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2013年2月

2013/02/28

2013.02映画鑑賞総括

2月の劇場での映画鑑賞は14本。今年の累計20本。今月は、多めの本数で推移しました。

0201   テッド
0201   ユニバーサル・ソルジャー:殺戮の黙示録
0204   アウトロー
0206   フリーランサー NY捜査線
0209   ハード・ソルジャー:炎の奪還
0212   ゴーストライダー2
0214   もうひとりのシェイクスピア
0215   チキンとプラム
0218   レッドライト
0220   人生、ブラボー!
0222   ゼロ・ダーク・サーティ
0222   シェフ!
0225   ファイヤ・ウィズ・ファイヤー
0227   ヒンデンブルグ第三帝国の陰謀

今月は、アクション、サスペンス、ドラマ、コメディとバラエティに富んだ作品がありました。

今月良かったのは、「人生、ブラボー!」。過去の精子提供のために、500人を超える子どもの生物学上の親になってしまった主人公の姿を描いたヒューマンコメディ。何をやってもうまくいかない主人公でしたが、子どもたちをたずね歩いて行くうちに、次第に変わっていく様子が良かったです。親子って何だろう、家族って何だろうと考えさせられる作品でした。伏線が効いていて、良い脚本でしたし、感動的な場面がいくつかあり、良かったです。

「レッドライト」も良かったです。超常現象を巡る魔術と科学の戦いを描いたサスペンス。超常現象を科学的に分析すると、どうなるのか?それはトリックなのか、本当の超能力なのか?こういうドキドキさせてくれる作品は、何とも言えず良いです。大どんでん返しにより、物語は思わぬ結末を迎えます。なかなかの良作でした。

その他、「アウトロー」はトム・クルーズの新キャラクターの誕生ですし、「ゼロ・ダーク・サーティ」もさすがの緊張感を見せる作品でした。しかし、「テッド」はなぜあれだけヒットしたのか?未だに分からない作品です。面白いと言えば、面白いのですが、どうもあの下ネタオンパレードが解せません。「ファイヤー・ウィズ・ファイヤー」は最近よくあるブルース・ウィリスの脇役作品。出番は少ないのですが、美味しいところだけ持って行くんですよねえ。

来月3月は、今月公開してまだ見ていない作品を見た後は、「フライト」「オズはじまりの戦い」「クラウド・アトラス」「ジャックと天空の巨人」と期待作が目白押し。また、アカデミー賞関連の作品も増えてきますので、楽しみです。

2013/02/27

「シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~」鑑賞

先日、「シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~」を観てきました。ダニエル・コーエン監督作品。出演:ジャン・レノ、ミカエル・ユン、ファエル・アゴゲ、ジュリアン・ボワッスリエ、サロメ・ステヴナン他。

“カルゴ・ラガルド”はパリ有数の三ツ星レストランだったが、20年間三ツ星を守り抜いてきたベテラン・シェフのアレクサンドル(ジャン・レノ)のスランプで大ピンチ。星を1つでも失えば店の運命は終わるというのに、新しいメニューが思いつかない。そんな折、アレクサンドルは老人ホームのペンキ塗りをしていたジャッキー・ボノ(ミカエル・ユーン)と出会う。ボノは、天才的な舌を持つ若いシェフだったが、こだわりの強いせいでいくつものレストランをクビになっていた。他にも、老人ホームの厨房で働いていた素人シェフたちも加わり結成された、問題だらけの寄せ集めシェフ軍団は、由緒あるレストランを守るために立ち上がるのだが・・・。

順調に見えたレストランでしたが、嫌みなオーナーは古い体質から脱却し、新しい形態のレストランにしたいがために、ラガルドにプレッシャーをかけます。一つでも星を失えば、解雇だと。このオーナーが、むかつくほどに嫌なやつで、料理のことは全く分かっていないし、もうけることしか頭にありません。先代のオーナーとは理解してやってきたのに。

そんな折、ラガルドはボノと出会います。ボノは身重の妻に罵られながらも、ついには、ラガルドの元へ。憧れのシェフの元、無給の見習いを始めます。順調に進むように見えましたが、オーナーの妨害に遭い、窮地に立たされます。また、シェフの仕事に就いたことが妻にもばれ、夫婦の危機も訪れます。しかし、品評会は待ってくれません。寄せ集めのシェフ軍団は、立ち上がるのでした。

それぞれの立場で、それぞれの事情がありました。プライドの高かったラガルドは、ボノに出会うことによって、変わっていきます。新しい力に賭けてみようと思い始めます。困難を乗り越えた時、新しいカタチが見えてきたのでした。そして、ラガルドは自分の人生を見つめ直すのでした。三ツ星にしがみついたため、家族から見放されていたのだと。人生は何のためにあるのかと考えさせられます。

ジャン・レノのユーモラスな面が全面に出ていますが、若きシェフ役のミカエル・ユンも、どことなくおもしろみを感じさせる表情・演技が良かったです。しかし、太ったジャン・レノが、ドラえもんに見えてくるのが、少し悲しい。

パリの超高級三ツ星レストランを守るため立ち上った、問題だらけの寄せ集めシェフ軍団の奮闘を描くハートフル・コメディ。

2013/02/26

「ゼロ・ダーク・サーティ」鑑賞

先日、「ゼロ・ダーク・サーティ」を観てきました。キャスリン・ビグロー監督作品(「ハート・ロッカー」)。出演:ジェシカ・チャステイン(「ヘルプ 心がつなぐストーリー」「英雄の証明」)、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、ジェニファー・イーリー、マーク・ストロング、カイル・チャンドラー 、エドガー・ラミレス、ジェームズ・ガンドルフィーニ他。

