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2012/04/04

「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」私的映画考Vol.262

先日、「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」を観てきました。 テイト・テイラー監督作品。出演:エマ・ストーン(「ステイ・フレンズ」)、ヴィオラ・デイヴィス (「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」)、オクテイヴィア・スペンサー、ブライス・ダラス・ハワード、ジェシカ・チャステイン、アリソン・ジャネイ、シシー・スペイセク他。第84回アカデミー賞助演女優賞受賞(オクテイヴィア・スペンサー)、他ノミネート作品

1960年代前半のアメリカ南部。大学を卒業しスキーター(エマ・ストーン)は、ミシシッピ州ジャクソンの町に戻ってきた。男っ気のないスキーターは母シャーロット(アリソン・ジャネイ)の心配の種だが、本人は結婚よりも作家になることを夢見ていた。スキーターは友人エリザベスの家のメイド、エイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)に、取材をし記事にしていく内に、自分をとりまく南部の上流社会への疑問が芽生えてくる。そんな中、同級生のリーダー格、ヒリー(ブライス・ダラス・ハワード)は黒人が不潔だと主張し、各家庭に黒人メイド専用トイレを設置させる活動をしていた。そして、様々な仕打ちに、黙って従うメイドたちの姿に、スキーターは胸を痛め、黒人メイドの現実を伝える本を書きたいとおもい始めるのだが・・・。

“ヘルプ”とは南部の上流家庭で働く黒人メイドの事。黒人差別が横行していた60年代のアメリカ南部を舞台に、ユーモアを交えながらも、厳しい現実を描いていきます。皆、幼少時代はヘルプに育てられているのに、大人になり、妻になり、母になっていく間に、差別をおぼえてしまうという現実。育ての親を所有物扱いし、差別するのです。これがたった50年前に話しだというのですから、悲しくもむごたらしい現実であり、凄いことです。

そんな中、作家志望のスキーターは一念発起。メイドたちに取材し、匿名ではありますが、この現実を世間に公表しようと立ち上がります。しかし、それは命がけの決意でした。もし、このことがばれてしまえば、メイドたちは働き口を失うばかりでなく、生命の危機でもあるのです。取材対象は少なくとも10人以上。しかし、誰もが口を閉ざすのでした。

ある事件をきっかけに、皆の協力を得ることができたスキーターは、ついに出版にこぎ着けます。そこからは、また、ユーモラスに描かれてはいますが、厳しい現実もありました。でも、真実から目を背け、信念を曲げて生きるよりは、貫き通して、辛い人生を選ぶことも必要なのかもしれません。そこには先人たちの大いなる犠牲があったのでしょう。

泣き所は、エイビリーンとミニー(オクタヴィア・スペンサー)が、教会に遅刻していくシーン。遅れてしまったと思ったのですが、実は、そこにはサプライズが待っていたのでした。勇気をもち、信念を貫き通したエイビリーンに惜しみない拍手を送りたいと思います。

1960年代を舞台に、白人家庭でメイドとして働く黒人女性たちとジャーナリスト志望の若い白人女性の勇気と友情によって、旧弊な町に変革をもたらしていく様を描くヒューマンドラマ。

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