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2013/03/18

「クラウド アトラス」私的映画考Vol.277

先日、「クラウド アトラス」を観てきました。ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ、アンディ・ウォシャウスキー監督作品。出演:トム・ハンクス、ジム・ブロードベント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジム・スタージェス、ペ・ドゥナ、ベン・ウィショー、ジェームズ・ダルシー、ジョウ・シュン、キース・デヴィッド、デヴィッド・グヤシ、スーザン・サランドン、ヒュー・グラント他。

1849年、太平洋諸島。若き弁護士に治療を施すドクター・ヘンリー・グース(トム・ハンクス)だったが、その目は邪悪な光をたたえていた。1973年のサンフランシスコ。原子力発電所の従業員アイザック・スミス(トム・ハンクス)は、取材に来た記者のルイサ(ハル・ベリー)と恋に落ちる。そして、地球崩壊後106度目の冬。ザックリー(トム・ハンクス)の村に進化した人間コミュニティーのメロニム(ハル・ベリー)がやって来る。6つの時代と場所で6つの人生を生きる人びとのの数奇な冒険が始まる。

「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄弟と、「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァが監督を務めるSF超大作。主要登場人物が、最高6役を演じています。声で分かる人もいますが、えー、ここにもいたのーという感じで、全く分からなかった人もいました。それもそのはず、年齢どころか性別も違ったり、黒人が白人だったり、特殊メイクが凄いのです。

物語は、6つの時代、6つの場所で描かれます。同じ人物が年齢を重ねている場合もありますが、全く違う人物になっている場合もあります。その6つの物語が、それぞれに展開していきますが、全くランダムにつなぎ合わされているのです。最初は、何が何だか分からない感じがしましたが、観ている内に、あの時代だなとすぐに分かるようになり、前後のつながりが分かってきます。また、時代が変わっていても、似たような場面をつなぎ合わせることによって、物語の類似性を感じることもできます。

「マトリックス」の時もそうでしたが、きわめて宗教的というか、神秘的という感じがしました。同じ俳優が別の人物を演じているのもそうですが、輪廻転生のイメージがついて回りますし、劇中の台詞でも「死は新しい生の始まり」のような事を言っていました。仏教の思想に近いイメージです。

また、それぞれの主人公が受ける苦難の中に、「人間は生来、序列が決まっていて、それに逆らおうとするモノは不幸になる」というテーマが見え隠れします。しかし、その困難に打ち勝ち、人生を切り開こうとする意志が大切であることも見えました。「マトリックス」でもおなじみのヒューゴ・ウィービングが良い味を出した悪役としてあちらこちらで登場しますが、これはファンサービス的でもあり、愛嬌もあり、思わず笑ってしまいました。

3時間弱の本編でしたが飽きさせることもなく、次第に引き込まれていき、複雑に絡み合いながら進みながら、最後には楽園へと向かうその物語に、崇高ささえ感じることができました。一度観ただけでは、作品の本質は分からないかもしれませんし、二度観ると、さらに別のモノが見えてくる期待感のある作品でした。観ている最中には気づかなかった配役の妙にも気づけるかもしれませんし。

19世紀から文明崩壊後までの異なる時代に舞台を置いた6つの物語を描くSFドラマ。

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