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2014/06/26

「私の男」鑑賞

先日、「私の男」を観てきました。熊切和嘉監督作品。原作:桜庭一樹(第138回直木賞受賞)。出演:浅野忠信、二階堂ふみ、高良健吾、藤竜也、モロ師岡、河井青葉、山田望叶他。

奥尻島を襲った津波によって孤児となった10歳の花(山田望叶)は遠い親戚だという腐野淳悟(浅野忠信)に引き取られ、互いに寄り添うように暮らしはじめる。花(二階堂ふみ)が高校生になったころ、二人を見守ってきた地元の名士で遠縁でもある大塩(藤竜也)は、二人のゆがんだ関係を察知し、淳悟から離れるよう花を説得。やがて厳寒の海で大塩の遺体が発見され、淳悟と花は逃げるように紋別の町を去り、東京へと向かうのだった。

原作小説は、第1章2008年6月にはじまり、北海道南西沖地震のあった1993年7月までを時間軸を遡っていく構成になっていましたが、本作は時間軸の通りに描かれています。ときおり、フラッシュバック、フラッシュフォワードする映像が、特徴的。

象徴的に描かれているのが、赤い血のイメージ。抱き合うシーンでの降りしきる血は衝撃的。さらに殺人のシーンでも血しぶきが飛び散り、凄惨さを増しています。孤独を舐め合うように生きてきた二人は、お互いのぬくもりを確かめ合うことでしか、その術を知らなかったのかもしれません。

原作小説との大きな違いは、ラストシーンでしょう。禁断の父と娘の愛情を描いた作品ではありますが、映画版はどちらかと言えば恋愛、小説は親子愛として描かれているように思いました。小説版のラストでは、父親は自分が消え去ることで、愛を示したと思えるようなラストシーンが(第1章のラストですが)良かったのですが、本作では親子の恋愛は、これからも続くかのような終わり方でした。

流氷に閉ざされた北海道と東京を舞台に、孤児となった少女と彼女を引き取ることになった男の禁断の関係を描き出す人間ドラマ。

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