2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件の首謀者とされる国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン。行方を追うものの、的確な情報を得られずにいる捜索チーム。そこへ、CIAアナリストのマヤ(ジェシカ・チャスティン)が加わることになる。しかし、巨額の予算を投入した捜査は一向に進展せず、世界各国で新たな血が次々と流されていく。そんな中、同僚の一人が自爆テロの犠牲となって命を落としてしまう。それを機に、マヤの中でビンラディン捕獲という職務が狂気じみた執心へと変貌していく。そして。彼が身を隠していると思われる場所を特定することに成功し、作戦開始の時が迫る・・・。

冒頭、911同時多発テロ事件時の肉声と思われる音声だけが流れます。死を覚悟した人びとの悲痛な叫び、最期の言葉を家族に伝え得ようとする声。そこから全てが始まりました。捜査チームはオサマ・ビンラディンを追い続けますが、いっこうに手がかりを掴むことができません。そして、拷問を繰り返すばかり。

そこへ、人並み外れた情報収集力と分析力を持ったCIA女性分析官マヤが登場。同僚がテロの犠牲になってから、彼女は変わりました。鬼気迫るモノがあります。そして、ついに突き止めた手がかり。要塞と化した屋敷に急襲をかける作戦を実行。深夜0:30。その時が迫ります。

手持ちカメラを多用することによって、ドキュメンタリーのような臨場感を持たせていますが、ドラマとしてもしっかりとしていますから、緊張感を持ってみられます。クライマックスとなる精鋭部隊シールズの突入シーンは、さらに緊張感たっぷりです。ここまでするか?という殺戮にも見えますが、それ以上のことを911で味わったのですから、致し方ないのか。どこまで真実なのかは分かりません。それでも、正義とはいったい何なのか?という疑問が残る部分ではあります。そして、標的を射止めた彼女の心には何が残ったのか?

アメリカ同時多発テロ事件の首謀者オサマ・ビンラディンの捕縛、暗殺計画の裏側に隠された真実を描くサスペンスドラマ。

2013/02/25

第85回アカデミー賞決定!

第85回アカデミー賞の授賞式が本日2013年2月25日(現地時間2月24日)開催され、各賞が決定されました。主要部門は以下の通り。

●作品賞:「アルゴ」 
●監督賞:アン・リー(「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」) 
●主演男優賞:ダニエル・デイ=ルイス(「リンカーン」) 
●主演女優賞:ジェニファー・ローレンス(「世界にひとつのプレイブック」) 
●助演女優賞:アン・ハサウェイ(「レ・ミゼラブル」) 
●助演男優賞:クリストフ・ワルツ(「ジャンゴ 繋がれざる者」) 

今年は激戦だったのか、主要部門がすべて別々の作品になるという結果になりました。例年ならば、作品賞と監督賞共にノミネートされる作品が多かったのですが、今回作品賞に輝いた「アルゴ」にしても作品賞のみで、監督賞(ベン・アフレック)はノミネートされていませんでした。それだけでも激戦を物語っていたのかもしれません。第70回ゴールデングローブ賞、ドラマ部門作品賞、監督賞受賞をしていただけに、順当と言えば順当な結果でした。その他「脚色賞」「編集賞」受賞。

「ライフ・オブ・パイ」で監督賞を受賞したアン・リー。他にも「視覚効果賞」、「撮影賞」と「作曲賞」を受賞しました。本作の3D映像やCG技術は、確かに革新的な映像だと思えましたから納得の受賞です。

本命視されていたスピルバーグ監督作品「リンカーン」は、ダニエル・デイ=ルイスが「主演男優賞」を受賞した他、「美術賞」の受賞にとどまりました。「レ・ミゼラブル」はアン・ハサウェイの鬼気迫る演技が光り「助演女優賞」。それと「録音賞」の受賞でした。

毎年思いますが、アカデミー賞授賞式時点では、ほとんどの作品を見ていない状況です。今年はわりと観た作品が多かったように思っていましたが、それでも主要部門受賞作品6本の内3本の鑑賞にとどまっていました。まだ観ていない作品については何とも言えませんが、随時、公開されていくでしょうから、その時までの楽しみに取っておくことにしましょう。

2013/02/22

それゆけ!アクアくん Vol.32

2012年2月に納車されたトヨタの新型ハイブリッド「アクア」。丸1年が経ちまして総走行距離は16,000kmを越えました。

日付 給油 距離 実測
0123 26.0  585 23.1
0208 28.8  650 22.8
0221 26.7  578 23.0

前回までの燃費の状況は上のようになっています。マイツールで記録していますが、そのままデータを貼り付けました。左から、給油日、給油量、走行距離、燃費となります。燃費はトリップメーターでの記録による燃費の実測値です。

2012年2月上旬に納車されましたので、2月8日の給油で、丸1年となりました。で、1年間の平均燃費は26.0km/Lとなりました。走行距離約16,000kmを総給油量で割った計算値は24.7Km/Lでした。

夏場には最高値である、30.0km/Lをだしたこともありましたが、概ね26~29km/Lで走れましたので、5月から10月までの平均燃費は27.8km/Lでした。2月~4月、11月~2月までの平均は24.1Km/Lとなり、冬期間に燃費が悪化し、夏場は良好であると言うことが分かります。

この数値は、街乗り中心で、通勤は片道17km、エアコンはなるべく使わず、安定走行を心掛け、急発進、無理な追い越し等は行わずに走行しての平均燃費となります。エアコンを頻繁に使えば2Km/L以上、悪化しますし、高速道路走行時も、3~4Km/L程度悪化します。1500ccという排気量が影響するところでしょう。

