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2012/03/09

「父の初七日」鑑賞

先日、「父の初七日」を観てきました。ワン・ユーリン、エッセイ・リウ監督作品。出演:ワン・リーウェン、ウー・ポンフォン、チェン・ジャーシャン、チェン・タイファー、タイ・バオ 他。

台湾中部、彰化県の片田舎。突然の父(タイ・バオ)の訃報に、台北で働く娘アメイ(ワン・リーウェン)が帰省する。夜店を営む兄タージ(チェン・ジャーシャン)、大学生の従弟シャオチュアン(チェン・タイファー)が集まり、道士でもある叔父アイー(ウー・ポンフォン)の指図で伝統的な道教式の葬儀が執り行われることになった。占いで決められた野辺送りの日は7日後。しかし、それから思いもよらない“父をおくる”旅が始まる。

父の死から、告別式までの7日間を描く本作。全く文化風習が違う国、それも田舎の葬儀は驚きの連続です。古いしきたりで、遺族が決まった時に泣かなければならなかったりとか、供養のための楽隊が登場したりだとか、ビールタワーの供物があったりだとか。遺族としては、悲しみに浸る間もなく、なんとか目の前のことを、こなしていくという感じ。

しかし、喧噪と混乱の中でも、アメイは、ふとしたきっかけで、父との他愛もない思い出が甦ります。父の誕生会でのこと、18歳の誕生日に肉ちまきをもらったこと・・・。そして、深い絆と寂しさに包まれていくのでした。この辺りは、非常に感慨深いです。そしてついに7日目、別れの日がやってきます。

葬儀の様子を、父との思い出の日々を挿入しつつ、ユーモアを交えながら、ドキュメンタリー風に綴っていきます。葬儀の最中、ふと父が見守っているような気がするというシーンは良かったです。そして、ラストシーンも余韻があって良かったです。葬儀は形式的なことなのかもしれませんが、その後でも、いつでも、故人のことを思い返すことが一番の供養なのかもしれません。

父の突然の訃報に際し、伝統的な葬儀の執り行いに戸惑い、古い風習に翻弄される家族の様子を軽快なテンポで描きつつ、かけがえのない家族の絆を描き出す人間ドラマ。

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» 映画・父の初七日 [読書と映画とガーデニング]
2009年 台湾原題 父後七日(Seven Days In Heaven) 邦題には少々違和感あり 舞台は台湾中部・彰化県の片田舎父親が危篤という知らせに台北で働く娘アメイ(阿梅)は兄・ダージ(太志)と共に病院に駆けつけるしかし臨終には間に合わず病室では父親の身体からチュー...... [続きを読む]

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