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2012/04/10

「サラの鍵」鑑賞

先日、「サラの鍵」を観てきました。ジル・パケ=ブレネール監督作品。出演:クリスティン・スコット・トーマス、メリュジーヌ・マヤンス、ニエル・アレストラップ、エイダン・クイン、フレデリック・ピエロ他。

夫と娘とパリで暮らすアメリカ人女性記者ジュリア(クリスティン・スコット・トーマス)は、ある取材で衝撃的な事実に出会う。夫の祖父母から譲り受けて住んでいるアパートは、かつて1942年のパリのユダヤ人迫害事件でアウシュビッツに送られたユダヤ人家族が住んでいたというのだ。さらに、その一家の長女で10歳の少女サラ(メリュジーヌ・マヤンス)が収容所から逃亡したことを知る。一斉検挙の朝、サラは弟を納戸に隠して鍵をかけてしまう。果たして、サラは弟を助けることができたのか?2人は今も生きているのか?

ジュリアは、事件を紐解き、サラの足跡を辿っていきます。そして、それと同時に、45歳で待望の妊娠が判明。が、報告した夫から返って来たのは、思いもよらぬ反対の言葉でした。現代のジュリアの行動と戦時中のサラの足跡を追うシーンとが交互に映し出されます。

サラは幼い弟を納戸に隠し鍵を持って家を出ます。すぐ戻れると信じて。しかし、すぐに戻れるはずはなく、収容所に入れられた一家は、バラバラになり、サラは一人になってしまいます。そして、脱走。パリの自宅を目指しますが、こども一人ではどうにもならず、老夫婦の世話になります。ようやくたどり着いた、納戸には・・・。

ユダヤ人への仕打ちは凄まじく、ここまでするのかという感じです。しかし、そんな苦境の中でもサラは弟との約束を守りたい一心で鍵を握りしめ、迫害の地獄絵を生き延びようと懸命に生きたのです。多くの人に支えながら、そして、多くの人の愛を受けながら。しかし、彼女の背負ったモノはあまりにも重たく、残酷な運命だったのでしょう。

ジュリアは出産に反対され、落ち込みますが、サラのその後の足跡を辿り、渡米。わずかな手がかりを頼りに、ついに対面の時が・・・。サラの足跡には、隠された事実がありました。家族にも秘密にしていた事実も。それは、ジュリアを揺さぶり、すべてが明かされた時、サラの痛切な悲しみを全身で受け止めた彼女はある決心をします。

1942年にパリで起きたユダヤ人迫害事件にまつわる悲劇を描いた本作。今だからこそ見なければいけない作品とも言えます。ラストは実に余韻のある感動的なシーンになっています。

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