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2012/09/27

「最強のふたり」私的映画考Vol.269

先日、「最強のふたり」を観てきました。エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ監督作品。出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、アンヌ・ル・ニ、 オドレイ・フルーロ、クロティルド・モレ、グレゴア・オスターマン他。

スラム街出身で無職の黒人青年ドリス(オマール・シー)は、パリの邸に住む大富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)の介護者となる。フィリップは、不慮の事故により、首から下が麻痺していたのだ。 最初はぎこちなく、相入れなかったふたりでしたが、互いを受け入れ始めたふたりの毎日は、ワクワクする冒険に変わり、ユーモアに富んだ最強の友情が生まれていくのだった。

久しぶりに良い映画を観たなあと言うおもいでした。実話を基にした物語で、心温まるヒューマンドラマです。主人公フィリップは体が麻痺して車椅子生活を送る大富豪と、スラム出身の黒人青年ドリス。フィリップは、クラシック音楽を愛し、現代美術に造詣が深い、ドリスはアース・ウインド&ファイヤーが好きで会話も下ネタが多い青年。全く、文化というか価値観が違います。ドリスには、フィリップは、いかにも退屈な人生を送っているように見えていたのでした。

そんな彼の生活が、ドリスが入り込むことによって、大きく変わっていきます。富豪で障害者と言うこともあり、周囲の人は気を遣い、腫れ物を触るような扱いをしていますが、ドリスは違います。ドリスは陽気にジョークを飛ばして(それも障害者の)いきますが、最初は苦虫をかみつぶしたよう顔のフィリップでした。が、しだいにふたりで笑いあえるようになっていきます。

たばこやマリファナに始まり、マッサージ、真夜中の散歩と今まで体験出来なかったことを、次々に体験していきます。その間、ドリスの家庭の問題やフィリップの文通相手との問題を交えて、時に辛辣に、時にユーモラスに描いていきます。

誕生会のシーンは実に良かった。最初はドリスには、つまらないクラシックの演奏会でしたが、その後のドリス・プロデュースによるダンスパーティのシーンは最高でした。アース・ウィンド&ファイヤーの「ブギー・ワンダーランド」を大音響で流し、踊り回る。しかし、そのシーンでウルッと来てしまうのでした。

全編に流れる音楽も良かった。クラシックとアース・ウィンド&ファイヤー。オリジナルの楽曲にしても、ジョージ・ウィンストンをおもわせるピアノ曲が美しく物語を飾ります。

そして、別れの時は突然訪れます。フィリップのドリスを想っての言葉でした。歳も趣味も性格も、育ってきた環境もまったく違う2人だからこそ、利害関係のない人間同士の友情が生まれ、おもいやる気持ちがあったからこその別れでした。数日経ったある日、ドリスは突然真夜中に呼び出されるのでした。いったいフィリップに何があったのか・・・。

ラストシーンも実に感動的。人間として成長したドリスの思いやりが暖かく、心に響くシーンでした。コメディタッチで描いた本作は、笑って笑って最後に感動して、で、後味はさわやかな作品になっています。

首から下が麻痺した大富豪と、彼を介護するスラムの黒人青年。ふたりの友情を描く実話に基づいたヒューマンドラマ。

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