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2012/04/18

決定!2011年私的映画大賞

悩みに悩んだ末、2011年私的映画大賞は以下の4作品に決定しました。例年1,2月頃には決定していたのですが、今年は遅くなってしまいました。

愛する人
ブラック・スワン
SUPER 8/スーパーエイト
リアル・スティ―ル

「愛する人」は、互いを知らずに生きてきた母娘が、ある出来事をきっかけに巡り会うまでを描く物語。母として妻として、女性として生きる3人の苦悩を描いています。すれ違うはずのない3人の運命は、奇しくも紡ぎあわされていき、感動的なラストシーンへ繋がります。

家族を作ると言うことの大切さ、そして、無償の愛を捧げ続けることの難しさを感じます。良い時もありますが、きっと子どもに失望させられることもあるでしょう。それでも一緒に生きる、見守りながら生きることができるというのは、どんなに幸せなのかと痛感させられます。また、人生は選択の連続で、正しいか間違っているかはその時には分からないのかもしれません。ずーっと後になって分かるのかも。それでも、その時にとった選択は間違いでなかったと信じたいのです。

「ブラック・スワン」は、大役に抜擢されたバレリーナが、そのプレッシャーから少しずつ心のバランスを崩壊させていくスリラー作品。ここでも、母と娘の確執が軸になっています。母は娘を身ごもって、バレエの道を諦めます。そして、その夢を娘へと託します。ここは難しいですよね。自分の叶えられなかった夢を、子どもに託す。それはよくある話しですが、それはそれで悲しい事でもあります。なかば強制されたのであればなおさらです。

知らず知らずのうちに母の想いは重く娘へのしかかります。プレッシャーとなり、物語は展開します。クライマックスとなるステージは圧倒的でした。激しい内面の葛藤に耐えながら、孤独な闘いを続ける主人公。鬼気迫る演技。腕が黒い翼になっていき、「バサッ」と腕を広げる。観る者を圧倒する演出でした。

「スーパー8」は、スピルバーグ製作+J.J.エイブラムス監督のSFアクション作品。自主映画制作中の少年たちが米軍の極秘事項を撮影したことから大事件に巻き込まれてゆきます。サスペンスとしては見せ方の上手いエイブラムス監督お得意の流れですが、本作の本質は、過去との決別、少年時代のほのかな恋、家族のありようだと思えます。

幼い頃に母を亡くした主人公の少年。悲しい過去に縛られていました。しかし、様々な経験を通して、悲しくても辛くても人は生きていけるのだと気づいていきます。想い出は心の中にあるのだから、忘れることなく懸命に今を生きることが大切なんだと。古き良き時代の少年少女の冒険譚。昔は、良い時代だったんだよなあと思い起こさせてくれます。

「リアス・スティール」は、近未来を舞台に、ロボット・ボクシングを通して心を通わせていく父と息子、少年とロボットの姿を描く感動作。これも親子モノ。今回の選考基準は家族・親子の愛になってしまいました。最近は、年をとったのでしょうか、どうしても、家族とか親子の物語にここを動かされることが多いです。

離れていた父と息子が、最初は反発しあうモノの、最後には固い絆強い信頼関係で結ばれていく物語に感涙。一つの目的に向かい一致団結して、全力を尽くす。きっと今の日本にとっても重要なことが込められていたのかもしれません。

順番は付けていませんので、すべてが大賞と言うことになります。あくまで私的な感想、私的な選考、私的な決定です。映画は人それぞれの見方があって良いと思います。当然、その人の今までの経験や人生、趣味嗜好が、映画鑑賞に対して色濃く反映されるモノであると思っています。

なので、こういう映画が好き、こういう作品に感動した等々、様々な意見があって良い訳ですし、感情移入しやすい作品、しにくい作品もあります(もちろん、映画としての最低レベルの技術的な問題もありますが)。

何はともあれ、映画は良いモノです。自分では考えつかないこと、経験できないようなことを、劇場にいながら、家にいながらにして、疑似体験できる。そして感動できる。今年もたくさんの映画を観て、何度も観たくなるような素敵な作品に出会える事を期待しています。

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