また、夏場よりも冬期間は暖機運転の時間が長くなりますので、これを取り返せず、平均燃費が悪化するというのも間違いのないところ。今年の冬は寒いは寒いですが、雪の量は平年より少なく推移していますから、この程度の落ち込みですんだのかもしれません。雪により渋滞が増えるとさらに燃費が悪化することでしょう。

何はともあれ、1年間、無事故無違反でやってこられました。ありがたいことです。まもなく2月も終わり、3月になれば、徐々に暖かくなり春らしい日も増えることでしょう。とはいえ、雪が全く降らないわけではありませんので、もうしばらくはスタッドレスタイヤのお世話になることになります。タイヤ交換は例年4月に入ってからにしています。

最近になって、アクアくんを見掛ける台数がどんどん増えています。昨日などはあまり走っていなかった黒アクアを4台も見掛けましたし、それ以外の色も5台ほど見掛けました。これからは、1日10台以上、見る日もあることでしょう。ハイブリッド車が増えていくことは環境的には喜ばしいことです。

2年目に突入し、ますます快調なアクアくん。これからも安全運転を心掛け、走っていきたいと思います。

2013/02/21

「人生、ブラボー!」私的映画考Vol.276

先日、「人生、ブラボー!」を観てきました。ケン・スコット監督作品。出演:パトリック・ユアール、アントワーヌ・ベルトラン、ジュリー・ルブレトン、サラ=ジャンヌ・ラブロッセ、パトリック・ラブ、マーティン・プティ他。

42歳、独身のダヴィッド(パトリック・ユアール)は、過去に行った693回の精子提供を通じて、突然533人の子どもの父親だと告げられ、さらにその中の142人の子どもたちから身元開示の裁判を求められる。ダヴィッドは友人の弁護士(アントワーヌ・ベルトラン)に相談し、匿名を守るための裁判の準備を始める。自分の子供たちに興味を持ったダヴィッドは、身元を隠して子供たちへの逆訪問を始める。役者志望、路上ミュージシャン、ゲイ、薬物依存症、障害を持った子・・・。それぞれの人生を生きるティーンエイジャーの子供たちの姿を見たダヴィッドに、父親として何かしてあげたいという気持ちが芽生えていく。国中のメディアも注目するなか始まった裁判の結果はいかに?

主人公ダヴィッドは42歳、仕事もままならず、恋人の妊娠を知ってもうろたえるダメ男。しかし心は優しく、誰にでも好かれる魅力も持っています。そして、これまでの意志決定がうまくいったためしがないという。また、借金が嵩み、取立屋に追われる日々を送っていました。そんな彼に降って湧いた訴訟に大慌て。突然、533人の父親になり、内142人には訴えられる始末。

しかし、リストをふと手に取ってみると有名なサッカー選手が。それから、何人かに会いに行くことにしました。ここいらからが良かった。だんだんと表情が変わっていきます。父親の顔になるというのでしょうか。優しさと厳しさが同居したような表情が良いです。そんなおり、恋人の妊娠が判明。父親になるなんて考えたこともなかったですから動揺します。

また、借金を抱えていたダヴィッドは、取立屋に乱暴を受けていましたが、その手は実家の父親にまで伸びます。そのことを知った兄弟たちは、ダヴィッドに詰め寄ります。しかし、その借金を肩代わりしてくれる父親。ここでも、親子関係が良いです。祖父とのエピソードを語る父親が実に良い。自分は幸せだと。後悔はしたくないのだと。

子どもたちと正体をかくしたまま、交流を深めていくダヴィッドでしたが、借金返済のために彼らを裏切る形で、病院を逆告訴。果たして裁判の結果は?そして、ダヴィッドが最期に取った行動とは。ズバリ泣き所は、ベビー誕生のシーン。皆で、肩を抱き合って喜びを分かち合います。実に感動的な良いシーンです。

自由に生きている男が、生物学上の子供たちと出会う事により、自分自身が父親に成長して行く様を笑いあり、涙ありで描いていきます。人生、家族、親子、そして大人になる事とは何なのかについても考えさせてくれる作品でした。

693回の精子提供を行い、533人の子どもの父親になった男の姿を描くヒューマン・コメディ。

2013/02/20

2012年私的映画大賞ノミネート

2012年も映画館でたくさん観ましたが、そろそろ2012年の私的映画大賞を決める時期になりました。2012年は映画館で117本鑑賞しました。A、B、C評価を付けていまして、A評価が12本、B評価88本、C評価17本という内訳です。

で、A評価の作品の中から吟味して選んだ候補が以下の8作品(鑑賞順)です。

マイウェイ 12,000キロの真実
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
ヘルプ ~心がつなぐストーリー~
この空の花 ~長岡花火物語
ソウル・サーファー
ダークナイト ライジング
ただ君だけ
最強のふたり

以上の8作品を2012年私的映画大賞ノミネートとします。

この中から1本を選ぶというのは至難の業ですから、2,3本を2012年私的映画大賞作品として選ぶとしましょう。ちなみに2011年の私的映画大賞はこちら。何度も観たいと思える良い作品に巡り会える事は幸せなことです。今年もまた良い作品と出会えますように。

2013/02/19

「レッド・ライト」鑑賞

先日、「レッド・ライト」を観てきました。ロドリゴ・コルテス監督作品(「[リミット]」)。出演:キリアン・マーフィ (「TIME タイム」「インセプション」)、シガニー・ウィーヴァー (「エイリアン」「シャドー・チェイサー」)、ロバート・デ・ニーロ (「フリーランサー」「キラー・エリート」)、エリザベス・オルセン、トビー・ジョーンズ他。

