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2013/04/01

「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」鑑賞

先日、「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」を観てきました。ジョン・マッデン監督作品。出演:ジュディ・デンチ(「007 スカイフォール」)、ビル・ナイ(「パイレーツ・ロック」)、ペネロープ・ウィルトン、デーヴ・パテル(「スラムドック$ミリオネア」)、セリア・イムリー、ロナルド・ピックアップ、トム・ウィルキンソン、マギー・スミス他。 

長年連れ添った夫を亡くしたイヴリン(ジュディ・デンチ)は、多額の負債を返済するために家を売却。そして、インドの高級リゾート“マリーゴールド・ホテル”での一人暮らしを決意する。彼女の他、このホテルに申し込んでいたのは6 人の男女が集まった。彼らが想像していた優雅な生活は、実際のホテルを目にして砕け散る。改装中というそのホテルを亡き父から譲り受けた若い支配人ソニー(デヴ・パテル)は、やる気だけは人一倍ながら経験不足。電話は使えず、ドアのない部屋もある。だが、既に前金を支払った7 人に選択の余地はなかった。ジャイプールの街に溢れる音と色彩、喧騒と人の数、そして暑さに圧倒されながらも、それぞれの生活を踏み出すのだが・・・。

それぞれの事情でインドのホテルで出会った7人の男女。文化の違う、言葉も通じない初めての生活に戸惑いながらも、少しずつ慣れ、適応していく様をユーモラスに描いていきます。見事に順応するモノ、尻込みをして一歩もホテルを出ないモノ、勝手知ったる国で目的を果たそうとするモノ。

一方、ホテルを復活させるために、支配人のソニーは地元の投資家に援助を依頼しますが、けんもほろろに断られます。ソニーの母親が現れ、売却の計画を実行しようとします。ホテルが閉鎖されるとなれば、住むことはできませんから、7人は再び人生の岐路に立たされてしまいます。

とにかくインドの色彩は鮮やかで美しいです。市場の様子などは何とも言えず美しい。そして、喧噪は凄まじく、落ち着いていられません。しかし、人びとは心優しく、暖かさを感じます。以前この地に住んでいた元判事のグレアム(トム・ウィルキンソン)が、数10年ぶりに知人を訊ね歩くエピソードは、実に良かった。心残りがずーっとあり、心を縛られていたのですが、そのわだかまりが解けます。

なによりも、名優たちの競演と、その台詞の数々が良かった。中でも、他人を信じることはむずかしいというような台詞があるのですが、確かに異国に来て、見知らぬ人びとと共同生活し、異人たちと意思の疎通ができないような空間にて、それでも人を信じられるでしょうか。その国柄というのもあるのでしょうが、それをさせてしまう優しい雰囲気が良いのでしょう。

7人の老人たちは、様々な悩みを抱えながらも、互いの交流を深めつつ、少しずつだけれども前に進んでゆきます。年齢なんて関係ない。いくつになっても、新生活は始められるのだと思わせてくれる作品でした。

優雅なひとときを夢見て、それぞれの事情を抱え、インドの豪華リゾートホテルを訪れた7人の男女の身に起きる出来事を描く、ユーモア満載のヒューマンドラマ。

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