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2014年2月

2014/02/28

2014.02映画鑑賞総括

2月の劇場での映画鑑賞は11本。今年の累計25本。今月は、多めの本数で推移しました。

0203   ウォール・フラワー
0205   マイティソー/ダーク・ワールド
0207   ラッシュ  プライドと友情
0207   ウルフ・オブ・ウォールストリート
0210   少女は自転車に乗って
0212   抱きしめたい 真実の物語
0214   スノーピアサー
0217   アメリカン・ハッスル
0219   大統領の執事の涙
0221   エージェント:ライアン
0224   アイム・ソー・エキサイテッド!

今月は、アクション、ドラマ、SF、サスペンスとバラエティに富んだ作品でした。

今月良かったのは、「大統領の執事の涙」。実話を基にした作品というのは、得も言われぬパワーを秘めているモノで、本作も同様でした。登場人物たちの魂の叫びが聞こえてくるかのようでした。しかし、黒人を題材にした作品を見ていると、なんと人間はおろかなんだろうと思ってしまいます。肌の色が違うだけで、どれだけ残酷になれるのか?自分ももしその当事者なら同じ事をしていたのだろうか?と。

他にも「ウルフ・オブ・・・」「ラッシュ」「抱きしめたい」「アメリカン・ハッスル」も実話を基にした作品。最近多いような気がします。

エンターテインメント作品は「マイティ・ソー」「スノーピアサー」「エージェント:ライアン」等大作が多かったです。シリーズもの、続編が多いのも最近の傾向です。なかでも、新シリーズとして展開が楽しみな「ジャック・ライアン」シリーズのリブート作品。他にも人気シリーズをもつクリス・パインが大活躍。今後に期待です。

来月3月は、今月始まってまだ見ていない作品を見たあとは、「リディック ギャラクシーバトル」「ロボコップ」「LIFE!」「ローン・サバイバー」と続きます。アカデミー賞もまもなく発表となりますが、徐々に関連作品が増えていきます。楽しみです。

2014/02/25

「アイム・ソー・エキサイテッド!」鑑賞

先日、「アイム・ソー・エキサイテッド!」を観てきました。ペドロ・アルモドバル監督作品。出演:カルロス・アレセス、ハヴィエル・カマラ、ラウル・アレバロ、ロラ・ドゥエニャス、セシリア・ロス、ブランカ・スアレス、アントニオ・デ・ラ・トレ、ウーゴ・シルバ、ホセ・マリア・ヤズピック、ギジェルモ・トレド、ホセ・ルイス・トリホ、アントニオ・バンデラス、ペネロペ・クルス、パス・ヴェガ他。 

スペインからメキシコへ向かう飛行機が着陸不能の状態に陥り、目的地へ向かわず旋回し続けていた。ビジネスクラスを担当するホセラ(ハビエル・カマラ)、ファハス(カルロス・アレセス)、ウジョア(ラウル・アレバロ)の客室乗務員3人組は、乗客を楽しませるために歌やダンスを披露、さらには怪しげなオリジナルカクテルを提供しはじめる。ビジネスクラスに搭乗しているのは、不吉な予言をするブルーノ(ロラ・ドゥエニャス)、俳優リカルド(ギレルモ・トレド)、延々と苦情を言うSM女王ノルマ(セシリア・ロス)や後ろめたいことのある銀行頭取マス(ホゼ・ルイス・トリーホ)ら、一筋縄ではいかない乗客たちばかり。この騒動の顛末はいかに?

主人公となる3人の男性客室乗務員がそろいもそろって、オネエと言うのが凄い。ホセラと愛人関係にあるのが、機長のアレックス(アントニオ・デ・ラ・トーレ)。生か死かという緊迫した状況下にも関わらず、妻との三角関係をどうするのか迫ったりしますし、副機長ベニート(ウーゴ・シルバ)も酔った勢いで、思わぬ経験を口走ったりと、操縦席自体がメチャメチャです。

さらに、ビジネスクラスの客はくせ者揃い。緊迫状態になったために、思わぬ素性を吐露しはじめます。電話するシーンが面白い。携帯電話が使えず、飛行機に備え付けの電話で外部と通話するのですが、会話の内容がスピーカから筒抜けになってしまいます。俳優リカルドが通話するシーンは、いったい何が起こっているのだ?という感じ。これが本筋に関係あるのか?不思議な感じがします。

3人のオネエ乗務員が歌い踊るシーンは、思わず笑ってしまいます。PVを意識したような、カメラアングルが面白い。

次第に緊張感が高まり、機内は組んずほぐれつの治外法権という感じで、乱れに乱れます。死を意識すると、そうなるんでしょうか?愛のカタチには、様々なモノがあるのでしょうね。不思議なモノです。そして、胴体着陸の時が迫ります。乗員乗客の運命は・・・。

着陸装置の故障で、上空を旋回し続ける飛行機に乗り合わせた一癖も二癖もある客室乗務員や乗客たちが巻き起こす騒動が描かれるシチュエーション・コメディ。

2014/02/24

「エージェント:ライアン」鑑賞

先日、「エージェント:ライアン」を観てきました。ケネス・ブラナー監督作品。出演:クリス・パイン(「スタートレック」シリーズ、「ブラック&ホワイト」)、キーラ・ナイトレイ(「アンナ・カレーニナ」)、ケヴィン・コスナー(「マン・オブ・スティール」)、ケネス・ブラナー(「マリリン」)、コルム・フィオール、デイヴィッド・ペイマー他。 