科学者のマーガレット・マシスン(シガーニー・ウィーバー)とトム・バックリー(キリアン・マーフィ)は、超常現象を科学の力で解き明かすため、研究を重ねる日々を送っていた。そんなある日、30年前に引退した伝説の超能力者サイモン・シルバー(ロバート・デ・ニーロ)が復帰するというニュースが世間を騒がせる。以前、マーガレットはシルバーに挑んだが、心の弱みを突かれて完敗を喫し癒えることのない傷を負っていた。それを知ったトムは、全てを解き明かすため、単独でシルバーのショーに乗り込むのだが・・・。

序盤は、マーガレットとトムが大学で教鞭を執る傍ら、超常現象の嘘を解き明かしていく様を描いていきます。そして、30年間の沈黙を破り伝説の盲目の超能力者サイモン・シルバーが復帰のニュースが入ります。ただならぬ因縁があるマーガレット。それを察知したトムは、手を出すなと言われたにもかかわらず、執着していきます。そして、対決の時が迫っていきます。科学と超能力の真っ向勝負が面白いです。

実に緊張感のある作品でした。後半は、ドキドキが止まらない感じ。いったい何が起こっているのか、真実はどこにあるのか。そして、観る者をも惑わす大仕掛けなトリック。ミスリードを誘う伏線は至る所に張り巡らされていますので、2度観るとさらに新たな発見があるのかもしれません。

監督作となる「[リミット]」も興味深い作品でしたので、本作では脚本と監督を担当しているロドリゴ・コルテスの才能の豊かさに惹かれます。次回作以降も注目していきたい監督です。

30年間の沈黙を破り突如姿を現した伝説の超能力者と、超常現象を暴こうとする科学者たちの息詰まる攻防戦を描くサスペンス・スリラー。

2013/02/18

「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~」鑑賞

先日、「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~」を観てきました。マルジャン・サトラピ、ヴァンサン・パロノー監督作品。出演:マチュー・アマルリック (「潜水服は蝶の夢を見る」)、マリア・デ・メディロス、イザベラ・ロッセリーニ、キアラ・マストロヤンニ、ゴルシフテ・ファラハニ他。

音楽家・ナセル・アリ(マチュー・アマルリック)は、愛用のヴァイオリンを壊され、代わりのヴァイオリンを探すも、当然のように名器に当たることはなかった。そして、自殺を決意。自室にこもって静かに最期の瞬間を待つ8日間、ナセルは思い通りにならなかった人生を振り返る。空っぽな音だと叱られた修業時代。絶大な人気を得た黄金時代。誤った結婚、怖くて愛しい母の死。大好きなソフィア・ローレンとチキンのプラム煮。そして今も胸を引き裂くのは、イラーヌ(ゴルシフテ・ファラハニ)との叶わなかった恋・・・。

ノスタルジックな風景が続き、人生に疲れてしまった主人公の様子が描かれていきます。ヴァイオリンを変えようにも、良い楽器に巡り会わないジレンマ。夫婦関係もうまくいかず、話し合えばいつもケンカになってしまう。そんな時、忘れられない女性と再会。最期の8日間、無気力でベッドで過ごしますが、これまでの人生が走馬燈のように巡ります。

ラスト数分は、台詞もなく、音楽だけで描きます。ここは感動的で良かった。しかし、全般的に言えば、音楽モノの最大の欠点を露呈してしまった様な作品でもありました。主人公がヴァイオリンを弾くシーンが多々ありますが、一つとして、実際に弾いているようには見えませんでした。これが悲しい。音楽モノの場合、弾ける人に役者をしてもらうのか、役者に楽器を習わせるのか、そこが大きな問題です。本作の場合、弾くこと、自分の音楽を奏でることが、大きなポイントになっているのですから、さらに作品全体を印象づけるには、気を遣うべきだったのではないかと。

どことなくユーモラスで、哀愁が漂う、奇妙な味わいのある雰囲気が楽しめる作品になっています。しかし、生きることを諦めることが、どれほどわがままな、自分勝手な行為であるかと言うことも考えて欲しい。残された家族は、どう思うのだろうかと。そりゃあ、自分自身の人生かもしれませんが、家族を持つと言うことはそれなりの責任を伴うと言うことでもあるのですから。

人生に絶望した天才音楽家が、死を決意した最期の8日間で自らの人生を振り返るファンタジックなラブロマンス。

2013/02/15

「もうひとりのシェイクスピア」鑑賞

先日、「もうひとりのシェイクスピア」を観てきました。ローランド・エメリッヒ監督作品(「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」)。出演: リス・エヴァンス (「アメイジング・スパイダーマン」)、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ジョエリー・リチャードソン、デイヴィッド・シューリス、ゼイヴィア・サミュエル、セバスチャン・アルメストロ、レイフ・スポール、エドワード・ホッグ、ジェイミー・キャンベル=バウアー他。

16世紀末。エリザベス一世統治下のロンドン。演劇が盛んになり、市民も貴族も芝居に熱狂していた。ある日、オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア(リス・エヴァンス)が、サウサンプトン伯(ゼイヴィア・アミュエル)に連れられ、評判の芝居を見にやってくる。作者はベン・ジョンソン(セバスチャン・アルメストロ)。鮮やかな芝居に感心するエドワードだったが、芝居の途中でエリザベス一世の宰相、ウィリアム・セシル卿(デヴィッド・シューリス)の兵が現れて上演を中止させ、ベンは捕われてしまう。エドワードはベンを助けだし、自分が書いた戯曲を君の名で上演して欲しいと申し出る。好評を得た戯曲。その時、役者であったウィリアム・シェイクスピア(レイフ・スポール)が舞台に進み出て自身が作者であると名乗り出るのだが・・・。

