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2013/02/21

「人生、ブラボー!」私的映画考Vol.276

先日、「人生、ブラボー!」を観てきました。ケン・スコット監督作品。出演:パトリック・ユアール、アントワーヌ・ベルトラン、ジュリー・ルブレトン、サラ=ジャンヌ・ラブロッセ、パトリック・ラブ、マーティン・プティ他。

42歳、独身のダヴィッド(パトリック・ユアール)は、過去に行った693回の精子提供を通じて、突然533人の子どもの父親だと告げられ、さらにその中の142人の子どもたちから身元開示の裁判を求められる。ダヴィッドは友人の弁護士(アントワーヌ・ベルトラン)に相談し、匿名を守るための裁判の準備を始める。自分の子供たちに興味を持ったダヴィッドは、身元を隠して子供たちへの逆訪問を始める。役者志望、路上ミュージシャン、ゲイ、薬物依存症、障害を持った子・・・。それぞれの人生を生きるティーンエイジャーの子供たちの姿を見たダヴィッドに、父親として何かしてあげたいという気持ちが芽生えていく。国中のメディアも注目するなか始まった裁判の結果はいかに?

主人公ダヴィッドは42歳、仕事もままならず、恋人の妊娠を知ってもうろたえるダメ男。しかし心は優しく、誰にでも好かれる魅力も持っています。そして、これまでの意志決定がうまくいったためしがないという。また、借金が嵩み、取立屋に追われる日々を送っていました。そんな彼に降って湧いた訴訟に大慌て。突然、533人の父親になり、内142人には訴えられる始末。

しかし、リストをふと手に取ってみると有名なサッカー選手が。それから、何人かに会いに行くことにしました。ここいらからが良かった。だんだんと表情が変わっていきます。父親の顔になるというのでしょうか。優しさと厳しさが同居したような表情が良いです。そんなおり、恋人の妊娠が判明。父親になるなんて考えたこともなかったですから動揺します。

また、借金を抱えていたダヴィッドは、取立屋に乱暴を受けていましたが、その手は実家の父親にまで伸びます。そのことを知った兄弟たちは、ダヴィッドに詰め寄ります。しかし、その借金を肩代わりしてくれる父親。ここでも、親子関係が良いです。祖父とのエピソードを語る父親が実に良い。自分は幸せだと。後悔はしたくないのだと。

子どもたちと正体をかくしたまま、交流を深めていくダヴィッドでしたが、借金返済のために彼らを裏切る形で、病院を逆告訴。果たして裁判の結果は?そして、ダヴィッドが最期に取った行動とは。ズバリ泣き所は、ベビー誕生のシーン。皆で、肩を抱き合って喜びを分かち合います。実に感動的な良いシーンです。

自由に生きている男が、生物学上の子供たちと出会う事により、自分自身が父親に成長して行く様を笑いあり、涙ありで描いていきます。人生、家族、親子、そして大人になる事とは何なのかについても考えさせてくれる作品でした。

693回の精子提供を行い、533人の子どもの父親になった男の姿を描くヒューマン・コメディ。

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