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2013/09/17

「25年目の弦楽四重奏」鑑賞

先日、「25年目の弦楽四重奏」を観てきました。ヤーロン・ジルバーマン監督作品。出演:フィリップ・シーモア・ホフマン(「ザ・マスター」)、クリストファー・ウォーケン、キャサリン・キーナー、マーク・イヴァニール、イモージェン・プーツ他。 

極めて精巧な演奏で魅了する第1バイオリンのダニエル(マーク・イヴァニール)、彩りを与える第2バイオリンのロバート(フィリップ・シーモア・ホフマン)、深みをもたらすビオラのジュリエット(キャサリン・キーナー)、チェロのピーター(クリストファー・ウォーケン)から成るフーガ弦楽四重奏団。結成25周年を間近に控え、ピーターがパーキンソン病と診断され、今季限りで引退したいと申し出る。カルテットの一角が崩れることを突き付けられた他のメンバーは動揺。しかし、嫉妬やライバル意識、プライベート面での秘密など、それまでに蓋をしてきた感情や葛藤が一気に噴出し、カルテット内に不協和音が響き出すのだった。

結成25周年を迎える弦楽四重奏団。メンバーも変わること無く、続けて来ましたが、リーダー的存在のピーターの病が発覚。そこから、亀裂が生じ、これまで内に秘めていた感情が吹き出しはじめます。第1バイオリンをやってみたかったロバート、その妻レイチェルとの娘アレクサンドラと交際するダニエル。それが少しずつ露呈し、信頼関係で成り立っていた人間関係が崩れていきます。

劇中演奏されるベートーヴェンの名曲、弦楽四重奏曲第14番。全7楽章のこの曲は、指示により、ノンストップで演奏することになっていて、中断せずに最後まで演奏されます。そうすると調弦が狂い、ハーモニーが微妙に狂いはじめ、不協和音となっていきます。それを象徴するような物語になっていて、人間関係も長く続けていれば、いつしか、歪みが出てきてしまうのでしょう。

狂った人間関係のなか、なんとか、公演にこぎ着け最後の演奏が始まります。ギクシャクした関係が表情に出ていて、何ともいえない雰囲気が漂います。全編を通して、物静かな印象の作品で、劇的な盛り上がりはありません。しかしながら、勢揃いした名優たちの演技を楽しむにはもってこいの作品なのかかもしれません。

本当に演奏している様に見えるシーンもあり、実に上手く撮影されています。ある程度は経験があったり、練習したりもしたのでしょうが、実際のところは分かりません。

長く生きていけば人間迷いも出ます、軋轢も生じます。しかし、そんな中でも、調和を探し出さなければ行けない。軌道修正をしていかなければならない。そんな、人生の悲哀を感じさせる作品になっています。また、ベートーヴェンはあまり聴いたことが無いですし、本作で使われている「弦楽四重奏曲第14番」を全曲通して聞いてみたくなりました。また、ベートーヴェンの人となりにも興味が湧いてきました。

突然訪れた弦楽四重奏団解散の危機に直面する姿を描くヒューマンドラマ。

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