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2013/05/29

「ザ・マスター」鑑賞

先日、「ザ・マスター」を観てきました。ポール・トーマス・アンダーソン監督作品。出演:ホアキン・フェニックス(「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」)、フィリップ・シーモア・ホフマン(「カポーティ」)、エイミー・アダムス(「人生の特等席」)、アンビル・チルダーズ、ローラ・ダーン、ジェシー・プレモンス、ケヴィン・J・オコナー、クリストファー・エヴァン・ウェルチ他。

第2次世界大戦後のアメリカ。アルコール依存の元海軍兵士のフレディ(ホアキン・フェニックス)は、「ザ・コーズ」という宗教団体の教祖(マスター)であるドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)に出会う。やがてフレディはドッドを信頼し、ドッドもフレディに一目置くようになっていく。そんな中、ドッドの妻・ペギー(エイミー・アダムス)は暴力的なフレディを追放するよう夫に進言する。

フレディはアルコール依存症でもあるのですが、それ以上に戦争で精神を病んでいるように見えます。しかし、奇異な行動は戦争以前からのようにも見えるので、生来のモノかもしれません。戦後、仕事を転々としていきますが、うまくいかず、とりわけ人間関係を築くのは苦手のよう。どん底まで落ちたフレディは、、「ザ・コーズ」という宗教団体の教祖(マスター)であるドッドと出会い、心のよりどころとしていきます。

それでも、フレディは、その宗教の真理やカウンセリングによる導きには、どうにも相容れないモノがあったようです。しかし、ドッドと教団を守ろうと言う意識だけは人一倍で、それが時に、暴力というカタチで現れてしまうのでした。そして、いつしか別の道を進むようになってしまうのです。

何とも言えない、怖さというか寒さというか、冷酷さというかがあり、いつ足を踏み外し、谷底へ落ちてしまうのかという危うさがひしひしと忍び寄り、とてもスリリングに観ることが出来ました。人間の深層心理に迫る恐怖感なのかもしれません。水のイメージが幾度となく現れ、そこからも不安感が醸し出されていたのかもしれません。

また、フィリップ・シーモア・ホフマン、ホアキン・フェニックス、エイミー・アダムスという実力派俳優が見せる、息が詰まるような演技バトルも圧巻でした。

第2次大戦後の混沌としたアメリカで、圧倒的な力で人々を支配・服従させる新興宗教の教祖と、人生を見失い、宗教にはまっていく人々の姿を描く人間ドラマ。

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