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2014/02/04

「7番房の奇跡」私的映画考Vol.289

先日、「7番房の奇跡」を観てきました。イ・ファンギョン監督作品。 出演:リュ・スンリョン(「王になった男」)、パク・シネ、カル・ソウォン、チョン・ジニョン、オ・ダルス、パク・ウォンサン、キム・ジョンテ、チョン・マンシク、キム・ギチョン他。

知的障害を持つ中年男性イ・ヨング(リュ・スンリョン)は、小学校入学を控えた6歳の娘イェスン(カル・ソウォン)と2人暮らし。ある日、ヨングは殺人容疑で逮捕されてしまう。刑務所に送られたヨングは、7番房で5人の先輩たちと寝起きを共にすることになる。他の囚人に襲われた7番房の房長(オ・ダルス)をヨングが救う出来事が発生し、そのお礼に、ダンボール箱に隠れたイェスンを7番房に潜入させる。抱き合う親子。だが、すぐ看守に気付かれてしまい、再び離ればなれになってしまう。その後、刑務所課長(チョン・ジニョン)の計らいにより、ヨングは時々娘に会えるようになっていた。だが、別れの日は、刻一刻と迫っていた。

大人になったイェスン(パク・シネ)が、模擬裁判で幼女暴行殺人事件で、父親のえん罪を晴らす過程と、少女時代の7番房での出来事が交互に描かれる構成になっています。とにかく6歳のイェスンがかわいらしく、そしてしっかりしているのが健気です。知的年齢は同じくらいの父と娘。それだけでもほほえましいのですが、一生懸命話す仕草がたまりません。

前半は、7番房の面々とイェスンとの交流が、おもしろおかしく描かれていて、大いに笑えます。そんな中、最初は、ただ会えるだけで良かったふたり。抱き合う光景だけで、ウルウルしてしまいます。徐々に房での生活が長くなっていくイェスン。セーラームーンが大好きなイェスン。歌って踊って、これがまた可愛い。

徐々に明らかになっていくえん罪。被害者の幼女は警察庁長官の娘でした。これが悲劇の元。怒り心頭に発した長官は、権力でヨングを犯人に仕立て上げていたのでした。その事実を知っていく房の仲間たちは、裁判でヨングが上手に証言ができるように、練習を繰り返すのでした。そして、公判の日。ヨングは無実を晴らすことができるのか?それとも、死刑が確定してしまうのか?

そして、クライマックス。奇跡を起こすべく奔走する7番房の面々。クリスマス慰問会での脱獄計画を練るのでした。果たして奇跡は起こすことができるのか?その先には、感動的なシーンが待っていました。イェスンはきっと、あの日のことをいつまでも忘れないはず。美しい夕景を・・・。泣き所は幾度となく訪れ、別れの場面では、涙腺は破綻してしまいます。そして、父が本当に守りたかったモノとは・・・。

知的障害を持つ父親と娘の物語ですので、系統的には「アイ・アム・サム」に似た作品ではありますが、純粋なハッピーエンドではなく、さらに厳しい現実を描いているところが、大きく違うところでしょう。

無実の罪を着せられ服役することになった父親と、6歳の娘との深い絆が周りの人々の心まで変えていき、刑務所内で起きる思いがけない奇跡を描く感動作。

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