「シェイクスピア別人説」に想を得た歴史ミステリーなのですが、これまで「別人説」と言うのがあること自体知りませんでしたから、話しはややこしくなります。まして、エリザベス王朝時代の王宮内はどろどろしていて、さらにややこしい。なんとか伯とかんとか伯がどーしたこーしたと言われても誰が誰やら分からなくなっていきます。さらに、愛人だったけど、実の息子だったとか、その息子は孫なのか?その事実を本人は知らないので、さらにややこしい。

観ている内に、なんとなく相関関係は分かってくるのですが、不安な点は想像力を働かせて、補完するしかありません。大筋は大まかに理解したとは思うのですが、合っているかどうかは分かりません。鑑賞後、いろいろと調べてみたところ、確かにシェイクスピアというのは謎めいた人物だったようです。本作では正しい史実の部分にフィクションを加味させて、ドラマティックな展開が用意されています。

16世紀の英国の風景は、実に雄大に描かれています。ほとんどがCGなのでしょうが、良くできています。円形の劇場や王宮も全景はCGでしょうが、素晴らしいです。

オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアが真の作者であったという説に立ち、「なぜ彼がその真実を隠さねばならなかったのか」「なぜあのような内容の戯曲を描き続けたのか」が描かれていきます。確かに、複雑な人間関係があり、そこには多くの葛藤や愛憎が渦巻いていたのでしょう。なにより、緻密な人物観察に重きを置いた作風の意味がそこにはあったに違いありません。

文学史上の大きな謎である“シェイクスピア別人説”をモチーフに、描かれた宮廷愛憎劇。興味深い作品です。

2013/02/14

Xperia SXでスマホデビュー!その14

2012年8月、NTTドコモのスマートフォン、Xperia SX SO-05Dを購入しました。初めてのスマートフォン。大好きなソニー製品。楽しみながら勉強中です。

購入から半年が過ぎ、ここに来て、バッテリの保ち時間が短くなってきました。

これまで、2日に一回の充電ですんでいましたが、2013年1月くらいから、2日目の夕方には電池残量が15%を切るようになり、2月に入ってからは2日目の夕方には10%を切るようになってきました。14%以下になると、通知LEDが赤く点滅するので、ビックリします。

特別、使い方を変えたわけではありません。いつもと同じように節約気味に使っていますし、充電するタイミングも、なるべく少なくなってから充電するようにしています。

いつだったか、iコンシェルのGPS機能を設定してみましたが、バッテリの減りが激しかったので、すぐに止めました。現在は未設定状態です。あと、思い当たる事と言えば、最近、自宅で、LTEに接続するようになりました。LTE回線の使える範囲に入ってきたのかもしれません。新潟市内でもエリアは拡大しているようです。だからといって、バッテリの減りが早くなるのでしょうか?

半年経って、バッテリが弱くなってきたのかもしれません。寒さのせいで、バッテリが弱くなっているのかもしれません。原因は分かりませんが、少々、バッテリの持続時間が短くなっているのは間違いのないところです。

なので、最近では、出社時に、充電用のUSBケーブルを持ち歩くようになりました。これまでは自宅でしか充電していませんでしたが、今後は、いつ何時充電が必要になるか分かりませんから。旅行用に購入した「バッファロー スマートフォン用モバイル充電器  BSMPA04BK」が活躍する日もそう遠くないのかもしれません。

また、[Wi-Fi詳細設定]-[スリープ時のWi-Fi接続]を「充電時に使用する」に切り替えました。これにより、自宅でバックライト消灯時にWi-Fi機能がOFFになるように設定しました。少しでも、バッテリの減り方が制限できればと思います。

これにより、若干ですが、バッテリの減り方は緩やかになってきたように思えます。それでも2日目の夕方でも電池残量は20%ほどですが。

いずれにしてもバッテリは弱ってきているようです。充電式の電池の宿命で、どんなに丁寧に使っていても、いつかは持続時間が半減するようになってしまうのです。なので、いつでも充電できるように備えるしかありません。使わないのでは、携帯電話・スマートフォンの意味が無いのですから。また、長く使うつもりでいますから、バッテリの予備を購入しておくという手もあるでしょう。今後も上手につきあっていくつもりです。

2013/02/13

「ゴーストライダー2」鑑賞

先日、「ゴーストライダー2」を観てきました。マーク・ネヴェルダイン、ブライアン・テイラー監督作品(「アドレナリン」シリーズ)。出演:ニコラス・ケイジ (「ゲットバック」) 、 キーラン・ハインズ、ヴィオランテ・プラシド、ジョニー・ウィトウォース、クリストファー・ランバート、ファーガス・リオーダン、イドリス・エルバ他。

父親を死から救うため悪魔と契約した男、ジョニー・ブレイズ(ニコラス・ケイジ)は、憎しみや怒りに呼応して、本人の意思とは関係なく、突然現れるゴーストライダーを自らの中に宿すことになった。そんな折、ジョニーは僧侶モロー(イドリス・エルバ)からある依頼を受ける。それは、冥界・魔界の王ロアーク(キアラン・ハインズ)が自らの新たな体として狙っている少年ダニー(ファーガス・リオーダン)を助けてほしいというものだった。そして、報酬として、ジョニーの呪いを解くと告げる。最強の敵からダニーを救い出すことができるのか?さらに、自らにかけられた呪いを解くことができるのか?