全世界を標的とした大規模テロ計画がロシアで発覚、CIAのハーパー(ケヴィン・コスナー)は真相を暴くため、ウォール街に勤務する経済アナリスト、ジャック・ライアン(クリス・パイン)を派遣する。だが突然現場の最前線へ放り込まれたスパイ経験ゼロの彼を待ち受けていたのは、恐るべき巨大な陰謀であった。世界経済を牛耳ろうと企むロシアの実業家チェレヴィン(ケネス・ブラナー)の真の目的はいかに?その天才的な情報分析力を武器に“エージェント・ライアン”はテロへと挑むのだが。

古くはハリソン・フォード、ベン・アフレックらが主演してきたトム・クランシーの人気小説「ジャック・ライアン」シリーズの新シリーズ第1弾。学生時代に9・11同時多発テロを経験し、軍に入隊したモノの、負傷し、途方に暮れていたところを、CIAのハーパーにスカウトされ、秘密裏に陰謀を調査せよと命じられ、ウォール街で勤務していたジャック・ライアン。その時がきたとばかりに、現場に放り込まれます。

これまでのシリーズをリセットするとばかりに、若き日のライアンを描き、動機付けをし、そして、本格的にエージェントとして活躍しはじめる過程を足早に描きます。スパイ経験がないため、銃や格闘は荒削りなモノの、なんとかミッションをこなしていきます。いきなり恋人のキャサリン(キーラ・ナイトレイ)をミッションに巻き込むこととなり、冷や汗ものです。

で、スカウトしたのが、CIA上官となるハーパー。怪しげな登場の仕方をしますが、かなり腕の立つエージェントのよう。この頼もしくもあり、怪しげでもある上官をケヴィン・コスナーが演じます。これがまた効いています。そして、敵役チェレヴィンを監督も務めるケネス・ブラナーが好演。だましだまされの展開に手に汗握りました。

少々展開が早いような気もしますが、見せるところはじっくり見せてくれますので、むずかしい事は考えずに、アクションに没頭できる作品になっています。

CIA情報分析アナリストのジャック・ライアンが、世界恐慌勃発を狙う巨大な陰謀に立ち向かうサスペンス・アクション。

2014/02/21

自転車は素敵 その7

毎年、健康診断の結果が芳しくなく、とにかく運動不足を解消しようと、自転車に乗ることを決意。「イオンバイク  」にて、27インチのカジュアルファミリーサイクル6段変速つきを購入し、その後、「サイクルコンピュータ」を取付、運動に勤しんでいました。

今シーズンの新潟県地方の冬は、雪さえあまり降りませんが、寒い日が続いていました。秋までは、週末の晴れた日に、自転車に乗っていましたが、さすがに11月にもなると自転車に乗れるような日はありません。

これでは、6ヶ月後に迫った経過検査に、間に合いません。そこで、冬場の運動不足解消として、室内でもできるようにエアロバイクを購入しました。いつものように楽天市場で検索し、探したところ、9000円ほどで見つかりました。マグネット式というのが音が静かなのは分かっていましたから、そのタイプにしました。中国製というのが気になりましたが、冬場対応ですから、安価なモノを選びましたから、致し方ありません。

到着後、さっそく組み立ててみましたが、なんと部品が足りません。足の部分を止めるネジが一本ありませんでした。これは困った。購入先にメールしてみたところ、値引きするので、自分で手配してくれと言うことでした。一本数十円のネジですから、ホームセンターなどで売っているでしょうから、まあ良しとします。

ホームセンターで足りないネジを購入し、なんとか組立が終わり、さっそく試運転。ペダルに何となく違和感を感じながらも、まずまずの滑り出し。サイクルコンピュータに似たディスプレイがついていて、時間、速度、消費カロリー等が分かります。これなら自転車と変わらず乗れそうです。強さも調整できます。

自宅に居ながらにして運動できるのでこれは良いです。自転車に乗っている時はできませんが、自宅なら音楽を聴きながら、テレビを観ながらでも出来そうです。私は音楽派。テレビではかなりの神経を取られそうなので、運動する時には向いていないような気がします。なので、ステレオから音楽を再生させながらこぎます。なぜか、最初に思い付いたのは「ロッキーのテーマ」でした。これがなかなか軽快にこげるので良いです。

最近は、週2,3回、1回20分くらいこいでいます。寒い部屋で、薄着でスタートしても、20分経つと、結構な汗が出ます。冬場はこれでいけそうです。

来週に迫った経過検査。これまでと同じような食生活をしていますが、自転車&エアロバイクにのることによって、果たして運動不足が解消できているのか?結果やいかに。また後日、ご報告したいと思います。

