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2013/01/29

「砂漠でサーモン・フィッシング」私的映画考Vol.274

先日、「砂漠でサーモン・フィッシング」を観てきました。ラッセ・ハルストレム監督作品(「親愛なるきみへ」)。出演:ユアン・マクレガー(「ゴーストライター」「人生はビギナーズ」)、エミリー・ブラント (「LOOPER/ルーパー」「アジャストメント」)、クリスティン・スコット・トーマス (「サラの鍵」)、アムール・ワケド、トム・マイソン、コンリース・ヒル、レイチェル・スターリング他

砂漠の国イエメンに、鮭を泳がせて釣りをするというプロジェクトの顧問を頼まれ、水産学者のアルフレッド・ジョーンズ博士(ユアン・マクレガー)はその荒唐無稽さに呆れていた。依頼人は、イエメンの大富豪シャイフ(アムール・ワケド)。投資コンサルタントのハリエット(エミリー・ブラント)と共にチームを組み、最初は乗り気ではなかったプロジェクトに、次第に本気になっていくアルフレッド。しかし、その途方もないプロジェクトには問題が山積だった。

「砂漠の国イエメンで、鮭を放流し釣りをしたい」という大富豪からの依頼を受けた水産学者の奮闘を、友情、ロマンス、そして中東情勢を交えて描いていきます。きまじめで不器用な主人公ジョーンズは、いかにも科学者らしく、その荒唐無稽なプロジェクトに難色を示します。ありえないと。しかし、話しを聞いてみるとすでにダムは完成していて、川はある。あとは鮭を放流する方法。それにしても莫大な予算が掛かります。概算の概算で言った金額をぽんと出す大富豪。

ジョーンズも自称変人ではありますが、きっと大富豪もよほどの変わり者に違いないと思っていると、会った時には随分と印象の違う聡明な人物でした。真剣な眼差しの彼と話をしていく内に真剣になっていくジョーンズ。

このプロジェクトには英国の思惑も入っています。中東情勢が思わしくないので、良いイメージのニュースはないかと模索する首相広報担当官のマクスウェル(クリスティン・スコット・トーマス)。英国にとって得になることであれば、人を人と思わぬその言動を通しますから、ひどい政治家っぷりが良く似合います。

ロマンスもあります。夫婦仲にちょっとした亀裂というか、不和を感じているジョーンズ。プロジェクトをサポートする投資コンサルタントのハリエットは、つき合い始めてまだ数週間の恋人が中東に派兵、そして行方不明に。プライベートでの問題を抱えつつも、二人は次第に惹かれあっていきます。

雄大な自然の情景が美しく描かれ、壮大なプロジェクト遂行のためにそれぞれの信念に基づき挑む人びと。思わずクスクスと笑ってしまうような、ユーモラスにあふれたコメディになていますが、そこには感動もあります。クライマックスの鮭の放流とその後の顛末。人種も宗教も越えたこのプロジェクトには、何か特別なモノがあったに違いありません。

砂漠の国イエメンで鮭を泳がせるという無謀な国家プロジェクトに巻き込まれる人々の姿を描く人間ドラマ。

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