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2014/02/20

「大統領の執事の涙」私的映画考Vol.290

先日、「大統領の執事の涙」を観てきました。リー・ダニエルズ監督作品。出演:フォレスト・ウィテカー(「ラストキング・オブ・スコットランド」)、オプラ・ウィンフリー、ジョン・キューザック、ジェーン・フォンダ、テレンス・ハワード、レニー・クラヴィッツ、ジェームズ・マースデン、デイヴィッド・オイェロウォ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、アラン・リックマン、リーヴ・シュレイバー、ロビン・ウィリアムズ他。

綿花畑で働く奴隷の息子に生まれた黒人、セシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)。ホテルのボーイとなって懸命に働き、ホワイトハウスの執事へと抜てきされる。アイゼンハワー(ロビン・ウィリアムズ)、ケネディ(ジェームズ・マースデン)、ジョンソン(リーヴ・シュレイバー)など、歴代の大統領に仕えながら、キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争といったアメリカの国家的大局を目の当たりにしてきたセシル。そんな時代の中でも、彼は黒人として、そして執事としての誇りを持ちながら忠実に働き続けるのだった。だが執事であると同時に、夫であり父であったセシルは、家族と共にその歴史に翻弄されていくのだった。

アメリカにとっても、とりわけ黒人にとっては激動の時代だった頃を生き、奴隷の息子として生まれながらも、ホワイトハウスの執事にまでなった、実在の人物をモデルとした人間ドラマ。

「世の中をよくするため、白人に仕えている」と語るセシルは、真摯に忠実に執事としてアメリカに尽くしてきました。が、長男ルイス(デヴィッド・オイェロウォ)は父の仕事を恥じ、国と戦うために反政府運動に身を投じてしまいます。そして、次男のチャーリー(イライジャ・ケリー)は、ベトナムへと志願してしまいます。

時代は過ぎますが、どれだけ尽くしても黒人執事の待遇は改善されません。晩年、セシルの胸をよぎったのは、これまでの行為が正しかったのか、それとも間違っていたのか。そのテーマに正解はないでしょう。それでも、今からでも遅くはない。権利を勝ち取った今、すべきことがあるはず。できることがあるはず。そして、万感の思いがこみ上げ、涙を流すのでした。泣き所は終盤、随所に訪れます。激動の人生を歩んできたからこそ、後悔もあったに違いありませんが、それでも信じて生きてきた誇りが、そうさせたのかもしれません

実在したホワイトハウスの黒人執事の人生をモデルに、奴隷から大統領執事となり、7人の大統領に仕えた男の波乱に満ちた軌跡を追う人間ドラマ。

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