つづく

2014/02/20

「大統領の執事の涙」私的映画考Vol.290

先日、「大統領の執事の涙」を観てきました。リー・ダニエルズ監督作品。出演:フォレスト・ウィテカー(「ラストキング・オブ・スコットランド」)、オプラ・ウィンフリー、ジョン・キューザック、ジェーン・フォンダ、テレンス・ハワード、レニー・クラヴィッツ、ジェームズ・マースデン、デイヴィッド・オイェロウォ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、アラン・リックマン、リーヴ・シュレイバー、ロビン・ウィリアムズ他。

綿花畑で働く奴隷の息子に生まれた黒人、セシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)。ホテルのボーイとなって懸命に働き、ホワイトハウスの執事へと抜てきされる。アイゼンハワー(ロビン・ウィリアムズ)、ケネディ(ジェームズ・マースデン)、ジョンソン(リーヴ・シュレイバー)など、歴代の大統領に仕えながら、キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争といったアメリカの国家的大局を目の当たりにしてきたセシル。そんな時代の中でも、彼は黒人として、そして執事としての誇りを持ちながら忠実に働き続けるのだった。だが執事であると同時に、夫であり父であったセシルは、家族と共にその歴史に翻弄されていくのだった。

アメリカにとっても、とりわけ黒人にとっては激動の時代だった頃を生き、奴隷の息子として生まれながらも、ホワイトハウスの執事にまでなった、実在の人物をモデルとした人間ドラマ。

「世の中をよくするため、白人に仕えている」と語るセシルは、真摯に忠実に執事としてアメリカに尽くしてきました。が、長男ルイス(デヴィッド・オイェロウォ)は父の仕事を恥じ、国と戦うために反政府運動に身を投じてしまいます。そして、次男のチャーリー(イライジャ・ケリー)は、ベトナムへと志願してしまいます。

時代は過ぎますが、どれだけ尽くしても黒人執事の待遇は改善されません。晩年、セシルの胸をよぎったのは、これまでの行為が正しかったのか、それとも間違っていたのか。そのテーマに正解はないでしょう。それでも、今からでも遅くはない。権利を勝ち取った今、すべきことがあるはず。できることがあるはず。そして、万感の思いがこみ上げ、涙を流すのでした。泣き所は終盤、随所に訪れます。激動の人生を歩んできたからこそ、後悔もあったに違いありませんが、それでも信じて生きてきた誇りが、そうさせたのかもしれません

実在したホワイトハウスの黒人執事の人生をモデルに、奴隷から大統領執事となり、7人の大統領に仕えた男の波乱に満ちた軌跡を追う人間ドラマ。

2014/02/19

「アメリカン・ハッスル」鑑賞

先日、「アメリカン・ハッスル」を観てきました。デヴィッド・O・ラッセル監督作品(「世界にひとつのプレイブック」)。出演:クリスチャン・ベイル(「ダークナイト」)、ブラッドリー・クーパー(「リミットレス」)、エイミー・アダムス(「人生の特等席」)、ジェレミー・レナー(「ボーン・レガシー」)、ジェニファー・ローレンス(「ハンガー・ゲーム」)、ロバート・デ・ニーロ(「キリングゲーム」)他。アカデミー賞作品賞監督賞他全10部門ノミネート作品。

詐欺師アーヴィン(クリスチャン・ベイル)と、その相棒で愛人のシドニー(エイミー・アダムス)は、FBI捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)に逮捕されるが、無罪放免を条件におとり捜査へ協力する司法取引を持ち掛けられる。それは、架空のアラブ人富豪をダシに、カジノ利権に群がる政治家やマフィアを一網打尽にするというもの。アーヴィンとシドニーは、標的のカーマイン市長(ジェレミー・レナー)に近づいていく。

豪華出演者が登場し、1970年代のアメリカを舞台にだましだまされの様子を描いていきます。主演を努めるクリスチャン・ベイル。役作りのために、体重を増やし、見事な太鼓腹を披露しています。詐欺師役と言うことで、観ている内に、あの飄々とした感じ、キレ方がニコラス・ケイジに見えてきました。主要登場人物も、メイクや髪型が昔風なので、一瞬誰だか分からないくらい。さらに、ワンシーンのみの登場でしたが、ロバート・デ・ニーロの存在感は秀逸でした。

本年度アカデミー賞作品賞、監督賞をはじめ主要部門にノミネートされている作品ですが、内容的には作品賞はむずかしそうなテーマでした。とはいえ、主演賞や助演賞は狙えるかもという感じでした。 ラストのどんでん返しを盛り上げて、はっきりと高価を描いてくれれば、もう少しスッキリできたかもという感じ。もったいない。

自由と引き換えに、FBIが仕掛ける悪徳政治家検挙を狙ったおとり捜査に協力させられる詐欺師たちの姿を、スリリングに描くサスペンスドラマ。

2014/02/18

「スノーピアサー」鑑賞

先日、「スノーピアサー」を観てきました。ポン・ジュノ監督作品(「グエムル」)。出演:クリス・エヴァンス(「キャプテン・アメリカ」)、ソン・ガンホ(「青い塩」)、 ティルダ・スウィントン、ジェイミー・ベル、オクタヴィア・スペンサー、ユエン・ブレンナー、コ・アソン、ジョン・ハート、エド・ハリス(「敬愛なるベートーヴェン」)他。 

