「ヤング≒アダルト」鑑賞
先日、「ヤング≒アダルト」を観てきました。ジェイソン・ライトマン監督作品(「JUNO/ジュノ」)。出演:シャーリーズ・セロン (「ザ・ロード」「あの日、欲望の大地で」) 、パトリック・ウィルソン (「インシディアス」「恋とニュースの作り方」)、パットン・オズワルト、 J・K・シモンズ、エリザベス・リーサー 、 コレット・ウォルフ他。
37歳になるメイビス(シャーリーズ・セロン)は自称作家だが、現在はゴーストライターとして“ヤングアダルト”(少女向け小説)を執筆中。バツイチで恋人ナシ、心の友はアルコールと愛犬。彼女はある日、昔の恋人バディ(パトリック・ウィルソン)からのメールを受け取り、故郷へ帰ることになる。しかし、そこには、冷たい視線と辛い過去が待ち受けていました。元カレのと再会を果たすメイビスでしたが、思い込みはいつしか暴走し、騒動になっていくのですが・・・。
高校時代は周りがうらやむほどの美しさと才能を持ち、自分中心に物事が回っていたメイビス。しかし、今の彼女は鳴かず飛ばずの作家とはいえ、バツイチで恋人もいない。酒を飲み、一夜の恋に溺れる毎日。そんな中、生まれ育った町に帰ることになります。元カレからのメールに出産祝いパーティをやるとあったのです。
20年ぶりに戻った田舎町。そこには、目の前の現実と折り合いをつけ、幸せそうに暮らしている姿が見えます。そして、同級生だったマット(パットン・オズワルト)と再会します。昔ばなしに花を咲かせます。存在自体を忘れていたメイビスでしたが、次第に良き相談相手になっていきます。マットの存在が大きかった。メイビスの現実と田舎町の現実の格差を埋めていってくれ、大人の目線で促してくれていますが、聞く耳を持たないメイビスでしたから、暴走は手に負えなくなっていきます。
全体を通して、シリアスな雰囲気を持っていますが、メイビスのイタさの中にも、悲しさがにじみ出ていて、そこら辺りがそこはかとないユーモアとなっています。そして、いつまでも大人になりきれない、中途半端な年代になってしまった彼女の姿が身にしみます。何に頼り、何をよりどころにして生きていけばいいのか、分からない人生に幸せを見いだすことができるのでしょうか?
仕事も恋愛もうまくいかない30代女性が、20年ぶりに帰郷し、妻子のいる元恋人と復縁しようとする様を描くヒューマンドラマ。
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