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2013/08/05

「インポッシブル」私的映画考Vol.284

先日、「インポッシブル」を観てきました。フアン・アントニオ・バヨナ監督作品。出演:ナオミ・ワッツ、ユアン・マクレガー、トム・ホランド、サミュエル・ジョスリン、オークリー・ぺンダーガスト他。第85回アカデミー賞主演女優賞ノミネート作品。

2004年、タイのリゾート地で休暇を楽しむマリア(ナオミ・ワッツ)とヘンリー(ユアン・マクレガー)夫妻と3人の息子。しかしクリスマスの次の日、スマトラ沖でマグニチュード9.1の地震が発生。これにより発生した巨大津波は彼らの滞在するタイにまで押し寄せ、飲みこまれてしまう。かつてない恐怖に直面した一家は離れ離れになり、傷を負いながらも、彼らは再会を目指して前に進むのだった。

クリスマス休暇をタイで過ごす家族の幸せな時間は過ぎ、そして、巨大津波が何もかもを破壊していきました。その映像の凄いこと。CGも多用しているのでしょうが、その凄まじさは前代未聞。上も下も分からず、波に押し流され、漂流物に激突し、傷を負っていきます。

深手を負った母マリアを長男ルーカスが元気づけます。反抗的だったルーカスもいざというときは、優しさを発揮。どこからともなく聞こえる子どもの泣き声に、いつ津波が来るか分からないから、おいていこうというルーカス。しかし、マリアは強かった。弟たちがどこかで助けを求めているかもしれないのだから、みしらぬ子供だとしても助けてあげるのだと。

なんとか、病院へとたどり着いたマリアとルーカス。しかし、マリアの状態が芳しくありません。不安に押しつぶされそうになるルーカス。そんなルーカスに対してマリアは、誰かの役に立てと背中を押すのでした。

一方、父ヘンリーと弟二人も無事でした。妻と長男の無事を信じて、ヘンリーは一人捜し回るのでした。途中、同じ境遇の人びと出会い、助けられ、励まされ、避難所や病院を巡るのでした。ここも良かったです。泣きながら父親に電話するシーンとか。

そして、クライマックス。ある病院で家族がニアミスをします。あと一歩のところで、すれ違ってしまう父と息子。このまま、再会できずに離ればなれになってしまうのか?実に、ハラハラドキドキの演出が上手いです。一瞬の出来事で、すべてが結ばれる辺りは実に感動的です。ルーカスは、大人への階段を一歩上がったに違いありません。家族の大切さ、一人ではないんだと思えること、人への思いやり、優しさ、すべてがそこにはありました。

2004年に発生し、多くの人々の命を奪ったスマトラ島沖地震で、未曾有の大惨事に遭遇し、離れ離れになりながらも再会することを決してあきらめなかった家族の実話を基にした感動作。大震災に度々見舞われる日本に住む、我々だからこそ、今、観るべき作品だと思えました。

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