2031年、氷河に覆われた地球。1年をかけ地球一周する列車スノーピアサーに全てが凍る前に乗り込んでいた者以外は死に絶えていた。最後尾車両は貧困層の人々が押し込められ、皆食料を満足に得ることができず飢えていた。その一方で富裕層の人々がいる豪華な前方車両では、氷河期になる前と変わらない暮らしが続いていた。最後尾車両にいるカーティス(クリス・エヴァンス)は、エドガー(ジェイミー・ベル)ら仲間とともに、悲惨な現状を変えるために革命を目論み、開発者ウィルフォード(エド・ハリス)のいる先頭車両を目指すのだった。

凍結し、生きる者のいない地球上のビジュアルが印象的です。どこまでも白く、何もかもが凍り付いています。そんな中、列車スノーピアサーは線路に立ちふさがるモノを破壊しつつ、走り抜けます。駅に止まることなく、ただ走るのです。それだけでもかなり虚しい行為に映ります。列車の中は、人類の縮図と言えるでしょう。貧困層は飢え、食料とは言えないようなモノが定期的に配給されます。それでも、人間らしく生きようとしていました。

しかし、それを許さないのが圧政を敷く、富裕層。圧力ですべてを押さえつけます。逆らうモノには容赦がありません。列車の外に腕を出し、数分間。凍った腕をハンマーで砕く。悲惨です。我が子を奪われた親もいました。そして、反乱の時。協力者からの情報を元に、綿密に計算された作戦が始動。プラグラミングに携わったナムグン・ミンス(ソン・ガンホ)を救い出し、さらに前へと進みます。圧倒的な武力で前進を阻む富裕層。革命の行方は?人類に未来はあるのか?

少々、暴力的な描写が多いので、鑑賞には注意が必要です。どす黒かった後部車両に比べ、前へ進む度に、明るく、近代的、未来的へと見た目も進化していきます。そして、先頭車両には驚愕の真実が待ち構えていたのでした。「マトリックス リローテッド」を見た時のようなどんでん返し的種明かしは衝撃でした。伏線も効いていて、回収しながら、明日へと繋がっていきます。

氷河期を迎えた近未来の地球を舞台に、唯一、人類が生存できる列車“スノーピアサー”の中で繰り広げられる革命の一部始終を描くSFアクション作品。

2014/02/17

「抱きしめたい 真実の物語」鑑賞

先日、「抱きしめたい 真実の物語」を観てきました。塩田明彦監督作品。出演:北川景子、錦戸亮、上地雄輔、斎藤工、平山あや、佐藤江梨子、佐藤めぐみ、窪田正孝、寺門ジモン、角替和枝、國村隼、風吹ジュン他。

北海道網走。交通事故に遭い、左半身と記憶能力に後遺症が残ったつかさ(北川景子)と、明るく前向きなつかさに惹かれていくタクシードライバーの雅己(錦戸亮)。多くの障壁を乗り越えて結ばれ、小さな命を授かり、幸せの絶頂というそのとき。二人にとってつら過ぎる運命が待ち受けていた。

偶然の出逢いから、何度か会話を重ねていく内に、ふたりは惹かれあっていきます。最初はタクシーの客、それから友だち、そして恋人。恋に不器用なふたり。それを見守る友人たち。そして反対する家族。そんなふたりの真摯な態度に、次第に家族の反対も溶け始めていきます。そんな様子を、時に甘く、時にユーモラスに描いてきます。

そして、妊娠、出産。しあわせの絶頂のはずなのに、運命は容赦がありませんでした。この辺りをもっと深く描くのかと思いきや、ごくあっさりでした。そして、数年後。悲しみは言えることはありませんが、それでも残された人びとは、想い出を胸に生きていくのです。彼女の分まで・・・。

交通事故の後遺症で左半身の自由と記憶する力を失った女性が、偶然出会ったタクシー運転手と恋に落ちるも、過酷な運命にさらされる姿を描くラブストーリー。

2014/02/14

「少女は自転車にのって」鑑賞

先日、「少女は自転車にのって」を観てきました。ハイファ・アル=マンスール監督作品。出演:ワアド・ムハンマド、アブドゥルラフマン・アル=ゴハニ、リーム・アブドゥラ、スルタン・アル=アッサーフ、アフドゥ他。英国アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。

サウジアラビア。10歳の少女ワジダ(ワード・モハメド)は、男友達と自転車競走をするため自転車を買うことを決意。母親(リーム・アブダラ)にねだるも女の子が自転車に乗ることに反対され、自分で費用を工面しようと、策を講じるが目標額には遠く及ばない。そんなある日、学校でコーラン暗唱大会が開催されることになり、ワジダはその賞金で自転車を買おうと懸命にコーラン暗唱に励むのだった。

サウジアラビアの文化の一端に触れることができる作品。宗教戒律によって女性の行動が制限されているサウジアラビア。女性のひとり歩きや車の運転を禁じています。肌を露出して外出することも許されません。しかし、主人公の少女ワジダは、どこか違います。コーランを熱心に読むこともなく、ベールもいい加減にまくし、靴も普通のスニーカー。ある日、1台の自転車に一目惚れ。この自転車に決めた!しかし、戒律の厳しいサウジアラビア。女の子が自転車に乗ることなど許されません。同年代の男の子たちは自転車を乗り回しているというのに。

