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2012/06/15

「灼熱の魂」鑑賞

先日、「灼熱の魂」を観てきました。デニ・ヴィルヌーヴ監督作品。出演:ルブナ・アザバル 、メリッサ・デゾルモー=プーラン、マキシム・ゴーデット、レミー・ジラール、アブデル・ガフール・エラージズ、アレン・アルトマン、モハメド・マジュド、ナビル・サワラ、バヤ・ベラル他。

中東系カナダ人女性ナワル・マルワン(ルブナ・アザバル)は、謎めいた遺言と二通の手紙を残してこの世を去った。双子の姉弟ジャンヌ(メリッサ・デゾルモー=プーラン)とシモン(マキシム・ゴーデット)は、奇妙な遺言書を受け取る。二通の手紙は、ジャンヌとシモンが存在すら知らされていなかった兄と父親に宛てられていた。遺言に導かれ、初めて母の祖国の地を踏んだ姉弟は、母の数奇な人生と家族の宿命を探り当てていくのだが・・・。

ジャンヌは一人旅立ち、これまで知ることのなかった母の半生を遡っていくのでした。各チャプターのサブタイトルが画面に大写しになり、母・ナワルの悲しくも厳しい人生を描いていきます。そこには、民族や宗教による争いがあり、カナダで暮らしてきた双子には、想像もつかない凄惨な過去でした。

確かに母親には変わったところがありました。ずっと世間に背を向けるようにして生きてきた母は、実の子である二人にさえも心を開くことがなかったのでした。そんなどこか普通とは違う母の過去にあったことを知ることによって、哀しみがより増すのでした。そして、ついに知る二人の出生の秘密。戦死したと聞かされていた父親の存在、初めて知る兄の存在。複雑に絡み合う過去に対峙した時、二人はどう生きようというのか・・・。

憎しみと暴力が生む報復の連鎖に翻弄されつづけた母・ナワル。連鎖を断ち切る術はないのでしょうか?そして、二人は母の想いを受け、きっと愛憎表裏一体となった手紙を届けるのでした。そこにはギリシャ悲劇さながらに驚愕の真実があったのですが・・・。

民族や宗派間の抗争、社会と人間の不寛容がもたらす血塗られた歴史を背景に、その理不尽な暴力の渦中にのみ込まれていったヒロインの魂の旅を描く感動作。魂の叫びが聞こえてくるようです。

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