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2014/06/13

「マンデラ 自由への長い道」私的映画考Vol.292

先日、「マンデラ 自由への長い道」を観てきました。ジャスティン・チャドウィック監督作品。出演:イドリス・エルバ(「パシフィック・リム」)、ナオミ・ハリス、トニー・キゴロギ、リアード・ムーサ他。

南アフリカ共和国。弁護士として働いていたネルソン・マンデラ(イドリス・エルバ)は、現在の状況に疑問と怒りを覚え、反アパルトヘイト活動に身を投じる。やがて指導者として活躍するようになったものの、当局から目を付けられた彼は国家反逆罪で逮捕され、終身刑の宣告を受けてしまう。だが、決して衰えることのない闘志を持って民衆や世論を動かし、27年もの獄中生活を経てアパルトヘイト撤廃へと突き進む。そして、彼の活動の影には、常に最愛の妻ウィニー(ナオミ・ハリス)の存在があった。

名前こそ知っているモノの、晩年の活動しか知らなかったネルソン・マンデラ氏。それも映画から得られる知識だけでした。そのマンデラの半生を描いた本作。幼少の頃にはじまり、青年、壮年、老年と描いてきます。

反アパルトヘイト活動をしながらも2度の結婚をし、これからという時に、逮捕、収監されてしまいます。武力闘争へと傾倒していた結果でもありました。それにしても、この時代の政府は、なんとも過激です。これが許されていたというのは、恐ろしい限りです。

27年間にわたる獄中生活も克明に描きます。黒人男性は成人でも白人から“ボーイ”と呼ばれていました。だから、獄中では半ズボンを支給されるのです。これに対して、看守に自分たちを認めさせるために、長ズボンを要求するのです。ここでも政治はあったのです。

何年が過ぎているのか分からないのですから、白髪交じりになっていく髪に、年齢を感じます。あとは子どもの成長。その間も、妻ウィニーは圧政と戦っていました。自らも収監されたこともありましたが、それでも挫けず、武力を持って戦い続けたのです。

しかし、マンデラの考えは違いました。復讐しても何も変わらない、憎しみの連鎖はどこかで断ち切らなければ、この国は滅んでしまうと。それには赦しが必要なのだと。その信念の元、政府との交渉は続き、ついに自由になる日がやってきました。何年も待ち望んだ自由の日が。そして、心の支えとなっていた妻ウィニーへの想いは変わりませんでした。

大統領就任までを描く本作。おしくも昨年2013年12月に亡くなってしまいましたが、生前、完成前の映像を本人は見ることが出来たんだとか。

本作は政治的な側面も描かれいますが、ラブストーリーとしての面もきっちり描かれています。そこが良かった。2人目の妻ウィニーとの恋愛、そして引き離された二人。何年かぶりに妻との面会が許され、ふれあう二人。なかなか見ることのないシチュエーションです。いつも写真を見ていたマンデラ。想いは変わらないのかと思いきや、結婚した頃の彼女に恋をしているのだといいます。ここもなんか良かった。

国家反逆罪に問われ、27年間の獄中生活を強いられるも、後に南アフリカの大統領を務め、ノーベル平和賞にも輝いたネルソン・マンデラの半生を、その知られざる生い立ちや妻との愛を描いた人間ドラマ。

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