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2012/01/17

「フェイク・クライム」鑑賞

先日、「フェイク・クライム」を観てきました。マルコム・ベンビル監督作品。出演:キアヌ・リーヴス (「「地球が静止する日」) 、ジェームズ・カーン、ヴェラ・ファーミガ (「マイレージ、マイライフ」) 、ジュディー・グリア、ピーター・ストーメア他。

ニューヨーク州バッファロー。ヘンリー・トーン(キアヌ・リーヴス)は、ある日、高校時代の悪友たちから野球の試合に誘われ、車を銀行の前に停めて待っていたところ、銀行強盗の運転手とされ逮捕されてしまう。懲役3年の刑となったヘンリーは、詐欺犯のマックス(ジェームズ・カーン)と同房になる。そして、仮釈放されたヘンリーは、ひょんなことから、舞台女優のジュリー・イワノワ(ヴェラ・ファーミガ)と知り合う。やがて刑務所から出所したマックスを巻き込み、銀行強盗の計画を立てるのだが・・・。

あいかわらず内容を知らずに鑑賞するので、全くどんな筋なのか分かっていませんでした。キアヌ・リーブス演じるヘンリーは、しょぼくれた感じで、深夜の料金所で働いていました。何となく仕事をこなし、家に帰れば、妻とはうまくいっていませんでした。そんなある日、事件が発生。銀行強盗に仕立てられたヘンリーはあっという間に刑務所へ。

そこで、新しい人生のきっかけが待っていたのでした。人は出会いで変わっていくんですね。今まで接したことのない人種というのでしょうか、考え方が全く違う人間と出会います。それが同房となるマックスでした。ここからが面白かった。刑務所をこよなく愛し、一生を過ごそうと思っていたマックス。外に出ることなんか考えていません。しかし、ヘンリーに聞くことは、「夢は何だ?」ですから。そして、「意義のある人生を歩め」ですから。

なんとか刑期を過ごしたヘンリー。しかし、外に出ても良いことはありません。あの銀行を見つめ、ボーッとしていると、車に轢かれてしまいます。その運転をしていたのが舞台女優のジュリー。ここからまたまた物語は大きく展開します。なんとヘンリーは役者として舞台に出演することになってしまうのです。演目はチェーホフの「桜の園」。役者の経験などあるはずがありませんでしたが、そこはそれ「ナチュラル」と言う良い言葉がありました。

古い劇場と銀行は地下道で繋がっていて、それを利用して銀行強盗をしようというのです。そのためには劇場に潜入する必要があるので、役者として入るのは都合が良い。そして、新たな仲間も入れながら穴掘りが始まります。そもそも、銀行強盗をやろうという動機が面白い。銀行強盗の無実の罪で刑務所に入ったのだから、銀行から金を頂いてもいいのではないかと言うのですから。

舞台と強盗の二足のわらじ。そして、ヘンリーはジュリーにも恋をします。忙しいったらありゃしない。そして、作戦決行の日は、舞台の初日だったのです。作戦は成功するのか?

クライムコメディと言うのでしょうか、キアヌ・リーブスにしては、珍しい役どころですから、興味深い作品でした。また、脇を固めたジェームズ・カーン、ヴェラ・ファーミガ、ピーター・ストーメアらが実に良い味を出しています。全体の印象としては「奇妙な味わいの作品」になっていて、そこはかとなくおかしくもあり、人生の悲哀を感じられたり、そして、人生を変えることは難しいことではないと思わせてくれる作品でもありました。

無為な人生を送っていたが、次第に生きる力を取り戻していく主人公の姿を描くクライム・サスペンス。小品ながらも、余韻も味わえる、なかなかの快作です。

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