炎に覆われたドクロ頭のダークヒーロー、「ゴーストライダー」シリーズ第2弾。あいかわらず変身直前のキレっぷりは凄まじいです。狂気とも言える言動はニコラス・ケイジだからこそできる演技とも言えます。変身後は演じてはいるのでしょうが、顔はドクロに変わり、炎が燃え上がっていますから、演じている方は物足りないのかもしれません。

アクションシーンはタイトな画面が多く、ド迫力です。凄まじい魔力で暴れまくるゴーストライダーは、むちゃくちゃですから、向かうところ敵なしという感じではありましたが、今回は、敵も大火力で挑みますから、良い勝負です。バイクの絡む、カーチェイスのシーンも大迫力。

父を知らない少年ダニーを気遣う場面は、良い雰囲気。二人でバイクに乗るシーンは親子のように見えるほど、ほほえましいモノでした。しかし、その後に控えるクライマックスの闘いは、このシーンの反動のように、凄惨なものになっていきます。

炎に包まれたバイクに跨って悪魔と戦うドクロ頭のダークヒーロー、ゴーストライダーの活躍を描いたシリーズ第2弾。

2013/02/12

「ハード・ソルジャー:炎の奪還」鑑賞

先日、「ハード・ソルジャー:炎の奪還」を観てきました。アーニー・バーバラッシュ監督作品。出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム(「エクスペンダブルズ2」「ユニバーサル・ソルジャー」)、ジョー・フラニガン 、アンナ=ルイーズ・プロウマン、シャーロット・ボーマント、クリストファー・ヴァン・ヴァレンバーグ、 ルイス・デンプシー他。

格闘家フェイデン(ジョー・フラニガン)と妻のモニカ(アンナ・ルイーズ・プロウマン)、娘のベッキー(シャルロット・ビューモント)は、フェイデンの試合のためにモルドバを訪れる。しかしホテルに着いて間もなく、ベッキーが誘拐される。警察は頼りにならず、夫妻は元傭兵のサムソン・ゴール(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)を訪ねる。ゴールは警察も手を出せない事件を非合法に解決する凄腕トラブルシューターだったが、夫妻の依頼を断る。以前の仕事で少女たちを巻き添えにして死なせたことを悔やんだゴールは、裏稼業から足を洗っていたのだ。しかし、息子のセルウィン(クリストファー・ヴァン・ヴァレンバーグ)から諭されたゴールは、ついに依頼を受け、捜査を開始するのだが・・・。

冒頭のシーンで、変装して組織へと潜入し、該当の人物を奪還するモノの、他の少女たちを巻き添えにしてしまったゴール。確かに警察ではどうにもできない事態ではありましたが、単身乗り込み、事態を悪化させてしまいました。それから、亡くなった少女たちの悪夢や幻を見るようになってしまったゴールは、裏家業から足を洗っていました(本業は肉屋)。

そんなある日、人身売買組織がアメリカ人少女を誘拐。夫妻に依頼されるモノの、断るゴール。しかし、思い直したゴールは息子の協力を得ながら、組織に迫りますが、再び、失敗。少女を死なせてしまいます。しかし、ある証拠を掴み、少女が生きていることを確信したゴールは捜査を再開します。そして、クライマックス。組織のアジトに強襲をかけます。

肉弾アクションや肉屋らしい(?)ナイフさばきは、なかなかの迫力がありましたが、銃撃戦は今ひとつ。敵組織が弱すぎるというのもあるでしょう。ラスボス的な大物もいませんし、少々物足りなさを感じました。ただ、本作は、人間としての脆さや、限界、そして周囲との協力関係をいかに築いていくかの大切さを描いているように思いましたので、葛藤を描く人間ドラマとして見る方が良いのかも。

警察も手を出せない事件を非合法に解決する元傭兵が、誘拐された少女を救うために活躍するアクション。

2013/02/08

それゆけ!アクアくん Vol.31

2012年2月に納車されたトヨタの新型ハイブリッド「アクア」。まもなく納車から丸1年になろうとしています。先日、12ヶ月点検へ行ってきました。

点検の結果、特に問題はありませんでした。点検時、気になるところはないかと言われて、時々、エンジン始動時にドドドドッという振動を伴った異音がすることを言っておきましたが、症状を確認できなかったので、どこが悪いという診断はできませんでした。

秋以降でしょうか、寒い日の朝、それも1日2日エンジンを始動しないような時に、異音はします。最初になった時はビックリしました。凄い振動がして、壊れるんじゃないかと思い、すぐにスイッチを切りました。しばらくして、再びエンジンを始動した時には、振動も軽くなり、まもなく音も止まりました。

その後、時々、その症状は出ましたが、数秒で止まりましたから、気にもせずにいました。

点検時には、症状が確認できませんでしたので、どうしようもありませんでしたが、春になり暖かくなっても、症状が出るようだったら、さらに突っ込んだチェックをしてもらうことにしました。

その他、内外装にも、特に問題はなく、交換が必要なモノはありませんでした。走る、止まる、以外の部分は3年か6万kmが保証期間ですから、それまでに何か問題があれば、交換してもらおうと思っています。

2月に入っても、新潟市内では、あまり雪は降らず、助かっています。今朝は若干の積雪がありましたが、これくらいであれば可愛いモノです。明日からの三連休は、雪の予報が続いていて、寒くなりそうです。

とはいえ、凍結するような寒さの時は、さらに安全運転を心掛けたいモノ。昨日も新潟バイパスでの事故を2回も見掛けました。通勤時の事故は、かなり迷惑です。冬の季節はまだまだ続きますから、十分に気をつけて走りたいモノです。

2013/02/07

「フリーランサー NY捜査線」鑑賞

先日、「フリーランサー NY捜査線」を観てきました。ジェシー・テレロ監督作品。出演:カーティス“50セント”ジャクソン(「セットアップ」「ロシアン・ルーレット」)、ロバート・デ・ニーロ (「キラー・エリート」)、フォレスト・ウィテカー (「ラストキング・オブ・スコットランド」)他。

