に育った朝鮮人のキム・ジュンシク(チャン・ドンゴン)。オリンピックの金メダルを夢見る2人だったが、いつしかその関係は国同士の戦いとなり、憎み合うようになる。ジュンシクはある事件の罰として日本軍に強制徴用されることになり、1939年、ノモンハンで2人は戦場で再会。日本兵として戦うジュンシクのもとに現れた辰雄は、すっかり冷酷な軍人に変わっていた。

アメリカの公文所館で発見された一枚の写真に写った兵士の語った、アジアからノルマンディーまで12,000キロを生き抜いた真実の物語。少年時代から走ることを通して心を通わせてきたふたりが、同じ日本軍として戦場で相まみえ、将校と一兵卒の関係から、ソ連軍の捕虜となり、そして戦い、その後、ドイツ軍兵士として戦ったという。

戦場でも夢を捨てずに走り続けるジュンシクに激しい嫌悪を抱く辰雄。辰雄は夢だけでなく、友情さえも捨て去ってしまいます。負け戦となれば、逃げる自軍の兵士を撃ち殺す辰雄。しかし、自分が他国の一兵卒として戦う時には、他国の将校に自分の姿を見てしまいます。悪夢のような戦争が続き、生きたい、再び祖国の地を踏みたいと思い始める辰雄。また、ジュンシクはマラソンでオリンピックに出たいと思い続け、どこの国に行っても走り続けます。そのふたりには、友情を越えた信頼関係があったのでしょう。ノルマンディーの海でたたずみふたりで夕日を見るシーンは美しく印象的。

戦場のシーンはとにかく大迫力。耳をつんざくような轟音と爆風、粉じんが舞い、炎が燃えさかる。そして、血しぶきと死体の山。残酷な戦場を丹念に描きます。日本軍の朝鮮人や捕虜に対する仕打ちは悪夢のようで、目を覆いたくなりますし、捕虜になった後のソ連軍の扱いも凄まじいモノがありました。

辿り着いたのは故郷から遥か遠く離れた、大陸の果て。夢も友情も捨て、国と誇りを失くした辰雄は、いかなる時も変わらないジュンシクに、生きる意味を気付かされます。もう一度、2人で故郷に帰ろうと決めたその時、ノルマンディー上陸作戦が開始されます。2人の運命はいかに・・・。

第二次世界大戦時下、日本、ソ連、ドイツと3国の軍服を着た男たちの数奇な運命を描く人間ドラマ。

2012年1月14日全国ロードショー。

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