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2013/06/06

「シュガーマン 奇跡に愛された男」鑑賞

先日、「シュガーマン 奇跡に愛された男」を観てきました。マリク・ベンジェルール監督作品。出演:ロドリゲス他。第85回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作品。

1968年、デトロイトの場末のバーで歌を披露しているところを著名な音楽プロデューサーに見いだされたロドリゲスは、1970年代にデビューアルバムを発表するも商業的には失敗し、音楽シーンから姿を消す。しかし彼の楽曲は海を越え、南アフリカへ渡り、反アパルトヘイト運動を続けていた若者たちの絶大な支持を得て革命のシンボルとなっていた。

洋楽に詳しくない私としては、当然のごとく初めて聴いた名前でしたし、曲でした。アメリカでは全くの無名でしたが、南アフリカでは、20年に渡って幅広い世代に支持され続け、ローリング・ストーンズやボブ・ディランより有名になっていたロドリゲス。しかし、その後どうなったのかを、誰も知りませんでした。失意のうちにステージで自殺したという都市伝説だけが一人歩きしている始末。

予告編を見た時も、ステージ上で火を放って、拳銃で自殺したとかしないとか、そんな暗い内容ようなのかと思いきや、実際、当人も登場しますし、暗さなど全くなく、南アフリカでの熱狂的なライブの映像は感動的でもありました。

そして、ロドリゲスの人となりが見えてくると、さらに感動は増していきます。南アフリカでの印税はどこへ行ってしまったのか?そんなことは関係なく、音楽が出来、喜んで自分を向かい入れてくれる人びとが地球の裏側にいるのだという実感だけが、彼の人生にとって必要なことだったのでしょう。

南アフリカのある時代に、その音楽から醸し出される反骨精神が、彼らの運動とマッチしたのでしょう。きっと世界のどこかで、今日もあの音楽は流れていることでしょう。それは奇蹟の出会いだったのかもしれません。

1970年代にアメリカでデビューした後、アパルトヘイト下の南アフリカで支持された伝説的ミュージシャン、ロドリゲスの数奇な運命を追ったドキュメンタリー。

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