元ストリートギャングのジョナス(カーティス“50セント”ジャクソン)は、更生して、亡き父と同じ警察官の道を歩み始める。しかしジョナスは警察内部が腐敗しきっているのを目の当たりにした。父とコンビを組んでいたサルコーネ警部(ロバート・デ・ニーロ)は、自らが仕切るドラッグビジネスに彼を誘う。教育係のラルー(フォレスト・ウィテカー)とコンビを組まされ、悪事に手を染めていくジョナス。ある日、父の死の真相を知ったジョナスは、サルコーネの元を離れ、たった一人で巨悪に立ち向かうのだが・・・。

ジョナスが警察官になるところから始まりますが、不穏な空気が流れ始めます。サルコーネ警部は、今は亡き父とコンビを組んでいたのですが、やることが悪徳警官丸出し。なぜ、ジョナスはこの人についていこうと思ったのか、今ひとつ納得がいきません。息子同然にかわいがってくれるのは分かりますが、正義を志していたのではなかったのか?やんちゃをしていた頃の自分に嫌気がさしていたのではないのか?バッジに恥じることはないのか?父の墓前に誓えるのか?

二人の親友と共に入署しましたが、それぞれの教育係によって違う道を歩み始めます。昔の恋人とも、遠ざかっていき、頼るのはドラッグ。そして、行き着く先には死あるのみ。しかし、父親の死の真相を知ったジョナスは、復讐を誓うのでした。そして厳しい決断の時、友情を捨ててでものし上がろうとするジョナス。正義の道を選ぶこともできましたが、結局、悪の道へと進んでしまうのでしょう。潜入捜査なのか、それとも悪なのか。

感情がどう転がって、どうしてそうなっていくのか、説明不足の点も多々あり、脚本に難ありという感じは否めませんが、ロバート・デ・ニーロ、フォレスト・ウィテカーと名優揃いなのでなんとか物語を牽引しているという感じ。カット切替時、ちぐはぐな色温度や解像度にも、何ともいえない違和感を感じました。

父の死の真相と警察の腐敗を知った新人警官がたった一人で巨悪に立ち向かうクライム・サスペンス。

2013/02/06

「アウトロー」鑑賞

先日、「アウトロー」を観てきました。クリストファー・マッカリー監督作品。出演:トム・クルーズ (「ミッッション・インポシッブル」シリーズ)、ロザムンド・パイク (「ジョニー・イングリッシュ」)、ヴェルナー・ヘルツォーク、ロバート・デュヴァル他。

ピッツバーグ近郊。白昼公然と無作為に6発の銃弾が発射され、5人が殺害される事件が発生。警察の捜査が進み、僅か1時間後には容疑者として元軍人ジェームズ・バー(ジョセフ・シコラ)が逮捕。だがバーは殺人容疑を否認し、彼がかつて軍で最も恐れていた男、ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)への連絡を要求する。警察にジャック・リーチャーが現れ、問題を指摘。リーチャーは、一見単純なこの事件の裏にある隠された真相を暴くべく弁護士のヘレン(ロザムンド・パイク)と共に行動を開始するのだが・・・。

リーチャーは、元米軍の秘密捜査官として名を馳せ、今は街から街へと放浪を続ける一匹狼。真実だけを追求し、正義のためには手段を選ばず事件に立ち向かう男。一見やることはむちゃくちゃなようですが、信念のためには、その他のことはお構いなしなだけで、筋は通っています。“アウトロー”というと粗野で暴力的なイメージがありますが、そんなことはなく、そこには培われた技術と知性と自信が見え隠れします。新しいトム・クルーズのヒーロー像でしょう。

元軍人の技術による格闘シーンや、カーチェイスは迫力満点で見応えがありますし、謎解きの部分も、推測し、証拠を積み上げ、真実に迫っていく様子も存分に楽しめました。会話もテンポが良く、ユーモラスな場面もあり、思わずにやりとしてしまいますし、ときおり説教っぽくなるのも面白い。そして、アラッというところで、名優ロバート・デュヴァルやドイツの映画監督ヴェルナー・ヘルツォークが出演しているのも、物語に深みを与えています。

元軍の秘密捜査官だった男が、ある事件に隠された陰謀にたった一人で立ち向かう姿を描くサスペンスアクション。

2013/02/05

「ユニバーサル・ソルジャー:殺戮の黙示録」鑑賞

先日、「ユニバーサル・ソルジャー:殺戮の黙示録」を観てきました。ジョン・ハイアムズ監督作品。出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム(「エクスペンダブルズ2」「その男 ヴァン・ダム」)、ドルフ・ラングレン、スコット・アドキンス、マライヤ・ボナー、アンドレイ・アルロフスキー他。

ある朝、病院のベッドで目覚めたジョン(スコット・アドキンス)は、自分が病院で9ヵ月もの間昏睡状態だった事を知らされる。家族が武装集団に襲われ、目の前で妻と娘が殺された事を、ジョンは混濁する記憶の中でかすかに覚えていた。そして犯人グループのリーダーの顔だけは脳裏に焼き付いていた。FBI捜査官に見せられた写真から犯人が元兵士のリュック・デュブロー(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)という男だと知り、ジョンは復讐を誓うのだった。

ローランド・エメリッヒ監督作品の「ユニバーサル・ソルジャー」から20年、シリーズ第4弾となる本作では、遂に自己を解き放った最強戦士リュックが、新世代のユニバーサル・ソルジャーたちを率いて支配者への反乱を扇動していきます。

そのリュックに復讐を誓うジョン。家族をリュックに殺されたジョンは、瀕死の重傷から目覚め、失われた記憶を辿りながら、真相に迫っていきます。そして、自らもユニバーサル・ソルジャーであることに気づいていくのでした。

