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2012/07/03

「少年と自転車」鑑賞

先日、「少年と自転車」を観てきました。ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ監督作品。出演:セシル・ド・フランス(「ヒアアフター」)、トマ・ドレ、ジェレミー・レニエ、ファプリツィオ・ロンジョーネ、エゴン・ディ・マテオ、オリヴィエ・グルメ他。第64回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品。

シリル(トマ・ドレ)は、もうすぐ12歳になる少年。彼の願いは、自分を児童養護施設へ預けた父親(ジェレミー・レニエ)と再び一緒に暮らすこと。しかし、願いは叶わず、父に買ってもらった自転車をきっかけに知り合った美容院を経営する女性サマンサ(セシル・ドゥ・フランス)に、週末だけ里親になってもらうことを頼み込み、一緒に過ごしながら、父親の行方を捜し始めるのだが・・・。

ヨーロッパ映画特有の日常をそこはかとなく描く作品で、静かで雰囲気があります。養護施設で暮らすシリルは学校を抜け出して、父親を探したり、自転車をめぐって喧嘩したりと生活が乱れていきます。そんなある日、美容院を経営する女性サマンサと出会います。週末だけ里親になってもらい、一緒に父親を探します。ようやく見つけますが、一緒に暮らすことはかなわず意気消沈のシリル。

次第に深く心を通わせていくふたり。サマンサは恋人との間に軋轢が生まれるほどに、シリルを大切に思い始めていきます。しかし、ふとしたことで知り合った青年との関係によって、シリルは犯罪に手を染めようとしていくのですが・・・。

父との思い出の詰まった自転車に乗るシリルは、じつに嬉しそう。その割に、スタンドはないは鍵はないはで、再三盗まれてしまいます。お金がないのは分かりますが、せめて鍵くらいは買った方が良いのでは?

ラストでは、シリルとサマンサがふたりで自転車に乗るシーンがありますが、それはそれで楽しそうなのですが、この先、ふたりにはどんな未来があるのか、このままの状態で幸せになれるのだろうか?と不安な気持ちになって終わります。はっきりとした結論を示さずに、見た者の想像に任せるような、この余韻がヨーロッパ映画の特徴なのではないかと、あらためて感じました。

ダルデンヌ兄弟が、日本で開催された少年犯罪のシンポジウムで耳にした“育児放棄された子ども”の話に着想を得て作り上げた作品で、育児放棄された少年が頼る大人を見つけ、彼を支える女性が母性を目覚めさせる過程を丹念に描きだす人間ドラマ。

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