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2013/11/07

「タイピスト!」私的映画考Vol.287

先日、「タイピスト!」を観てきました。レジス・ロワンサル監督作品。出演:ロマン・デュリス、デボラ・フランソワ、ベレニス・ベジョ、ミュウ・ミュウ他。 

1950年代、フランス。田舎から出てきたローズ(デボラ・フランソワ)は、保険会社を経営するルイ(ロマン・デュリス)の秘書となる。ドジで不器用すぎるため1週間でクビを宣告されるが、ローズにタイピングの才能を見出したルイは、彼女にタイプライター早打ち大会への出場を命ぜられる。優勝すれば、正式採用となるため、必死に取り組んでいくローズ。1本指から10本指を使ったタイピングをするよう矯正し、難解な文学書のタイプやジョギングなどのハードなメニューを課して、ローズを特訓していく。その甲斐あって地方予選を1位通過したローズだが、全仏大会には2連覇中の最強の女王が待ち構えていた。

いわゆるサクセスストーリーで、田舎娘が右も左も分からなかったのが、大人の女性として成長していく様はプリティウーマン的でもあるでしょう。タイプライター早打ち大会の描写は凄まじく、これはもうスポーツの域です。1分間に500字打つというのですから、そりゃあもう凄い世界です。一度は予選敗退したローズでしたが、再挑戦の大会では次々と強敵を破り、勝ち上がっていく過程は、楽しくもあり、爽快感もありという感じ。

そして、タイプライター早打ち大会を縦軸に、ローズとルイのラブストーリーが横軸として描かれ、これまた良いです。全体を流れるレトロな感じも良いのですが、その時代の恋愛模様を感じさせられて、なかなか進展しない関係にもどかしくもあり、歯がゆさもあり。また、音楽との融合も素晴らしいです。タイプの音もリズミカルですし、ミュージカル映画のように踊るシーンも素敵にできています。

クライマックスの世界大会は、まさに死闘。どちらが先に倒れるか?くらいの気迫です。ピンチになった時に、現れるルイに、ローズは決意も新たに世界チャンピオンに挑みます。ほんのりと暖かくなる良いシーンでした。幸せはどこにあるか分からない、きっと努力した人の元に、訪れるモノなのかもしれません。何が幸せなのかは、人それぞれなのだから。そして、ラストの名文句「商売はアメリカが、恋はフランスが」。何とも粋な終わり方でした。

1950年代のフランスを舞台に、不器用な新米秘書がタイピングの才能を見いだされ、タイプライター早打ち大会に向けて猛特訓を積むサクセス・ストーリー。

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