懐かしいという感じはしますが、あまりに前に観たので、どんな感じだったか覚えていません。2作目、3作目に関しては観たような気がしますが、それさえも覚えていません。前半はほとんど説明がなく、何が起こっているのか分からぬまま、主人公ジョンと共に謎めいた世界をさまようことになります。白い光が強烈に明滅するシーンが度々、登場しますが、光に弱い方の場合、鑑賞には注意が必要です。

政府への反乱を扇動するリュック・デュブロー。復讐を誓うジョン。最後は、お約束とも言える1対1の対決シーンになります。ドルフ・ラングレン演じるアンドリュー・スコットは強そうでしたが、ヴァン・ダムはあまり強うそうには見えませんでした。きっとあのメイクのせいです。

2013/02/04

「テッド」鑑賞

先日、「テッド」を観てきました。セス・マクファーレン監督作品。出演:マーク・ウォールバーグ (「ザ・ファイター」「ハプニング」)、ミラ・クニス (「ステイ・フレンズ」「ブラック・スワン」)、セス・マクファーレン他。

1985年、誰にも相手にされない孤独な少年・ジョンは、クリスマスプレゼントでもらった唯一の話し相手であるテディベアと、本当の友人になれるよう天に祈りを捧げる。翌朝、ジョンの祈りは通じ、魂が宿ったテディベア“テッド”はジョンに「一生親友だよ」と約束する。それから27年。ジョン(マーク・ウォールバーグ)はいつまでも青春時代から脱却できないダメ男に成長、テッドも下品なジョークと女の事で頭がいっぱいの中年テディベアに成り下がっていた。そんな中、ジョンは4年間付き合っている彼女ローリー(ミラ・クニス)から、自分かテッドのどちらかを選ぶよう迫られ、テッドから自立することを決意するのだが・・・。

ファンタジックな設定ながらも、ふたを開けてみれば、下ネタのオンパレード。いつまでも大人になりきれないジョンとテッドが巻き起こす騒動は、少々悲哀も感じられるほどの寒さ満点。特に、「フラッシュ・ゴードン」のくだりは、いったい誰が分かるんだという雰囲気。

自立しようとする、テッドですがやることなすこと、ハチャメチャで、巻き込まれないと必死にもがくジョンも、憧れのあの人の登場には、どうにも止められませんでした。そして、別れることになってしまうローリーとジョン。いったい、3人はどうなってしまうのか?

映像的には、最近のCGは素晴らしいですから、そこにいるかのように思えるほどの存在感があります。演技する方は、そこにいない彼を相手に演じるのでしょうから、大変だとは思いますが。テッドの細かい表情の変化も、見事で面白いです。

命が宿ったテディベアと、大人になりきれない男との友情を描くファンタジックコメディ。

2013/02/01

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」私的映画考Vol.275

先日、「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を観てきました。アン・リー監督作品(「ブロークバック・マウンテン」)。出演:スラージ・シャルマ、イルファン・カーン、ジェラール・ドパルデュー他。第85回アカデミー賞、監督賞、視覚効果賞、撮影賞、作曲賞受賞作品。

1976年、インドで動物園を経営していたパテル一家は、カナダ・モントリオールに移り住むことになる。16歳の少年パイ(スラージ・シャルマ)と両親、そして多くの動物たちは貨物船に乗り込む。太平洋上を航行中、嵐に見舞われて船は沈没してしまい、ただ一人パイは救命ボートに逃れて一命を取り留めるものの、そのボートにはリチャード・パーカーと名付けられたベンガルトラが身を潜めていた。パイと一頭のトラとの227日間にも及ぶ太平洋上の漂流生活が始まった。

序盤は、子ども時代のパイの生活を描き、ベンガルトラのリチャード・パーカーの存在を印象づけます。あれは友だちではなくどう猛な動物だと。そして、出航、遭難。家族4人と動物だちで乗船していましたが、救命ボートに脱出できたのは、パイとトラ、シマウマ、オランウータン、ハイエナだけ。サバイバルが始まります。狭いボートの上でも弱肉強食は存在し、パイとリチャードだけになります。しかし人間は弱いモノ。イカダを作りボートとは隔絶した空間を作り難を凌ぎます。

空腹を凌ぎ、水を分け合い、時には魚を捕り、むさぼり食う。菜食主義なんて言っていられません。神を罵る事もありました。しかし、様々な経験の中に、神の存在を確かに感じられたパイ。神々しく荒れ狂う海に観る一条の光、凪いだ海、トビウオの群れ、発光するクラゲの舞い、雄々しく飛び上がるシロナガスクジラ、そしてミーアキャットの住む奇怪な島。美しくも悲しく、そして幻想的な風景が見られます。

そして、パイとリチャード・パーカーの別れの時。リチャードがいたから生きられたと強く思おうパイ。友人を越えた同士のような存在だと思っていたパイですが、リチャードは振り返りもせずに去って行ったのです。そのことに涙するパイ。

人生は様々なモノを失っていくモノ。しかし、そんな多くの経験の中にでも、魂を強く揺さぶり、自分を強くしてくれる経験はあるはず。そして、諦めず、強く生きようと思いさえ去ればすれば、必ず救いの手はさしのべられる。そこには、信仰心と言う大きな心のよりどころが必要なのだと。死線をさまよったからこそ、気づける全てのモノが美しい。

映像はどこまでも美しく、神秘的。今回は2D字幕版を観ましたが、3D版は飛び出し効果もあり、さらに迫力があったことでしょう。トラの映像はほとんどがCGと言うことですが、観ている時には、半分くらいは本物の映像だと思っていました。名演技です。

動物園を経営する家族と航行中に嵐に遭い、一頭のトラと共に救命ボートで漂流する16歳の少年のサバイバルを描く感動作。

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