さらに、ワジダは母親とふたり暮らし。父親はときどき顔を見せるだけ。一夫多妻制なのです。2人目の子どもを望む夫に対し、アピールをする妻。しかし、もう子どもが産めない身体なのでした。ここも悲しい。宗教的な描写は控えめではありますが、文化の違いとしてのギャップが大きいです。

そして、コーラン暗唱大会。熱心でなかったコーランの暗唱。しかし、自転車購入資金のためにとワジダは努力します。大会当日、素晴らしい集中力を見せるワジダ。次々と勝ち上がっていきます。最初は恥ずかしがっていた、節を付けて暗唱することも、本番では素晴らしい結果を引き寄せます。大会の結果は?自転車に乗ることはできるのか?

サウジアラビアで、女性として生きるていくことの厳しさを直視しながら、前向きに生きていこうと懸命に努力する少女の日常と母親との関係を描いていきます。不条理だと思うこともあるでしょうが、それでも生きていかなければいけないのです。強く、たくましく。

厳格な宗教戒律によって女性の行動が制限されているサウジアラビアを舞台に、自転車に乗る夢をかなえるため奮闘する少女の姿を描いた人間ドラマ。

2014/02/13

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」鑑賞

先日、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」を観てきました。マーティン・スコセッシ監督作品。出演:レオナルド・ディカプリオ(「華麗なるギャツビー」「インセプション」)、ジョナ・ヒル(「マネーボール」)、マーゴット・ロビー、マシュー・マコノヒー、カイル・チャンドラー、ロブ・ライナー、ジャン・デュジャルダン、ジョン・ファヴロー他。 

22歳でウォール街の投資銀行へ飛び込んだジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)は学歴もコネも経験もなかったが、斬新なアイディアと巧みな話術で、瞬く間になり上がっていく。貯金ゼロから26歳で証券会社を設立したジョーダンは、年収4900万ドルを稼ぐようになる。すべてを手に入れ、“ウォール街のウルフ”と呼ばれるようになった彼の行く末には、成功以上にセンセーショナルな破滅が待っていた。

おなじみ、レオナルド・ディカプリオ主演&マーティン・スコセッシ監督コンビの作品で、実在の株式ブローカーの半生を描きます。感想としては、R指定も頷けるほどの下ネタ、ドラッグのオンパレードです。ディカプリオは劇中、大半はラリッているのでは?と思うほどのハイテンションぶりが凄いです。これでアカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞他にノミネートされているというのが分かりません。いかにもアカデミー会員が嫌いそうな内容なのに。

とはいえ、面白くないかと言えば、そんなことはなく、ハチャメチャぶりが、爽快でもあります。従業員の士気を高めるために、演説をするシーンなどは、素晴らしいですし、金持ちをだまして利益を稼ぐ様は、痛快です。また、FBI捜査官との丁々発止のやりとりも面白かった。3時間弱ある本編の長さも気にならないほど、楽しませてもらいました。

実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートが、20代で証券会社を設立し、億万長者に上り詰め、証券詐欺の違法行為で逮捕されるまでの栄光と挫折をユーモラスに描く人間ドラマ。

2014/02/12

「ラッシュ プライドと友情」鑑賞

先日、「ラッシュ プライドと友情」を観てきました。ロン・ハワード監督作品。出演:クリス・ヘムズワース(「マイティ・ソー」シリーズ)、ダニエル・ブリュール、オリビア・ワイルド、アレクサンドラ・マリア・ララ、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ他。

フェラーリに乗る沈着冷静で隙のないレース運びをするニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)と、マクラーレンに乗る奔放な性格ながら誰からも愛される天才型のジェームズ・ハント(クリス・ヘムズワース)は、正反対の性格と走り方のため、常に比較され、衝突することもあった。1976年、ラウダはトップを疾走していたが、ドイツ・ニュルブルクのレース中にコントロールを失い壮絶な事故を起こす。大怪我を負ったラウダは生死の境をさまよい再起不能かと思われた。が、6週間後、まだ傷が治っていないものの彼はレースに復帰した。そして、迎えたシリーズ最終戦・富士スピードウェイが開幕した。

F3時代から、因縁を持つふたり。マシンを知り尽くし、成り上がるためには手段を選ばず、計算高いラウダ。奔放ながら天才的な感覚でレースを勝ち上がるハント。常に比較され、ライバルのように評されてはいたモノの、ハントはいつもラウダの後手後手に回っていました。そこが面白くない。反面、自由に生きているハントに対して、やっかみのあるラウダ。互いに、いつもトップを目指しているのは変わりませんが、顔を見ればののしりあい。

76年シーズンもトップを走るのはラウダでしたが、雨天でコンディションが良くないニュルブルクのレース。開催を反対したラウダでしたが、逃げるのかと激高するハント。結果、開催は強行され、事故はその時に起きたのでした。

復帰を危ぶまれたラウダでしたが、6週間で彼は帰ってきました。必死の思いで。そこからが、新たなステージのはじまりだったのでしょう。これまでの漠然とした思いが、本当のライバルとして意識するようになったに違いありません。そこには、友情を超えた確かな絆があったに違いありません。

