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2012/05/30

「おとなのけんか」鑑賞

先日、「おとなのけんか」を観てきました。ロマン・ポランスキー監督作品(「ゴーストライター」)。出演:ジョディ・フォスター (「幸せの1ページ」)、ケイト・ウィンスレット (「コンテイジョン)、クリストフ・ヴァルツ (「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」)、ジョン・C・ライリー (「ダレン・シャン」)他。

ニューヨーク、ブルックリン。ザッカリーがイーサンの顔を棒で殴ってケガをさせたという11歳の子供同士の喧嘩の後、リベラルな知識層であるロングストリート夫妻(ジョン・C・ライリー/ジョディ・フォスター)は、カウワン夫妻(クリストフ・ヴァルツ/ケイト・ウィンスレット)を家に招く。冷静に平和的に始まったはずの話し合いは、次第に強烈なテンションで不協和音を響かせる。アルコールも入り、お互いの本性がむき出しになっていき、夫婦間の問題までもが露わになっていくのだったが・・・。

登場人物はほぼ4人で進む密室劇。それもアパートの室内だけで話は進みます。舞台劇をそのまま映画化した本作。4人の名優が本音むき出しでぶつかり合います。

最初は穏やかに話し合いは進みます。帰るのかなあと思っていると引き留められ、室内に戻ります。そんなこんなで、次第にヒートアップ。売り言葉に買い言葉は続き、伏線として出てきていた言葉を掘り返し、当てつけ、こすりつける。おまけに傷口に塩を塗る。本当に大人の口げんかは最悪です。

思想や趣味嗜好に関しても、考え方や価値観がありますから、そこにつけ込まれると、もう頭に来る。一番、むかつくのは携帯電話片手に会話の途中でも平気で仕事の話しをしてしまうこと。それも大声で。会話にもマナーってモノがあります。

アルコールが入ってからはもう手の着けようがありません。息子たちの喧嘩の話しだったのに、そんなことはどこへ行ったやら。夫婦vs夫婦だったのが、いつの間にか、男vs女になったりして、本末転倒も甚だしい。

結局は、子ども同士は子ども同士で決着を付けるモノで、なんてことはないのでしょうが、お互いに相手が悪かった、相手にするのが悪かったというところでしょう。

会話の応酬で綴られる本作は、アカデミー賞受賞経験者とノミネート経験者の、さすがの演技を堪能できる作品といえるでしょう。子どものケンカが発端で、和解のための話し合いがより激しい諍いに発展していく様が興味深い大人のコメディ作品になっています。

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» おとなのけんか [ここなつ映画レビュー]
よくもまー、これだけ芸達者な役者が集まって、彼らが板付くシーンはリビングとバスルームとエレベーターホールのみの、場面転換なしのお芝居を、馬鹿馬鹿しいまでに真剣に演じてくれたもんだ!いや、恐れ入ります。そして、おとなの極上の息抜きをさせてもらえました! 原作は、「大人は、かく戦えり」という舞台劇。子供同士の喧嘩で、一人がもう一人に手を出して相手の前歯を折ってしまった事に端を発する、大人同士の善後策対談。両者ともできるだけ穏便に済ませようと、“子供の喧嘩に親が出る”と言われるような事態... [続きを読む]

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