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2014/04/22

「ダラス・バイヤーズクラブ」私的映画考Vol.291

先日、「ダラス・バイヤーズクラブ」を観てきました。ジャン=マルク・ヴァレ監督作品。出演:マシュー・マコノヒー、ジャレッド・レト、ジェニファー・ガーナー、デニス・オヘア、スティーヴ・ザーン、グリフィン・ダン他。第86回アカデミー賞主演男優賞、助演男優賞他受賞作品。

1985年、テキサス州。電気工でロデオカウボーイのロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)は、HIV陽性で余命30日との診断がくだされる。突然の事態に驚き、エイズについて猛勉強するロン。アメリカでは認可されている治療薬が少ないため代替治療薬を求めてメキシコへと向かう。治療の末、なんとか延命ができた頃、未認可医薬品やサプリメントを密輸できないかと思いつく。同じくエイズ患者であるレイヨン(ジャレッド・レト)とともに非合法組織『ダラス・バイヤーズクラブ』を設立し患者達に新薬の提供を始めるのだった。

余命宣告を受けた日、1日目と表示され、数字があっと言う間に28日目へと進みます。その時代はまだ偏見が多く見られ、触れただけでも感染すると思っていた人も多かったのでした。そんな偏見と闘う序盤から、メキシコへと飛び、もぐりの医者に助言を請い、延命に成功。

そして、米国では認可されていない新薬を密輸し、求める人びとに売っていくのでした。この辺りは、実に爽快です。神父のふりをして入国するシーンなどは笑わずにいられません。余命宣告を受けた時、自分ならどうするのだろうと言う想いもめぐります。ただただ、死期を待つだけではないのか?

しかし、ロンは違いました。HIVについて猛勉強し、完治する見込みのない病に対して、一生つきあっていくしかないんだと、どうすれば延命できるのかと研究を重ねていくのでした。もうこれは学者の域です。

対して米政府は製薬会社との癒着でもあるのか、いっこうに解決策と言える対処法を認可しません。もうこうなれば、戦いです。世界中を飛び回り、金にモノを言わせ、クスリを調達していきます。これまた面白い。

ロンとコンビとなるのは、同じくエイズ患者であるレイヨン。ゲイでした。このふたりの関係が実に微妙な距離感で面白いです。また、影で協力をするのが、医師のイブ(ジェニファー・ガーナー)。最初は法律遵守に努め、上司、病院、政府の言われるがままでしたが、余命30日と宣告されたロンが生きているという確かな証拠の元、次第に立場を変えていきます。

しかし、悲しい別れの時はくるモノ。ドラッグを絶てないレイヨンは体調を崩していくのでした。抵抗力が落ちる病気ですから、食生活をはじめとして節制は必要なのですが、ドラッグなどもってのほかです。政府の進める治療薬は副作用を呼び、死者を増やしているというのに、何も対処しない。いらだちも募ります。そして、・・・。

マシュー・マコノヒーが21キロもの減量に挑戦し、エイズ患者を演じきりアカデミー賞主演男優賞を受賞したのも納得の作品でした。激やせも凄いですが、やはりロン・ウッドルーフと言う信念を持ち、政府と戦い続けた人間を明確に心に刻み込んでくれた演技に賞賛の拍手を送りたい思います。

HIVを患った男が治療薬を求めて、製薬会社や政府と戦う姿を描く、実話を基にした人間ドラマ。

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