レースシーンはとにかく大迫力。コース際、低い位置からのカメラアングルは凄まじい迫力で、臨場感たっぷりです。爆音を轟かせて走り去るマシン。是非とも大画面でご覧いただきたい作品です。ドキュメンタリー的に描く展開が小気味良い感じではありますが、少々駆け足なので、モータースポーツの知識が全くない私はついていくのが精一杯。しかし、ドラマ部分はアップを多用して、緊張感、緊迫感、焦燥感等を描いているので、感情移入でき、物語に没入できました。

モータースポーツの最高峰、F1の1976年シーズン。ふたりの天才的ドライバーの壮絶なチャンピオン争いを通して、熱い友情を描くヒューマンドラマ。

2014/02/10

「マイティ・ソー ダーク・ワールド」鑑賞

先日、「マイティ・ソー ダーク・ワールド」を観てきました。アラン・テイラー監督作品。出演:クリス・ヘムズワース(「ラッシュ」「キャビン」)、ナタリー・ポートマン(「ブラック・スワン」)、トム・ヒドルストン、アンソニー・ホプキンス、ステラン・スカルスガルド、イドリス・エルバ、クリストファー・エクルストン、アドウェール・アキノエ=アグバエ、カット・デニングス、浅野忠信他。

アベンジャーズ」の戦いから1年。ロンドンで原因不明の重力異常が発生した。ソーの恋人であり天文物理学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)は、その原因調査のためロンドンへと向かう。ジェーンはその謎に迫るが、宇宙滅亡を導く鍵となる“ダーク・エルフの力”を自らの身体に宿してしまう。その異変に気付いたソー(クリス・ヘムズワース)はジェーンを救うため、故郷アスガルドへ彼女を連れて行く。そんな中、ダーク・エルフを率いるマレキス(クリストファー・エクルストン)が、ジェーンの身体に宿ったエネルギーを狙い、アスガルドに攻め込んでくるのだった。

ソーの活躍を描き人気を博したアクションシリーズ第2弾。地球に、ジェーンに危機が訪れた時、ソーは必ず帰ってくる。探し続けていたジェーンの前にソーが現れた時、熱い抱擁かと思っていたら、平手打ち。この辺りがこのシリーズの良さでしょう。そして窮地に立たされたジェーン。得体の知れない力を宿してしまったジェーンを救うべく、アスガルドへ連れて帰りますが、為す術がありませんでした。そして、急襲。ダーク・エルフがアスガルドを破壊します。

危機は去ったモノの、ジェーンを救う術がなく、頼った相手は、弟のロキでした。収監されていたロキを脱獄させ、最後の賭に出ます。ジェーンの運命は?そして、地球を、他の世界を救うことはできるのか?

大迫力のアクションシーン満載で、クライマックスの地球上での戦いは凄まじい。ハンマーを使った戦いが中心ですが、アベンジャーズ最強の男は、強いです。しかし、ダークパワーをまとったマレキスの破壊力も凄まじい。おかげで、グリニッジ天文台はメチャメチャです。それにしても、最後のどんでん返しの意味は?良くわからなかったです。それと、今回も、スタン・リー氏のカメオ出演はあります。お見逃しなく。

エンドロールの途中、終了後にもお楽しみ映像がありますので、劇場が明るくなるまで席を立たないように。「ソーは、必ず帰ってくる」。さらなる続編、アベンジャーズの続編と繋がる言葉でしょう。

“アベンジャーズ”の戦いの後、再び地球を襲う未曽有の危機に、ソーとその弟ロキが挑むアクション大作。

2014/02/07

ソニー製パソコン最後の日

2014年2月6日、ソニーより「VAIO(バイオ)」PC事業を投資ファンドへ売却することが、正式に発表されました。長年、ソニー製のパソコンを愛用してきた私としては、衝撃のニュースです。ウルウル。

「VAIO」ブランドで展開してきたPC事業を、投資ファンドの日本産業パートナーズに2014年7月1日付けで譲渡することになりました。 ソニーは1996年に「VAIO」ブランドのPCを発売し、「銀パソ」ブームを作った「505」シリーズやカメラを搭載した横長の「C1」シリーズなどで人気を集めました。が、最近では、価格競争や、タブレット、スマートフォンの台頭等で、ピーク時に比べ販売台数が減少し、PC事業は赤字に転落。

モバイルパソコンの代名詞「VAIO」だったし、小型化はソニーのお家芸ですから、パソコン自体を小さくするという傾向の時は良かったのでしょうが、最近では、さらに小さい、スマートフォンやタブレットが流行していて、パソコンと同様のことができるようになってきましたから、そう言う意味では、PC事業からの撤退もやむを得ないのかもしれません。

「スマートフォン/タブレットに集中し、PC事業を新会社へ事業譲渡することにより新会社のもとでVAIOブランド、PC事業を存続させることが最適であると判断」するに至ったという事です。まさに苦渋の決断。

ということで、ソニーが発売するPC、「VAIO」は、現在発表されていて、2月より順次発売される2014年春モデルが最後になると言うことです。よもや、ソニー製のパソコンがなくなる日が来ようとは思ってもみませんでした。ウルウル。

新会社は独立した事業会社として、VAIOブランドのPCの企画から開発、販売まで事業全体を運営すると言うことですから、デザインや機能・コンセプト等では、それなりに現行商品からの流れをくんでくれるのでしょうが、当然のごとく「SONY」のロゴはパソコン本体には表示されなくなるわけです。デザインや機能・コンセプトも一新されることになれば、それはもう「VAIO」ではなくなるかもしれません。

また、現在、購入時に重宝しているソニーストアのみで購入できる「オーナーメードモデル」はどうなってしまうのか?こちらも心配です。

その他にも、現行モデルのサービス・サポート等、疑問点は多々ありますが、今後の発表、展開を待ちたいと思います。内容如何によっては、「VAIO」から卒業し、他メーカーのパソコンにせざるを得なくなります。ウルウル。

2014/02/06

「ウォールフラワー」鑑賞

先日、「ウォールフラワー」を観てきました。スティーヴン・チョボスキー監督作品。出演:ローガン・ラーマン(「パーシー・ジャクソン」シリーズ」)、エマ・ワトソン(「ハリー・ポッター」シリーズ)、エズラ・ミラー(「少年は残酷な弓を射る」)、メイ・ホイットマン、ケイト・ウォルシュ、ディラン・マクダーモット、メラニー・リンスキー、ポール・ラッド他。 

高校に入学したチャーリー(ローガン・ラーマン)は、誰からも相手にされず孤独な日々を送っていた。そんな中、ひょんな事から、上級生のパトリック(エズラ・ミラー)と同じく上級生のサム(エマ・ワトソン)の兄妹と知り合う。プロムの夜、壁際に立っていたチャーリーは、派手に踊るサムとパトリックに刺激され、不器用ながらダンスに加わる。ついに、“壁の花”から卒業したのだ。その後、初めてパーティーに参加し、これから高校生活が楽しくなると思い始める。

人は皆、何かに悩み、葛藤しながらも、青春を謳歌しようともだえ苦しみ、そして大人になっていくのでしょう。そんな、失望と成長を、仲間との絆を紡いでいく内気な主人公チャーリーを通して、青春の1ページを記していきます。

中でも、チャーリーは、幼い頃に大好きな伯母を亡くしています。そのことがトラウマのようになって、彼を苦しめていたのでした。ただの交通事故だったと思い込んでいたチャーリーでしたが、次第に真実が分かりはじめるようになり、さらに彼を苦しめるのでした。

他にも、初パーティーにはじまり、初恋、ファーストキスと初めてづくしながらも、音楽やファッションの趣味が合う、サムに対してほのかな恋心を寄せて行きますが、サムには彼氏がいました。どうして、自分に合わない人とつきあうのだろう。チャーリーは思いますが、その疑問に答えてくれるのは、唯一信頼する教師アンダーソン(ポール・ラッド)だけでした。

小説家を目指す内気な少年が、風変わりな兄妹との出会いを通して成長していく姿がつづられる青春ドラマ。

2014/02/05

「危険な関係」鑑賞

先日、「危険な関係」を観てきました。ホ・ジノ監督作品。出演:チャン・ツィイー(「グランド・マスター」「ソフィーの復讐」)、チャン・ドンゴン(「マイウェイ」「ブラザーフッド」)、セシリア・チャン、ショーン・ドウ、リサ・ルー他。 

1931年、上海。女性実業家のジユ(セシリア・チャン)と裕福なプレイボーイのイーファン(チャン・ドンゴン)は、人の心を弄ぶ悪だくみを繰り返していた。亡夫の意志を継いで奉仕活動をしている、貞淑な未亡人・フェンユー(チャン・ツィイー)を、イーファンがベッドに誘うことができれば、ジユはイーファンのものに、失敗したらイーファンの土地がジユのものになるという賭けを始める2人。この悪魔的な企みに、フェンユーは弄ばれていくのだった。

古き良き時代の上海を舞台に繰り広げられる、莫大な資産を持つ富裕層の享楽的な生活。野心家のジユはすべてを意のままに操ろうとし、イーファンはそんな彼女を支配することに欲望を燃やす。そんなふたりが始めたゲームが、貞淑な未亡人・フェンユーをものにできるかどうかの賭けでした。

しかし、ゲームとして始めたはずの恋でしたが、いつしかフェンユーに、本気になっていくイーファン。そして、賭け事の勝敗は・・・。恋の果てには衝撃的な結末が待っていたのでした。

それにしても、チャン・ツィイーはいくつになっても愛らしいです。どの作品を見ても、最初に見た「初恋のきた道」のイメージがちらつきます。あの可憐さがすり込まれてしまったんでしょうねえ。

貞淑な未亡人を巡り、富裕層の男女が仕掛ける危険な恋愛ゲームの行方がつづられる人間ドラマ。

2014/02/04

「7番房の奇跡」私的映画考Vol.289

先日、「7番房の奇跡」を観てきました。イ・ファンギョン監督作品。 出演:リュ・スンリョン(「王になった男」)、パク・シネ、カル・ソウォン、チョン・ジニョン、オ・ダルス、パク・ウォンサン、キム・ジョンテ、チョン・マンシク、キム・ギチョン他。

知的障害を持つ中年男性イ・ヨング(リュ・スンリョン)は、小学校入学を控えた6歳の娘イェスン(カル・ソウォン)と2人暮らし。ある日、ヨングは殺人容疑で逮捕されてしまう。刑務所に送られたヨングは、7番房で5人の先輩たちと寝起きを共にすることになる。他の囚人に襲われた7番房の房長(オ・ダルス)をヨングが救う出来事が発生し、そのお礼に、ダンボール箱に隠れたイェスンを7番房に潜入させる。抱き合う親子。だが、すぐ看守に気付かれてしまい、再び離ればなれになってしまう。その後、刑務所課長(チョン・ジニョン)の計らいにより、ヨングは時々娘に会えるようになっていた。だが、別れの日は、刻一刻と迫っていた。

大人になったイェスン(パク・シネ)が、模擬裁判で幼女暴行殺人事件で、父親のえん罪を晴らす過程と、少女時代の7番房での出来事が交互に描かれる構成になっています。とにかく6歳のイェスンがかわいらしく、そしてしっかりしているのが健気です。知的年齢は同じくらいの父と娘。それだけでもほほえましいのですが、一生懸命話す仕草がたまりません。

前半は、7番房の面々とイェスンとの交流が、おもしろおかしく描かれていて、大いに笑えます。そんな中、最初は、ただ会えるだけで良かったふたり。抱き合う光景だけで、ウルウルしてしまいます。徐々に房での生活が長くなっていくイェスン。セーラームーンが大好きなイェスン。歌って踊って、これがまた可愛い。

徐々に明らかになっていくえん罪。被害者の幼女は警察庁長官の娘でした。これが悲劇の元。怒り心頭に発した長官は、権力でヨングを犯人に仕立て上げていたのでした。その事実を知っていく房の仲間たちは、裁判でヨングが上手に証言ができるように、練習を繰り返すのでした。そして、公判の日。ヨングは無実を晴らすことができるのか?それとも、死刑が確定してしまうのか?

そして、クライマックス。奇跡を起こすべく奔走する7番房の面々。クリスマス慰問会での脱獄計画を練るのでした。果たして奇跡は起こすことができるのか?その先には、感動的なシーンが待っていました。イェスンはきっと、あの日のことをいつまでも忘れないはず。美しい夕景を・・・。泣き所は幾度となく訪れ、別れの場面では、涙腺は破綻してしまいます。そして、父が本当に守りたかったモノとは・・・。

知的障害を持つ父親と娘の物語ですので、系統的には「アイ・アム・サム」に似た作品ではありますが、純粋なハッピーエンドではなく、さらに厳しい現実を描いているところが、大きく違うところでしょう。

無実の罪を着せられ服役することになった父親と、6歳の娘との深い絆が周りの人々の心まで変えていき、刑務所内で起きる思いがけない奇跡を描く感動作。

2014/02/03

「ある愛へと続く旅」鑑賞

先日、「ある愛へと続く旅」を観てきました。セルジオ・カステリット監督作品。出演:ペネロペ・クルス(「悪の法則」「パイレーツ・オブ・カリビアン」)、エミール・ハーシュ(「スピード・レーサー」「イントゥ・ザ・ワイルド」)、アドナン・ハスコヴィッチ、サーデット・アクソイ、ジェーン・バーキン、ピエトロ・カステリット他。

ローマで暮らすジェンマ(ペネロペ・クルス)は、サラエボ時代の友人に誘われて息子ピエトロと共にボスニアへ向かう。街の風景を眺めながら、ピエトロの父である今は亡きディエゴ(エミール・ハーシュ)との深い愛を思い出していた。16年前、サラエボで出会い、夫婦となったジェンマとディエゴだが、切望する子どもが望めなかった彼らは代理母候補を探し、息子を授かるが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が勃発する。息子を連れて難を逃れたジェンマだが、ディエゴだけが街に残ってしまうのだった。

ローマで夫と息子と共に暮らすジェンマ。サラエボ時代の友人ゴイコ(アドナン・ハスコヴィッチ)から思わぬ電話をもらい、サラエボへ向かいます。そこで開催される写真展を訪れるために。思い返すのは、息子ピエトロの実の父であるディエゴとの日々。若かりし頃の恋の想い出。それは甘い日々でもありましたが、辛い想い出の方が多かったのでした。そして、明らかになっていく、ピエトロの出生の秘密。そこには、ディエゴの大いなる愛があったのでした。

それにしても、戦争(紛争)というのは、人を狂気に誘い、人とは思えない行動に走らせるモノなのでしょうか。ピエトロは生物学上の実の母と対面はするモノの、真実は明かされません。それでも、ピエトロには分かっていたのかもしれません。すべてを明るみにすることがしあわせなことではないでしょうし、それこそが、亡き父ディエゴの想いだったに違いありません。

20代から中年期までを演じ分けるペネロペ・クルスは見ものでした。愛らしい少女のような表情から、生活に疲れた主婦まで。メイクもあるのでしょうが、歩き方といい、立ち居振る舞いから、何とも言えない中年の悲哀さえ感じられました。

かつて青春時代を過ごしたサラエボを訪れたヒロインが亡き夫の愛を再確認する姿を描くラブストーリー。

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